病気
今の"食"が将来の幸せをつくる|4話 8話連載の最終回。 食べるだけでなく、食べない事も大切。 食べない意味を知ると、食事が変わるかもしれません。 基本は長い視野で食事を考えること。 良いフードにばかり目が行きがちですが、【粗食】も【食べないこと】…
今の"食"が将来の幸せをつくる|3話 食べムラを防ぎ、闘病、介護の食事を楽しいままにするには、【粗食】が大切。 ――警察犬の学校で学んだ、大切なことです。 ”食べれば良い”というものではない。 そして”食”は、犬の一生を通して設計するもの。 最期まで楽…
今の"食"が将来の幸せをつくる|2話 美味しいものをたべさせてやりたい。喜ばせてやりたい。 飼い主ならそう思いますね。 では、それはいつ? 今? 将来? 病気でも、食事の時間を楽しみにさせたい。 介護になっても、食べる喜びを感じさせたい。 そのために…
今の"食"が将来の幸せをつくる|1話 食べムラ対策の記事には、不満を感じる。 なぜ食べさせるのか? 理由が書かれていない。 そして、時間の視点が欠けている。 今、選んだ食べものは、将来の幸せを作るのかもしれない。 逆に、将来の悩みの種になるのかもし…
言葉の意味にもムラがある ~あらためて食を考える~ ”食べる”にまつわる言葉は、似ていても、意味が違ってることがあります。 【食べムラ】【食欲不振】【拒食】【偏食】【小食】【老犬(シニア犬)の食欲減退】 ネットの記事は混乱しがち。 読む方でそれを…
3話連載の、一番重要なポイント。 大好物を守るには、大好きなご飯と、大嫌いな薬を切り分ける必要があります。その具体的な方法とポリシーを、体験を元に書きました。 誤解している記事や情報が多いと感じます。 大事なのは割り切りと、覚悟。 (追記) ”…
前話はピーチーが、気付け薬のアイスが嫌いになる過程を書きました。 今回は投薬でいつも使っていた豆腐と、療養食2種が嫌いになる過程を描きます。 それぞれが違う理由―― どれも、闘病時には容易に起こりうることです。 どうかご注意を。
文|高栖匡躬 ペットが病気、ペットのお見舞い 我々は知り合いのペットが病気になった時、慰めの言葉や、励ましの言葉をかけてあげたくなりますね。しかしその病気が重い場合には、思わず言葉に詰まってしまうことがあります。軽はずみな言葉を発して、相手…
前庭疾患は、様々な原因で平衡感覚をつかさどる前庭(三半規管の根っ子の部分)が侵されたことにより、平衡感覚を失ってしまう病気です。 軽度な場合は自然に治る、または体が慣れて不都合を感じなくなりますが、重度な場合は歩行困難にまで発展してしまいま…
人は犬猫から、色々な事を教えられます。 その中でも、一番大きなものは ”忍耐” ではないでしょうか? 口のきけない犬猫にしつけをする。 病気をすればどこが悪いか、察するしかない。 それを何年も続けて、信頼関係が築かれていく。 そしていつの日か、飼い…
家に帰って3日目のピーチー。薬が多い事を除けば平穏な日々が戻ってきました。 劇症肝炎発症から、ジェットコースターのような1週間。 今振り返ると、3か月はあったような感覚です。 ピーチーを救ってくれたのは、二次診療と高度医療でした。
この闘病記の最終話です。 病院からの電話で、2日前の血液検査の結果を聞きました。数値はとても良くて、ほっと胸をなで下ろしました。 見た目は、何歳か若返ったような元気さです。 ここに至って、はじめて病気からの回復を喜ぶことができました。 「良か…
重篤な状態を脱すると、今後のことが気になってきます。 肝臓は急性の重篤な状態を脱しただけで、まだ炎症は続いている。 既往症であるてんかんとも、付き合っていかなけえばならない。 薬の量が、状況の難しさを物語っている。 しかし――、ピーチーは相変わ…
家に帰ってきたピーチーは、頭の上にパッと電球が点いたように、家の中に飛び込みました。 本人は、家に帰れると思っていなかったかもしれせん。 一通り家の中をパトロールして、安心したのか寝てしまいました。 その夜には、大好物のウニが待っていました。
――退院の当日―― 僅か数日前は危機的状況だったのに――と、不思議な気持ちでした。 迎えのために、タクシーで病院に向かう間も、まだ複雑な思いのまま。 相変わらず、病状が急変するかもという不安があったからです。 窓の外の景色を見ながら、「早く病院に着…
退院の日の朝を迎えました。 退院前の経過観察の1日は、どうやら何事もなかったようでした。 半分は安堵していながらも、半分はまだ喜べない複雑な思い。 まだ喜ぶのが怖い―― そう思いながらも、前日には退院の日のお祝いの、ウニを用意しました。 ウニはピ…
奇跡的に回復したピーチー。 この日、担当医から、退院の話が持ち出されました。 僅か4日前には、命の火が消える寸前であったのに―― ピーチーが先端医療の恩恵に預かったのは、これが2度目のこと。 二次診療、先端医療、どちらも重要な選択肢です。
悩みに賞味期限があるとしたら - 悩みはいつまで続く? 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.97 ニマさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|この…
悩みに値段があるとしたら - 気持ちの持ちようで変わるもの 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.78 てぃーちゃん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方が…
頑張らないことも大切なこと-心が折れないように 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.81 チェリーさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|この…
限られた時間を刻むこと - 無限の看病なんてない 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.92 まぐろさん こんな方に 愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|このま…
愛犬が危機から生還するときは、何か特別な力が働いているように感じます。 症状が現れるタイミングや、検査の順番や、データの読み取り方など、ちょっとしたことで医師の診立ては変わってきます。 助かるのか? それとも助からないのか? それを分けるのは…
ピーチーの状況が改善していくにつれ、心には少しずつ余裕がでてきました。 そこで気になったのが、『自己免疫不全』です。 『自己免疫不全』は、多くの犬猫で生じているようです。 しかしその症状は1つではなく、癲癇とか、各種臓器の炎症、関節の炎症とい…
奇跡的に命を拾ったかに見えるピーチー。 快方に向かうのかどうか、確信が持てないまま、また一日が終わろうとしています。 まだ、素直に喜ぶことはできませんでした。 犬はどんなに苦しくても、まっすぐに飼い主を見ています。 体が動けなくても、目が飼い…
数字が語る犬の闘病:おしよせる孤独感、しかし―― 文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.98 しるばーさん 愛犬の看病や、介護をしている飼主さんは孤立しがちです。 全く同じ境遇の人たちが身近にいれば別でしょうが、なかなか自分の口からは、自分の苦しい…
この子は、うちに来て幸せだったんだろうか? 飼い主ならば、絶対に一度は考える事ですね。 時には、 うちに来てさえいなければ―― うちでなかったら、こんな事にはならなかったかも―― なんて、思いつめたりして。 飼い主はいつも思い続ける。 でも幸せなんだ…
老犬の可愛さを知っていますか? 子犬のように可愛い、老犬の可愛さを―― それに気が付くかどうかで、愛犬との関わりは変わります。 介護は苦しいの? それとも楽しいの? 可愛い老犬の介護は、可愛い子犬のお世話ととても似ています。 みんな気が付いたらい…
どこが痛いの? 何が食べたいの? 言ってくれたら、どんなに楽だろうか―― しかし、それが愛犬の闘病だ。 介護の行き詰まりは、飼い主の愛情の裏返し。 愛情が自分を苦しめる。 でもね―― きっとその先には、強い信頼が生まれるんだよ。
愛犬とのつきあいは、家族や友人の思い出ともつながっている。 愛犬との良い思い出は、家族との良い思い出に重なる。 きっと、愛犬を愛することは、家族を愛することになるんじゃないかな。
ホームセンターで売れ残っていた、ゴールデンレトリバー。ラフと名付けられホームセンターで売れ残っていた、雄のゴールデン・レトリーバー。 このエッセイは、ラフと名付けられたその子と、それを飼う事になった一家の、 絆を描いた実話です。 作者の樫村慧…