君が旅立つまでのこと
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り この日は、これで3回目の記事更新でした。 刻一刻とピーチーの様子が変わり、それを書き留めていました。ブログの読者に伝えることも目的でしたが、それよりも自分の心の平静のため…
ピーチーは深刻な状態。 でも――、我が家にはいつも笑いがありました。 トボケタ風貌だから? ピーチーの性格? 嘆いたり、悲しんだりが、似合わない犬なのでした。 闘病も介護も、多分看取りも―― 悪いもんじゃないなあと思っていました。
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り この段階になると、ピーチーの状態は刻々と悪くなっていきました。しかしながら、ピーチーはまだ生きようとしており、その姿に励まされる飼い主。飼い主にできることは、もはやそう…
この日の夜。恐れていたことが起きました。 ピーチーが、大好物のウニを食べなかったのです。 いつでもどんな時でも、目を輝かせたウニ。 ――とうとうその日が。 そして―― ピーチーを14年診てくれた主治医からは―― 安楽死を示唆する言葉が。
この日は、ピーチーの月誕生日。 わが家では、ピーチーが劇症肝炎から回復してから、毎月誕生日を祝っていました。 「今月も生きてくれてありがとう」と。 ピーチーは呼吸が苦しい以外は、元気な状態。 肺がカートリッジ式ならいいのにね――
この日、2度目のブログを更新しました。 刻々と状況が変わるピーチー。 ”生きている”ピーチーを、記録しなければと思っていました。 この日の午後は、ピーチーと14年間通い続けた公園に行きました。 ピーチーが大好きだった、”木の棒”を取りにいったのです…
『虹の橋』は良い詩だと思います。 沢山の飼い主さんの心を、救ったことも知っています。 しかし―― ピーチーとわが家には、どうも似合わない―― 「センチメンタル過ぎるよなあ、この子には」 そう思っていました。 うちの子は―― ピーチーは―― オトボケなので…
この日、酸素テントが届きました。 まさか、それを使う日が来るとは―― 2週間前は散歩に行って、木の棒やボールを見せたら大喜びで、飛びついていたのに―― しかし、それを嘆く暇はありません。 目の前で起きていることは、現実だから――
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーの状況は悪くなっていきました。今当時を思うと、ゆっくりと悪くなるのと、階段を下るように悪くなる様が、ミックスしたような感じでした。 体調の小さな浮き沈みに一喜一憂…
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーが次々と新しい病気を発症したのは、恐らくは自己免疫不全に原因があるであろうと既に感づいていました。 しかし自己免疫不全には、根本的な治療法はまだ発見されていません…
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り ピーチーの最後の闘病のはじまりは、癲癇(てんかん)の発作からでした。当初は癲癇とだけ闘っていたのです。※癲癇の闘病記は、また別に記すつもりです。 ようやくそこに目途がたっ…
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 主治医からは、肺がんの疑いが強いとは言われましたが、確定診断をしたわけではありません。 よって完全に望みがないわけではないとは思っていました。レントゲンに写った最も大きい…
ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 撮影&文|高栖 匡躬 当時を振り返り 時々息が粗い―― そんな程度の変調でした。 ちょっと気分が悪そう――、ちょっとダルそう――、ちょっと熱があるかも―― これまでに何度もあった変調と較べて、取り立てて悪いわけではあり…
いつも元気一杯だったピーチー。 大病をしてから、体調に浮き沈み。 この数日も「ちょっと変」と思い、「”多分”、いつものこと」とも思っていた。 ”多分”は段々と弱々しくなり、少しだけ嫌な予感も。 「今日は病院だな」と思ったのがこの日。
介護と終末期、飼い主として実感したこと(2/2) 撮影&文|高栖 匡躬 はじめに 最期の時に想う 最期の時(終末期~臨終)は、寂しいけれども良い思い出です。思い出す度に力をもらうし、今でもまだ心が通っているんだと思わせてくれます。「今頃ピーチー、…
愛犬ピーチーの看取りの記録、前文です。 介護や看取は、我が家なりの方法を探すのが大切 ――という内容です。 その時の心の準備について書きました。 まだ介護、看取りの覚悟が必要でないという方も読んでみてください。 実はそれは、今を豊かにするたことに…
2016年3月29日に、筆者の大切な愛犬、ピーチーが天国に旅だちました。 病名は肺がんでした。今でも当時のことは、鮮明に覚えています。 幸いにもペットロスはありませんでした。 正確に言えば、大きなペットロスはなかったというべきかもしれません。 別れの…
作者からのメッセージ 愛犬の闘病に大切なことは、タイミングと選択肢です。 本話は、16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきも兼ねています。 作者のまるさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。 動物は口がきけない…
まるさんと、愛犬ルイの別れの話。 「ルイ!ルイ!」 私はルイを抱き上げ、何度も呼びかけました。 「嫌だ!」 別れの話はいつも切ないです。 しかし、闘病記で語られる別れにはどれも、飼い主が悲しみを乗り越えていく予感があります。 作者のまるさんは、…
そのまま続くと思われた闘病は、突如終わりを告げます。 まるさんの愛犬ルイは、突然に天国へ。 ――まるさんの言葉―― この日のことは今も鮮明に思い出します。 そして思い出すと涙が溢れてしまいます。 ――そして、ドッグイヤー。 良く聞き言葉です。 犬は全て…
まだ7歳の、元気な愛犬でした―― ちょっとしたことで受診した、動物病院。 そこで告げられたのは、受け入れがたい深刻な病名と余命でした―― もの言わぬ愛犬の病気は、多くの場合、ある日突然に判明します。 その時の飼い主の動揺は、計り知れません。 ここか…
悩みに賞味期限があるとしたら - 悩みはいつまで続く? 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.97 ニマさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|この…
自慢したくなる別れ 犬猫たちは、常に生きる事に一生懸命ですね。 闘病の際、ゆらゆら揺れ動く飼い主の心とは裏腹に、彼らはいつも前向きです。 だから我々は、彼らとの別れの時、 悲しみと同時に、別の感覚を覚えるのかもしれません。 きっとそれは――、やり…
悩みに値段があるとしたら - 気持ちの持ちようで変わるもの 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.78 てぃーちゃん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方が…
頑張らないことも大切なこと-心が折れないように 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.81 チェリーさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|この…
限られた時間を刻むこと - 無限の看病なんてない 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.92 まぐろさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|このま…
IF I COULD TALK / BEST DOG FILM / OFFICIAL VIDEO ・YouTube 文|高栖匡躬 もしも人間の言葉が話せたら 今日はご紹介したい動画があります。 『 If I Could Talk 』 と題された、7分ほどのショートフィルム。邦題では『もし僕が人間の言葉を話せたら』と…
数字が語る犬の闘病:おしよせる孤独感、しかし―― 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.98 しるばーさん 愛犬の看病や、介護をしている飼主さんは孤立しがちです。 全く同じ境遇の人たちが身近にいれば別でしょうが、なかなか自分の口からは、自分の苦しい…
数字が語る犬の闘病:見通せないことが不安を呼ぶ 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.100 コタローさん シリーズ『数字が語る犬の闘病』、2回目は闘病に関する、時間の尺度について書こうと思います。 未知な事態に直面すると、人は不安になりますね。実…
数字が語る犬の闘病:人間よりも短い犬の一生 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.80 男爵さん 愛犬が病気になった時、私たち飼い主は戸惑います。重い病気の場合は尚更です。動物病院に駆けこんで、一生懸命に病気のことを調べて、それでますます不安にな…