犬を飼うということ

いつまでも君と……

看取りの時に訪れる奇跡 ~うちの子が旅立つまでのこと・前文(その2)~

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撮影&文:高栖匡躬

自分の愛犬が歳をとり、平均的な寿命の年齢を迎える頃になると、とたんにその死が身近なものになってきます。そんな時に、多くの飼い主が覗くようになるのが、ペットロスや闘病をテーマとしたホームページやブログです。

筆者の場合もそうでした。
必ず訪れる愛犬と別かれに備えて、自然に心が準備をしたがるのです。

 

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当然ながらこの種のブログでは、愛犬との別れにまつわるエピソードがつきものです。そしてブログを通して、幾つもの別れを追体験していると、不思議なことに気がつきます。

愛犬との別れには、まるで神様が手配をしたかのような絶妙なタイミングが沢山あるのです。

幾つか例を挙げてみましょう。これらは筆者がブログで知り合った方々が、実際に記事として書かれたものを抜き出したものです。

例1
ずっと仕事に追われていて、何か月ぶりかの休みで、たまたま家にいたその日に、愛犬が天国に行った。
例2
単身赴任で普段は家にいられないのに、久しぶりに家に戻って、散歩に連れて行ったその夜に旅立ってしまった。
例3
海外にいて、たまたま愛犬が夢に出てきたその時間が、愛犬が息を引き取った時間であった
 

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これら別れのタイミングにまつわる不思議(奇跡)と同じくらいに、死の一歩手前で、愛犬が最後の命の炎を燃やすように元気を取り戻し、家族たちと楽しいひと時を過ごすという体験も良く目にします。

フリーアナウンサーで、癌で亡くなった逸見正孝さんの奥様、晴恵さんの愛犬、ダルメシアンのヤンチャビのエピソードは、TVでも紹介されたこともあって有名です。

ヤンチャビの話
難病を患った晴枝さんが病院で亡くなり、無言の帰宅をしたその時、既に背骨に障害があって歩けなくなっていたヤンチャビが、残った力を振り絞るように、晴枝さんの枕元に這いずるようにやってきました。
そしてヤンチャビは、2日遺体に間寄り添った後に、自分も天国に旅立ったのです。

 

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愛犬との別れの話は、どれもこれも感動的な話です。

それらを知った当時は、「こんな劇的なことが、我が家にも起きるのだろうか?」と思いました。むしろ「起きるはずがない」とも思ったものです。

いたずらっ子で、腕白で、食いしん坊で、特別に他の子と比べて利口とも思えない、ごく普通の我が愛犬が、そんな感動的な行いをするとなどとは予想もつきませんでした。

しかし、結果を先に申し上げると、我が家にもその奇跡は舞い降りました。

犬って偉いなあと今になると思います。ドッグイヤーという言葉がありますが、ずっと仔犬だと思っていた我が子が、いつの間には自分を追い越して、全てを悟ったかのように、飼い主を気遣いながら死んでいくのですね。

 

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さて、明日からの連載では、筆者の愛犬ピーチーの、看取りの12日間を記していこうと思います。この連載は、”我が家なりの別れの仕方”を模索した、家族の記録と言って良いでしょう。

もちろん、我が家で良かったことが、どの家でも良いことだとは思っていません。
しかし本作を読まれた方が、『我が家なりの方法』を考え始めるきっかけくらいには、なるのではないかと思っています。

いつかやってく”その日”は、今の延長にあります。
どうか良い答えが見つかりますように。

 

――うちの子が旅立つまでのこと・前文2・おわり――

――以後・本編につづく――

(ライター)高栖匡躬

――後話――

――前話です――

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