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【闘病記】ケーススタディとしての闘病記 ~闘病記のスタイル~

f:id:masami_takasu:20171027104039j:plain撮影&文:高栖 匡躬 

ここからは、様々な病気別に、闘病記を掲載していきます。

前の記事にも書きましたが、他の犬の闘病記と言うのは、飼い主にとって医学書や医学論文を読むよりも、ずっと役に立つものです。

まずは最初の事例として、筆者の愛犬ピーチーの闘病記を書こうと思います。

愛犬の闘病記は、ブログの中には幾つも見かけますが、まとまった形にはなかなかなりづらいものです。本サイトにおける闘病記は、大勢の飼い主の方々が、これから愛犬の病気に立ち向かわれるときの参考になるよう、客観的に書くことを心がけることにします。 尚ここでいう闘病とは、愛犬の命を賭けた、(多くの場合には最後の)闘病を指します。

犬は口がきけないために、病気が発覚するのが遅れがちで、判明した段階でかなり進行していることが多いようです。通常の場合、飼い主の側には病気に対する知識が有りません。突然に危険な状態からスタートする闘病は、飼い主さんにとってきっと戸惑いと恐れしかないことでしょう。最初は筆者もそうでした。

犬の闘病は多くの場合、はじめに受診した病院(多くの場合は、掛かりつけの主治医であることでしょう)の判断で闘病が進んで行くことになると思われます。
それ以外の選択肢というのは、なかなか提示もされないし、思いつきもしないことだろうと思います。

筆者の愛犬ピーチーは、14歳と7か月で天国に行ってしまいましたが、それまでの間に2度、死の縁を覗くほどの重い病気を経験しました。幸いにも筆者とピーチーは、最初にその局面に遭遇した際に、主治医によって”高度医療”という選択肢が示され、それによって命を拾いました。もしもそれがなければ、ピーチーは11歳の頃に天国に旅立っていたことでしょう。

これまでに、ピーチーが死の淵を覗いたのは2回と書きましたが、実際にはそれに近い状態が更に2度ありました。そして5回目が、本当に最後の闘いとなりました。
発生順に書くと下記のようになります。

1回目:11歳のとき
    急性膵炎を発症。一時回復するも、その直後に胆管閉塞を併発。

2回目:13歳と9か月のとき
    癲癇の重積発作。一晩で7回の発作+病院での処置中に1回発症。

3回目:13歳と11か月のとき
    劇症肝炎。ステロイドの大量投与によって、奇跡的に回復。

4回目:14歳と1か月のとき
    ステロイドの減薬中に再度の肝炎症状。免疫抑制剤によって難を逃れる。

5回目:14歳と7か月のとき
    微かな呼吸の異常から、撮影したレントゲンで肺に影が見つかる。
    肺癌の疑いあり。
    その後、急激に病状が悪化し、20日後に他界。

ここからはまず、闘病のケーススタディとして、ピーチーの闘病記を公開することにします。まずは闘病記を読む前に知っていただきたいことを、本話に続いて3話に渡ってご提示します。次いで本当の目的である闘病記を。具体的には上記1回目と3回目の闘病経験を、掲載したいと考えています。

5回目の闘病については、看取りについて触れる別の記事として、改めて触れていきます。

ピーチーの闘病記の後は、他の犬たちの闘病について順次公開する予定です。

どうかこの闘病記が、多くの飼い主さんたちのお役にたつことを祈って。

――了――

――愛犬の闘病、基礎的な認識につづく――

(ライター)高栖匡躬

――前話です――

――愛犬の闘病、基礎的な認識の記事はこちらです――