犬を飼うということ

いつまでも君と……

ひとりぼっじゃないんだからね ~数字が語る犬の闘病(3/3)~

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Photo by Robert Larsson on Unsplash

愛犬の看病や、介護をしている飼主は、孤独になりがちです。それは人間の看病、介護をしていると同じことです。

全く同じ境遇の人たちがあなたの近くにいれば別でしょうが、飼い主はそれぞれが、それぞれの悩みを抱えて、誰にも相談が出来ずに、時には孤独感にさいなまれます。

中には、自分が世界で一番不幸だという気持ちになる方も……

まるで、人間の看護・介護ノイローゼと同じです。そんな袋小路に入ってしまう前に、自分が孤独じゃないって、気付くことが大事だと思います。

 

 迫るくる孤独感

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闘病の際、当然ながら犬は、口をきくことができません。したがって飼い主は、獣医師が提案した治療法の中なら、自分の愛犬に良かれと思われる方法を1つだけ選んで、その成果に掛けることになります。

犬を飼った瞬間から飼い主が負っている、 ”愛犬の命を預かる” という、責務の重みを、このときほど実感することはないでしょう。

「自分の判断と選択が誤っていれば、愛犬の命を奪うかもしれない」
そのとてつもない重圧が、飼い主と家族の心に重くのし掛かります。

 「誰にも相談が出来ない。自分で決断するしかない」
そう思いながら、飼い主は孤独感にさいなまれることになるのです。
その事実を実感させられるのが、 ”愛犬闘病ブログ” です。

 

 愛犬闘病ブログとは?

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数あるブログの中には、 ”愛犬闘病ブログ” というカテゴリーが存在します。言うまでもなく、飼い主が自分の愛犬が闘病をするさまを、綴ったものです。

8.3世帯に1世帯が犬を飼っているという現実は、8.3世帯に1世帯がいつかは、愛犬の闘病に立ち会うことを意味します。1つのカテゴリーが生まれるのも当然と言えます。

それでは ”愛犬闘病ブログ” の全てが、悲壮感や孤独感に満ちているかというと、そういう訳ではありません。しかしかなりの高確率で、そこからは飼い主たちの、悲痛な心の叫びを感じ取ることができます。

 

 どれくらいの飼い主が、闘病をしているのか?

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 ”愛犬闘病ブログ” の登録数を使って、世に中にどれくらの飼い主が、愛犬の病気に立ち向かっているのかを推定してみましょう。

 参考になるのは、ブログのランキングサイトです。
ここには数多くのブログが登録されており、数千のカテゴリー分けがされています。人気順にランキングされているので、目的のブログを見つけるためには便利なサイトです。

犬のカテゴリーでの登録数が多いのが、にほんブログ村 の56,101サイト(2015年当時)です。
この中から犬の闘病に関連があるものを、多い順に抜き出してみると、犬 闘病生活 344サイト、犬 思い出・ペットロス 218サイト、犬 健康 204サイト、犬 介護 93サイト、犬 闘病記(永眠)45サイト、犬 闘病生活(がん)24サイト、アレルギー犬 19サイト、犬 闘病生活(リンパ腫・肉腫)10サイト、犬 リハビリ 3サイト。

合計をすると1325サイト

犬関連のブログ全体の実に2.26% が、犬の病気(死を含む)と健康について語っていることになります。ランキングサイトに登録していないブログは、少なくともその数倍はあるはずなので、恐らくは数千の”愛犬闘病ブログ”があるものと推定されます。

即ちこれは、ブログを書いてまで情報を”発信する” 、または”得ようとする” 前向きな飼い主がそれと同数いるということです。

 少々乱暴な方法ですが、前述の日本ブログ村に於ける2.26%の割合を、犬の全登録数である6,737,992頭に掛けると、全国で約159,000頭の犬たちが、深刻な病気を抱えている可能性が浮かび上がってきます。

そしてこの数字は、全国の動物病院数11,259施設(農林水産省)から考えても、妥当なように思えます。(動物病院1箇所につき、約14頭が通う計算)

 

――各種データの出典元は下記です――

【平成27年飼育動物診療施設の開設届出状況】

【全国及び東京都犬の登録頭数等(昭和60年度~平成25年度) 東京都福祉保健局】

【日本ブログ村 犬ブログ カテゴリー】

dog.blogmura.com

 

あなたは一人ぼっちではない

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愛犬の闘病に際し、飼い主に襲い掛かる孤独感。それは経験をしたものでなければ分かりません。しかし、絶望することはありません。

このコラムをご覧になった方は、もうお分かりだとおもいます。実数としては思った以上に多くの飼い主たちが、同時に同じ悩みを抱えているのです。

あなたは一人ぼっちなどではありません。

どうか、沢山の仲間が周囲にいることを忘れないで下さい。

 

―― 数字から見た闘病・おわり(3/3) ――

(ライター)高栖匡躬

※本コラムは、以下の自筆記事を加筆、および再構成したものです。

 

――本記事は、下記の連載(3回)で構成されたものです――

(3/3 話) 本話です。

 

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