犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【ただであげます】貼り紙をされた犬 ~ちょび がうちにくるまで~【ペットショップで譲渡】

うちの子がうちにくるまで|No.21f:id:masami_takasu:20180616203059j:plain

撮影&文|Chobi
  
今日のお話は

前作で愛猫 おいで を亡くした作者。
供養をした翌日、ふらりとペットショップに立ち寄ると、そこには[ただであげます]と張り紙された犬がいました。

犬との出会いは、飼い主と犬の数だけありますね。猫飼いから犬飼いに変わった作者。
やがて多頭飼いをすることになる作者の、最初の一匹のお話です。
(本作は、猫の『おいで』のお話 の、続編でもあります)

こんな方へ:
これまで猫しか飼ったことがない|犬を飼えるだろうか?|経験者の体験談を聞きたい

 愛猫の供養をした日のこと

昔の話です。

1月28日に、私は可愛がっていた猫『おいで』を亡くしました。
本当に突然のことでした。

『おいで』の供養をしたのは、その翌日。
私は帰り道で、ペットショップに寄りました。
『おいで』のいない家には、まっすぐ帰りたくなかったからです。

 

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【飼い主さん必見】もしも痴漢で逮捕されたら、家に残した犬猫はどうなる?

外出中に逮捕されたら、家に残したペットはどうなる?
外出中に逮捕されたら、家に残したペットはどうなる?

表紙作:ラファエル・マンテッソ モデル:ジミー・チュウ
文|高栖匡躬

 痴漢のニュースが最近多いが

最近、TVでは痴漢のニュースが多いですね。
実際にやった人もいるでしょうが、冤罪(えんざい)も多いのだとか。

もしも外出中に、逮捕されてしまったら――
しかも、一人暮らしで、家には犬や猫を飼っていたとしたら――
その犬は、一体どうなってしまうのでしょうか?

今日はそんなお話です。

 

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【会陰ヘルニア】高齢の雄犬は要注意です ~前立腺肥大から会陰ヘルニアに発展~【前立腺肥大】

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日は会陰(えいん)ヘルニアのお話ですよ。

会陰ヘルニアは、前立腺肥大から進行してしまいます。
前立腺は男の子だけにあるもの。
ハナは女の子だから、この病気にはなりません。ホッ。

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撮影&文|ハナちゃんママ

 高齢の未去勢の雄犬さん、ご注意を

うんちが出にくい・便が細い・オシッコがでにくいなんていう症状が、高齢の未去勢の雄犬にでてきたら注意です。
前立腺の肥大が起きている可能性が高いからです。

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【選択したのは安楽死】消えない光、ごめんね【後悔はないよ】

ラフと歩いた日々(3/3) - ありがとう、そしてさよなら
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撮影&文|樫村 慧(本作は2016年10月に執筆されたものです)
 
こんな方へ向けた記事です
大型犬の愛犬が突然、腎不全と診断された|大型犬はどのような介護になるのだろう?|もしかするとペットロスかもしれない|愛犬を亡くした飼い主さんは、どんな風に過ごすのだろう?|経験した方の話を聞きたい

 7月18日月曜 - 別れの日

この日の明け方。ラフが突然の下痢。
トイレシートは敷いてあったが、お尻周りや尻尾が汚れてしまって、さあ大変。

お風呂まで連れて行くのは難しいので、その場で拭こうとするが、お尻を触られるのが嫌らしくラフが怒る。仕方がないので、唸るラフを長男がタオルで包み押さえて、私が洗面器に入れたお湯で何度も洗い落とした。
ほぼ何も食べず、熟睡もしていないのに、どうしてこんなに怒る力があるの?
私がそう思うほど、ラフの唸り声は険しかった。

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【人間の食べ物をあげる時】はじめてのご馳走【腎不全・終末期】

ラフと歩いた日々(2/3) - ありがとう、そしてさよなら
ラフと歩いた日々(2/3) - ありがとう、そしてさよなら

撮影&文|樫村 慧(本作は2016年10月に執筆されたものです)
 
こんな方へ向けた記事です
大型犬の愛犬が突然、腎不全と診断された|大型犬はどのような介護になるのだろう?|愛犬が終末期に入った|別れの日が恐い|愛犬を亡くした飼い主さんの心境は?|経験した方の話を聞きたい

 弱っていく愛犬ラフ

腎不全のラフの食事は、腎臓サポート食の缶詰とドライフードが半々だったのだが、やがて缶詰だけを残すようになった。明らかに食欲が落ちていた。

7月7日、七夕の暑い日。
ラフはやはり缶詰は食べずに、ドライフードのみを完食。
しかしその日はなぜだか、空になったボールを見つめていて、その後に私の方に視線を送ってきた。

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【歩けない大型犬】いつもとちがう散歩道~【思い出の赤いカート】

ラフと歩いた日々(1/3) - ありがとう、そしてさよなら
 腎不全の犬と家族の思い出

撮影&文|樫村 慧(本作は2016年10月に執筆されたものです)
 
こんな方へ向けた記事です
大型犬を飼うって、どんな感じ?|愛犬が突然、腎不全と診断された|大型犬の介護の様子が知りたい|介護の時の飼い主の心境は?|経験した方の話を聞きたい

 愛犬への想い

愛犬のラフがいなくなって、3カ月近くになる。あっという間だったような、随分と前のことのような、不思議な感じだ。

ラフが旅立つまでの事を書き残しておこう、そう思いながら夏が過ぎた。
「自分の気持ちを一区切するために、書かなくては」
そんな風には思うのだが、どうしても書けなかった。

今の気持ちを正直に言えば、とても寂しい。悲しいのではなくて、とにかく寂しい。
秋になって、一層寂しさは増している。
その寂しさに背中を押されて、私はようやくラフの最期を書くことにした。

 

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【看取り】それは一瞬ではなく、連続した時間 ~別れは特別なものでなく(4/4)~【その時でなければできないこと】

ずっと消えない大切な思い出
それは一瞬ではなく、連続した時間

文|高栖匡躬  写真|老犬アルバム No.62:ビースケさん

 今、愛犬に思うこと

筆者の愛犬、ピーチーの去り方は劇的であり、今わの際のピーチーの行動には、我が子のことながらも感動を覚えました。→ピーチーとの別れはこちらにあります。

あれから2年が過ぎましたが、筆者は今でもとてもピーチーにとても感謝しています。

ピーチーの死に立ち会って以来、筆者はこう考えるようになりました。
犬たちはきっと、最期の瞬間まで飼い主を気遣っているのだ――、と。

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【看取り】生き様と、死に様について ~別れは特別なものでなく(3/4)~【すべては飼い主の心の中に】

愛犬の死に方は、飼い主の心の中にある
生き様と、死に様について

文|高栖匡躬  写真|老犬アルバム No.67:小春さん

 ここまでのお話は - 選択について

ここまでの記事では、愛犬の闘病時の選択は、全てが飼い主に委ねられ、飼い主は自分の生き様に照らして、その選択をしていくのだと書きました。

生き様と言うと、随分と大げさに聞こえたかもしれませね。
しかし、その選択が愛犬の命を左右するものになってくると、それくらいの重大な覚悟がないと、なかなか気持ちの上でのバランスがとり辛いものでもあります。

理由なく重大な選択したという思いは、後になって自分を責める結果になりがちです。

何故その選択をしたのか?
その理由を、自分の生き様に求めることは、とても妥当なことのように筆者は思います。恐らくそうすることで、形の無い(解決のしようのない)悩みを、一つ減らすことになると思うのです。

さて、本記事ではこの生き様について、もう少しだけ掘り下げてみようと思います。

生き様の対極にある、死に様という言葉について――
そして、犬自身には”生き様”はあるの?

そんな事を考えながら――

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【看取り】命を預かる本望 ~別れは特別なものでなく(2/4)~【飼い主にしか分からない】

闘わないという選択もある
命を預かる本望

文|高栖匡躬 ー表紙写真|老犬アルバム No.68:さくらさん

 身を削る決断

前話では、愛犬の命に関わる選択が、飼い主に委ねられることを書きました。
自分のことを言うならば、犬を飼う時には、そんな選択が自分の肩にのしかかってくることなど、思いもしませんでした。

まさかオトボケで、食いしん坊の子犬が、14年後に飼い主に身を削るような決断をさせることになるとは――

さて、2度の闘病で、奇跡の生還を果たしたピーチーですが、3度目はちょっと違いました。本記事では3度目の選択と、その選択をする際に考えたことを書こうと思います。

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【看取り】飼い主に委ねられる選択 ~別れは特別なものでなく(1/4)~【延命治療/安楽死/蘇生措置】

飼い主にとっての闘病、それは選択の連続なのだと思う
飼い主に委ねられる選択

文|高栖匡躬  写真|老犬アルバム No.56:ナツさん

 はじめに - ずっと続く選択

飼い主にとって愛犬の闘病は、選択の連続です。
そしてその選択は、愛犬の最後の瞬間まで、ずっと続いていきます。

最後の延命治療をするのかどうか?
目の前で苦しむ愛犬に、安楽死の道を選ぶのかどうか?
呼吸が止まってしまってから、蘇生措置をするのかどうか?

どれもが飼い主が心を痛める、重要な選択です。
皆さんには、このようなご経験はありますか?

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【ペットの安楽死】飼い主たちの心の内は ~難しいから考えてみる(2/2)~【答は飼い主の数だけある】

ペットの安楽死、飼い主が考えたこと
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文|高栖匡躬 
 
こんな方に
安楽死は正しい選択なのか?|人間が動物の命を奪うエゴではないか?|苦しませることは是なのか?|経験者の意見を聞きたい

 

前回は記事を読まれた方が、自分なりに安楽死を考える時のガイドになるように、筆者の考えをまとめて見ました。

今回の記事は、以前に安楽死をテーマにした記事を書いた際に、読者の方々からいただいたコメントをまとめてみました。
また、昨日の記事に対していただいたばかりの、Twitterにいただいたコメントもまとめました。

複数の方の意見を知ることは、きっと安楽死を考える際の助けになると思います。

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【ペットの安楽死】あなたはその時、受け入れますか? ~難しいから考えてみる(1/2)~【覚悟と決心】

命を預かるって、どういうこと?
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文|高栖匡躬 
 
こんな方に
安楽死は正しい選択なのか?|人間が動物の命を奪うエゴではないか?|苦しませることは是なのか?|経験者の意見を聞きたい

 

安楽死について、皆さんはどう思いますか?
或いは、安楽死について考えたことがありますか?

とても繊細な話であり、賛否両論あるテーマですね。
敬遠されがちな話なので、なかなか正面から扱う記事も少ないように思います。
だから、敢えて……
今回から2回に渡って、安楽死に関する記事を書こうと思います。

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