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【闘病記】闘病記を読むメリット ~医学書や論文を読むよりも現実的な情報~

f:id:masami_takasu:20171027102029j:plain撮影&文:高栖匡躬 

皆さんは、愛犬家の闘病記について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
きっと愛犬が健康なうちは、あまり気にも留めないものだと思います。我が家でもそうでした。

愛犬が病気になり、しかもそれが深刻なものと分かると、飼い主は必死で情報を集め始めます。そしてそこで気付きます。我が家の愛犬の病気に関する有用な情報は、ほとんどないことに――

ネットの検索ですぐに見つかる情報は、まるで家庭の医学の本を読むように、概要的なことについてしか書かれておらず、病気についての大筋を知るには良いのですが、愛犬の病気にピタリとマッチするはずもなく、具体的に対処するものにはなかなかなりません。

時々、学術的な論文にヒットすることもありますが、素人にはなかなかそれを読みこなすことができません。専門用語の意味が分からず、その意味を調べると、またそれを開設する難しい用語が連発する、長い論文に行き当ることもしばしばです。ほとんどの方は途中で、投げ出してしまうのではないでしょうか?

そんな時に役に立つのが、同じ病気を経験した飼い主さんが書いた闘病記です。

闘病記のメリットは沢山あります。
先ず一番に挙げられるメリットは、それが現実に起きたことであるということです。具体的なイメージとしてそれが想起できるのです。

次に挙げられるメリットは、獣医師の所見を垣間見ることができることです。
犬の場合は口が利けないので、問診ができません。獣医師は犬が、”痛い”のかどうかという、最も単純な事さえ、確実に確認することはできず、”痛そうだ”と察する事しかできません。どれくらい痛いかということなどは、もっと察することが難しくなります。従って、犬の病気に関する見立てや治療法の選択は多岐にわたります。
多くの闘病記を読むことは、多くの獣医師の判断を知る事でもあるのです。

そして最大のメリットは、最新の治療法を知ることができる可能性があります。
動物医療は日々進歩していて、数年前には治らなかった病気にも、治療の道が開けている場合があります。それは我が家でも経験したことです。
しかし、街の獣医師は先端医療に精通している訳ではありません。これらが行われているのは、大学病院や一部の先進的な動物病院であるからです。

闘病記の中には、そのような先端医療によって治療に成功した例も散見されます。これからケーススタディとして記していく、我が家の愛犬、ピーチーの例もその一つです。

飼い主さんの書いた闘病記は、ほとんどの場合が闘病ブログとして存在します。
闘病ブログの特徴は、病気治療の参考にしようとすると、読みにくいという側面もあります。日常の日記として書かれている性質上、必ずしも病気の事ばかりに触れているわけではないからです。時系列に沿って、病気に関わる部分を拾い読みするのは、意外に大変な作業になります。

当サイトでは、闘病記を病気別に分類し、病状や治療の経過に絞って再構成を行おうと考えています。

我々の試みが、1匹でも多くの犬たちの命を救う事になれば、これほど嬉しい事はありません。

――つづく――

(ライター)高栖匡躬

――次話です――

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