犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

はじめに ~Withdog『犬を飼うということ』のメインテーマは、『犬と飼い主の絆』です

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このサイトは、犬と飼い主の絆をテーマにしています
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撮影&文|高栖 匡躬
 

 

犬の平均年齢は、今や14歳を越えて15歳に迫っていると言われます。筆者が子供の頃には、犬の寿命は僅か3歳ほどでしたので、当時と較べると今は、まさに隔世の感があります。

今もしも我々が、幼犬を家に迎えたとすると、その子が老犬になって、やがてこの世を去る頃には、小学生の子供ばもう大学生になっているということです。そして成長したその子供は、人生の半分以上を一匹の犬と生きたことにもなるわけです。

犬の寿命が延びたように、人と犬との付き合い方も昔と大きく変わりました。
かつては番犬として外で飼われていた犬は、今や室内飼いが当たり前。最早ペットというよりも、家族に近い存在と言って良いでしょう。

 

3年前の自分のために、そして今、闘っている飼い主さんのために

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筆者は2016年に、大切な愛犬ピーチーを失いました。14歳と7か月でした。
元気溌剌で、きっと20歳まで生きてくれると思っていたピーチーは、ある日突然に見舞われた、てんかんの発作を発端に、幾つもの病気に掛かり、懸命の闘病にも関わらず、とうとう私の前から去っていってしまったのです。

ピーチーが元気だったころ、筆者は犬の健康の事や、闘病、介護について、あまり考えたことがありませんでした。そしていざピーチーが病気になってみて驚きました。

どんな情報でも手に入るネット社会で、飼い主が困った時に本当に大事な情報が、とても少ないのです。例えば病気とその対応に関するものは、あるにはあっても断片的で、とても我が家の役に立つものではありませんでした。

だから、このサイトをつくりたいと思いました。

Withdog『犬を飼うということ』は、まさに今を愛犬と生きている、飼い主さんに向けて記事を発信しています。とりわけ老犬になった愛犬の衰えに直面していたり、病気で闘病中の飼主さんたちのために。

実を言うと、それは3年前の自分の姿と重なります。
ある日突然に、まるで階段を下るように年齢を感じるようになり、それまで名前も聞いたことのないような大病を患って、目の前で衰えていく愛犬。その姿を前に戸惑っていたのは、まさに筆者自身なのです。

筆者は3年前の自分に向けて「くじけるなよ」「しっかりしろよ」と心で語り掛けながら、記事を書いています。そして3年前に、誰かにかけて欲しかった言葉で、文章を綴っています。

もしかすると、時にそれは厳しい言葉に聞こえるかもしれません。

実はWithdog『犬を飼うということ』は、飼い主さんに厳しいサイトでもあります。
闘っている飼い主さんを応援し、励ますことには大きな使命感を持っているのですが、現実から目を背けている飼い主さんを、慰めることはしないのです。

なぜそうなのかというと、3年前の自分が、慰めの言葉を望まなかったからです。

3年前の自分は、今の私に向かってきっとこう言うでしょう。
「もしもピーチーの闘病でくじけそうになったら、思い切り活を入れてくれよ」
って。

だから、自分の心の声に従ってそうすることにしています。
それがこのサイトです。

 

いつかの自分のために、これから犬を飼う飼い主さんのために

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今私は、3年前の自分にだけでなく、いつかまた犬を飼うであろう、将来の自分のためにも記事を書き、発信しています。

我々犬好きにとって、犬を飼うという行為は連続したものであるように思います。私はたまたま今、犬を飼っていませんが、それはほんの僅かなブランクの期間にすぎません。
犬を飼うのはマラソンに似ています。1レースを全力で走ったら、少々休憩の時間が欲しくなるのです。

連続でレースにでるには、私は少々、前のレースで飛ばしすぎてしまいました。
だから今は、体力を回復中なのです。これから、次の15年を全力で走るために。

このひと時の休憩時間に、私はやってみたいことがありました。
人の犬との関わりを、もう一度見つめてみたいと思ったのです。

犬の病気や健康のことはもちろん大事なのですが、それだけでなく、人と犬との距離感をきちんと考えてみたいと思いました。

私たちはなぜ犬を飼おうとするのか?
なぜ一緒に生きるのか?

人と比べるとずっと短い一生を、全力で駆け抜けていく犬たちから、私たちは学ぶことが沢山あるように思います。

先に私は、犬を飼う行為をマラソンに例えましたが、私は前のレースで中盤をさぼり過ぎてしまいました。なので後れを取り戻すために、レースの終盤のラストスパートをせざるを得ませんでした。

もっとマラソンのことを知って、きちんとしたペース配分をすれば、レースはもっと良い結果で、もっと楽しかっただろうと思います。

だから私は、私なりのマラソンの秘訣を知りたいと思っています。
もしもそれが分かったら、私はまた自信をもって犬を飼う事でしょう。

Withdog『犬を飼うということ』が、私を含めた飼い主さんたちにとって、犬との関係や絆について、考えるきっかけになると嬉しいのですが。

(追記)
筆者は2019年8月26日に、新しい愛犬”ピィ子”を迎えました。
新しい子犬と、それを迎えた新米飼い主のお話が、新しくサイトの記事に加わることになったのです。

ピーチーのことはずっと忘れないし、心の真ん中にあります。
ピィ子との新しいお話は、どんな風に展開していくのか、自分でも楽しみです。

 

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高栖 匡躬(Peachy)

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