犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【もう一度犬を飼おう!】次の子は飼えないと思っていました 【ペットロスを乗り越えて】

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撮影&文|角田 鶴瓶
 
今日のお話は

愛犬との別れはペットロスとして、時に心に大きな痛手を心に残すものです。
本話の主人公は、先代犬のバーディーを亡くして、毎日泣いて暮らしていたそうです。
それは筆者も良く知る人物で、どこからどう見ても屈強、男の中の男と言うイメージの方。こんな大男の方が、実は繊細だったりするものですね。
さて、新しい子は、どのようにやってきたのでしょう?

こんな方に:
ひどいペットロスの最中|もう犬は飼えないかも|経験者の話が聞きたい|グレートピレニーズってどんな犬?|超大型犬と暮らしてみたい

 ペットロスを乗り越えて

2015年4月14日。先代犬のバーディがお空に旅立って行きました。

私はバーディが、お空に旅立つくらいに体調が悪かった事に、なぜ気づいてあげられなかったのだろうかと――、そしてそれに気づいてすぐに病院に連れて行っていれば、まだまだ元気だったんじゃないかと――、自分の親としての責任と資質の無さを悔やんでいました。

そして、小さな箱に入って家に帰ってきたバーディに向かって毎日毎日、「お父さんが、ちゃんと異変に気づいてあげていたら」と涙してました。

そんなある日、バーディの血統書を出してきて見ているうちに、ふと考えたことがありました。

バーディは2005年に静岡掛川市の犬舎、鈴木農園で生まれましたが、バーディの兄弟はまだみんな元気にしているんだろうか? もしかしたらバーディは、兄弟の中で、1番早く逝ってしまったんじゃないだろうか? などと……

 

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それからの私は、バーディのお父さん犬やお母さん犬はまだいるのか? 兄弟犬はどこかにいるんじゃないか? と考えるようになりました。

そして、あちらこちらのピレ(グレート・ピレニーズ)の飼い主さんをのブログにアクセスしては、どこかにバーディと繋がりのある情報がないかと探し始めました。

それと、鈴木農園のこと。
どこにあるのか――、どんなところなのか――

その頃、ブログを通じてコメントをくださったのが、ブロ友さんのネージュママさん、ロッシーママさん、ブランママさん、なみのママさん、幸蒔ママさん、スカイ母さん、mari7ngoさん達。

見ず知らずの私に、皆さんは心優しい言葉を掛けてくださいました。悲しみのどん底にいた私にとって、この励ましはどんなに救いだったことでしょう。

 

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後にこの恩人の方々の愛犬たち、ネージュ、ロッシー、ブラン、蒔菜と桃が、バーディと血の繋がったピレだとわかった時には、命の繋がりの奇跡に、思わず鳥肌が立ったことを覚えています。

そしてブログを通じて、らすまむさん、ネージュママさん、茶々丸ママさん、鈴ママさん、モココママさんたちが、私と同じように先住犬を失い悲しみの中から新しい子達を迎えた事を知りました。

新しく我が子を迎えたママさん達の子育ての大変さや、楽しさ、一喜一憂するブログの記事を見ながら羨ましくもあり、沈んでいた私にとっては本当に心が温まる楽しい記事でした。

 

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私はそのブログが更新されるのが待ち遠しく、まるで一緒に子育をしているような気持で、「バーディもこうだった」とか、「これはあるある」と、過ぎし日を思い出しながら読んだものです。

愛犬たちが里帰りする、心温かくなる記事もありました。私はそれを読んで、「バーディも一回くらいは里帰りさせてあげたかったなあ」と思ったものです。色々な出来事の記事を見ては、バーディに重ねていました。

こんなこともあって、気持ちは少しずつやわらいできてはいたのですが、それでもまだまだ私の悲しみは深く、ペットロスの状態を抜け出すことができません。時々ボーッとしていたり、急に涙がでてきたりの酷い有り様でした。

 

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その頃はロッシーママさんから、「お里でピレのパピーが生まれましたよ!」との温かいメッセージを受けても、「今はバーディを忘れる事はできないので無理です」と返信しました。ぱんママさんから、「ピレの里親募集がありますよ」と教えていただいても、「まだバーディを忘れる事ができない」と固辞しました。

この頃の私は、もう2度とピレとの暮らしはできないと思い込んでいたんです。

そんなさ中のことです。

6月に入ってうちの妻が突然に、「またピレをわが家に迎えるよ」と私に言ってきました。

 

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なんと、バーディがいなくなってすっかり落ち込んでいる私を見かねて、バーディの出身犬舎である鈴木農園さんに、妻はこっそり連絡をしていたんです。

そして事情を組んでくださった鈴木農園さんが、優先的に5月25日生まれのパピーを譲ってくださる事になっていたのです。

実は私はこの時も、「こんな悲しい思いをするのは、もうむりだよ!」と言ったのですが、妻はそんな私に、「ピレちゃんがいなくて、ぼんやりしている姿は見たくないと」言ってくれました。

また、「赤ちゃんが来るんだからボケてられないよ!」とも……

妻からのこの言葉で、私たちは次の月に一緒に、その新しい赤ちゃんを、飛行機で迎えに行くことになりました。

 

―― アンジュがうちの子になったのは(前編)・つづく ――

もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.1 - 1
犬の名前:アンジュ
犬種:グレート・ピレニーズ
飼主:角田鶴瓶
 
もう一度、うちの子がうちにくるまで、とは
愛猫を失った飼い主が、さまざまな葛藤を乗り越えて、もう一度猫を迎えようとするまでを、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――もう一度、うちの子がうちにくるまで・次話――

「またピレをわが家に迎えるよ」
妻の言葉で作者は、変わり始めます。
新しい犬を迎えるための準備を始めたのです。
先代犬のバーディーはそのことを知っていたかのように、新しく迎える子犬のために、あるプレゼントを残していました。

まとめ読み|もう一度、うちの子がうちにくるまで①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

 

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 愛すべき大型犬たち

うちの子がうちにくるまで――

 

最初は大型犬を飼うなんて、考えてもいなかったのに――
勤務先の病院にいた、ニューヨーク帰りの医師の言葉で心が動いて――
ある日、ゴールデンレトリバーがやってきます。

学校から帰ると、金色の綿毛みたいな子犬がいました。
親戚のおっちゃんが「はい、あげる」と置いていったのがエリー。
作者にとって、全ての「初めて」がエリーでした。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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