犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

介護

【看取り】命を預かる本望 ~別れは特別なものでなく(2/4)~【飼い主にしか分からない】

第2話|命を預かる本望 ペットの闘病は、全てにおいて飼い主の選択に委ねられますね。 治療をする/しないに始まり、どんな治療法を選ぶのかまで。 筆者の愛犬ピーチーの3度めの闘病は、『闘わない』という選択をしました。 他の選択肢はゼロではありません…

【看取り】飼い主に委ねられる選択 ~別れは特別なものでなく(1/4)~【延命治療/安楽死/蘇生措置】

第1話|飼い主に委ねられる選択 犬を飼い始めた時、別れの時は遥か未来の話でした。 しかし、あっという間に楽しい時間は過ぎて、その時が―― 子犬でうちに来たのは、つい昨日のことのよう。 愛犬を看取ってみて思うのは、看取りは良い思い出だったということ…

【ペットロス】8月のこと、ピーチーまたな ~犬ってやっぱり~【希望と心の再生】

ピーチーの闘病記:別れとペットロス 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーとの別れから、あっというまに時は過ぎて、暑い夏になっていました。気持ち的には――あんまり変わらなかったように思います。 大きなペットロスはなく、一時は大きくなった寂…

【ペットロス】4月1日 ピーチーのいない3日間 ~うちの子が旅立ってからのこと(3/3)~【寂しさと悲しさ】

ピーチーの闘病記:別れとペットロス 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーが去った時、悲しくはありましたが同時に充実感があって、それがバランスを取っていたような感覚でした。 その当日は、悲しみに打ちひしがれる事も無く、淡々と過ぎました。…

【ペットロス】3月31日 火葬を終えて ~うちの子が旅立ってからのこと(2/3)~【本当の別れ】

2年前のこの日、ピーチーを荼毘にふしました。 わが家にはピーチーがやってきた時のダンボール箱が、大切に取ってあります。 小さな小さなその箱に入って、うちにやってきたアイパンチの女の子が、ちょっと大きな、立派な桐の箱に入ってうちから出て行きまし…

【ペットロス】3月30日 大好きだった自転車 ~うちの子が旅立ってからのこと(1/3)~【ペットロス|別れ】

ピーチーの闘病記:別れとペットロス 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ここからは、3回に渡って、ピーチーが旅立った後のブログを掲載したいと思います。 ピーチーが去った後の感覚は、よく言われているような喪失感とは、少し違ったように思いました。…

【看取り】3月29日、昼 さようなら、ピーチー ~うちの子が旅立つまでのこと(18/18)~【誇りに思うよ】

この日―― ピーチーは旅立ちました。 今でも思うのです。 ピーチーは、うちに来るために、生まれてきた子だったのだと。 何にも知らない子犬。 両手に少し余るくらいの、アイパンチの小さな女の子。 その子は、ダンボールに入って、うちにやってきました。 最…

【肺がん】3月28日、夜 今夜は一緒に寝ることにします ~うちの子が旅立つまでのこと(17/18)~【残された時間】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーの苦しさは、側で見ていてよくわかりました。しかし、文句も言わずにピーチーはそれに耐えていました。 いや、耐えていたのかどうかは分かりませんね。受け入れていたのは確…

【肺がん】3月28日、午後 生きようとする意思 ~うちの子が旅立つまでのこと(16/18)~【逝き方を選ぶ】

ピーチーがひどくつらそうにしている昼ごろ。 安楽死の言葉が、頭をよぎります。 ついにその時か? 決断を仕掛けた時、ピーチーが勢いよく身をよじりました。 「まだ一緒にいたいんだよ、きっと」 「そうだな」 主治医の診療時間が、決断のリミットでした――

【肺がん】3月28日、早朝 また新しい朝を迎えました ~うちの子が旅立つまでのこと(15/18)~【終末期】

前日の夜は、部屋の中でお花見をしました。 お弁当を買ってきて、シャンパンを開けて。 最後は絶対に泣かないと、ずっと前から決めていました。 笑顔で見送ろうとも決めていました。 意識レベルが下がっていくピーチー 少し寂しい思い――

【肺がん】3月27日、夜 ピーチー、恐怖の防災点検 ~うちの子が旅立つまでのこと(14/18)~【終末期】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り この日は、これで3回目の記事更新でした。 刻一刻とピーチーの様子が変わり、それを書き留めていました。ブログの読者に伝えることも目的でしたが、それよりも自分の心の平静のため…

【肺がん】3月27日、夕方 呼吸が苦しいだけなのに ~うちの子が旅立つまでのこと(13/18)~【流動食|チュール】

ピーチーは深刻な状態。 でも――、我が家にはいつも笑いがありました。 トボケタ風貌だから? ピーチーの性格? 嘆いたり、悲しんだりが、似合わない犬なのでした。 闘病も介護も、多分看取りも―― 悪いもんじゃないなあと思っていました。

【肺がん】3月27日、未明 最後の力を振り絞り ~うちの子が旅立つまでのこと(12/18)~【安楽死】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り この段階になると、ピーチーの状態は刻々と悪くなっていきました。しかしながら、ピーチーはまだ生きようとしており、その姿に励まされる飼い主。飼い主にできることは、もはやそう…

【肺がん】3月26日、夜 ピーチーは不思議な子 ~うちの子が旅立つまでのこと(11/18)~【終末期の食欲】

この日の夜。恐れていたことが起きました。 ピーチーが、大好物のウニを食べなかったのです。 いつでもどんな時でも、目を輝かせたウニ。 ――とうとうその日が。 そして―― ピーチーを14年診てくれた主治医からは―― 安楽死を示唆する言葉が。

【肺がん】3月26日、午後 今日はピーチーの月誕生日 ~うちの子が旅立つまでのこと(10/18)~【酸素マスクとテント】

この日は、ピーチーの月誕生日。 わが家では、ピーチーが劇症肝炎から回復してから、毎月誕生日を祝っていました。 「今月も生きてくれてありがとう」と。 ピーチーは呼吸が苦しい以外は、元気な状態。 肺がカートリッジ式ならいいのにね――

【肺がん】3月25日、夕方 ピーチーの好きな木の棒を取りに ~うちの子が旅立つまでのこと(9/18)~【受容】

この日、2度目のブログを更新しました。 刻々と状況が変わるピーチー。 ”生きている”ピーチーを、記録しなければと思っていました。 この日の午後は、ピーチーと14年間通い続けた公園に行きました。 ピーチーが大好きだった、”木の棒”を取りにいったのです…

【肺がん】3月25日、早朝 ピーチーは虹の橋を渡らない ~うちの子が旅立つまでのこと(8/18)~【虹の橋に思う】

『虹の橋』は良い詩だと思います。 沢山の飼い主さんの心を、救ったことも知っています。 しかし―― ピーチーとわが家には、どうも似合わない―― 「センチメンタル過ぎるよなあ、この子には」 そう思っていました。 うちの子は―― ピーチーは―― オトボケなので…

【肺がん】3月24日 酸素テントが届きました ~うちの子が旅立つまでのこと(7/18)~【病状悪化】

この日、酸素テントが届きました。 まさか、それを使う日が来るとは―― 2週間前は散歩に行って、木の棒やボールを見せたら大喜びで、飛びついていたのに―― しかし、それを嘆く暇はありません。 目の前で起きていることは、現実だから――

【肺がん】3月23日 状況は悪化しているように思います ~うちの子が旅立つまでのこと(6/18)~【酸素ボンベ】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーの状況は悪くなっていきました。今当時を思うと、ゆっくりと悪くなるのと、階段を下るように悪くなる様が、ミックスしたような感じでした。 体調の小さな浮き沈みに一喜一憂…

【肺がん|闘病記】3月22日 今日は割と安定しています ~うちの子が旅立つまでのこと(5/18)~

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーが次々と新しい病気を発症したのは、恐らくは自己免疫不全に原因があるであろうと既に感づいていました。 しかし自己免疫不全には、根本的な治療法はまだ発見されていません…

【肺がん】3月21日 久しぶりのてんかん発作 ~うちの子が旅立つまでのこと(4/18)~【癲癇発作】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーの最後の闘病のはじまりは、癲癇(てんかん)の発作からでした。当初は癲癇とだけ闘っていたのです。※癲癇の闘病記は、また別に記すつもりです。 ようやくそこに目途がたっ…

【肺がん】3月20日 どうした? 調子悪いのか? ~うちの子が旅立つまでのこと(3/18)~【闘病記】

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 主治医からは、肺がんの疑いが強いとは言われましたが、確定診断をしたわけではありません。 よって完全に望みがないわけではないとは思っていました。レントゲンに写った最も大きい…

【肺がん|告知】3月19日 病院で告げられた病名は…… ~うちの子が旅立つまでのこと(2/18)~

ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 時々息が粗い―― そんな程度の変調でした。 ちょっと気分が悪そう――、ちょっとダルそう――、ちょっと熱があるかも―― これまでに何度もあった変調と較べて、取り立てて悪いわけではあり…

【肺がん】3月18日 それは小さな変調から始まりました ~うちの子が旅立つまでのこと(1/18)~【闘病|看取り】

いつも元気一杯だったピーチー。 大病をしてから、体調に浮き沈み。 この数日も「ちょっと変」と思い、「”多分”、いつものこと」とも思っていた。 ”多分”は段々と弱々しくなり、少しだけ嫌な予感も。 「今日は病院だな」と思ったのがこの日。

【介護|終末期】看取りの時に訪れる奇跡 ~うちの子が旅立つまでのこと・前文(2/2)~【体験談】

介護と終末期、飼い主として実感したこと(2/2) 撮影&文|高栖 匡躬 はじめに 最期の時に想う 最期の時(終末期~臨終)は、寂しいけれども良い思い出です。思い出す度に力をもらうし、今でもまだ心が通っているんだと思わせてくれます。「今頃ピーチー、…

【介護|終末期】別れの予感、別れの準備 ~うちの子が旅立つまでのこと|前文(1/2)~【体験談】

愛犬ピーチーの看取りの記録、前文です。 介護や看取は、我が家なりの方法を探すのが大切 ――という内容です。 その時の心の準備について書きました。 まだ介護、看取りの覚悟が必要でないという方も読んでみてください。 実はそれは、今を豊かにするたことに…

【看取りの記録】3月15日 別れの時へのプロローグ ~うちの子が旅立つまでのこと|はじめに~【愛犬との別れ】

2016年3月29日に、筆者の大切な愛犬、ピーチーが天国に旅だちました。 病名は肺がんでした。今でも当時のことは、鮮明に覚えています。 幸いにもペットロスはありませんでした。 正確に言えば、大きなペットロスはなかったというべきかもしれません。 別れの…

【犬の食欲減退と絶食】食べない事にも意味がある ~野生動物から学ぶこと~

今の"食"が将来の幸せをつくる|4話 8話連載の最終回。 食べるだけでなく、食べない事も大切。 食べない意味を知ると、食事が変わるかもしれません。 基本は長い視野で食事を考えること。 良いフードにばかり目が行きがちですが、【粗食】も【食べないこと】…

【粗食の意義】粗食のススメは、愛犬の将来を見据えた愛情でもある

今の"食"が将来の幸せをつくる|3話 食べムラを防ぎ、闘病、介護の食事を楽しいままにするには、【粗食】が大切。 ――警察犬の学校で学んだ、大切なことです。 ”食べれば良い”というものではない。 そして”食”は、犬の一生を通して設計するもの。 最期まで楽…

【犬の食べムラと躾】我儘からの食べムラを躾ける意義 ~それは将来を見据えた愛情~

今の"食"が将来の幸せをつくる|2話 美味しいものをたべさせてやりたい。喜ばせてやりたい。 飼い主ならそう思いますね。 では、それはいつ? 今? 将来? 病気でも、食事の時間を楽しみにさせたい。 介護になっても、食べる喜びを感じさせたい。 そのために…

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