大切な命との出会い
覚えていますか、その子がうちに来た時のこと
皆さんは、愛犬や愛猫を家に迎えた時のことを覚えていますか?
筆者の相棒のピーチーは、もう天国に行ってしまったのですが、16年前にピーチーを我が家に迎えた時の事は、今でも鮮明に覚えています。
筆者にとっては4匹目の犬でしたが、子供の頃に飼った3匹は、今とは全然違う飼い方でした。何しろほとんどの子は外飼いで、ご飯の残りに、味噌汁をかけて上げていた時代のことですからね。
だから、筆者にとってのピーチーは、はじめてと言っても良い子でした。
そして、飼おうと決心するまでには、ずいぶん時間がかかりました。
もしも初めて犬や猫を飼った方は、同じように、相当な迷いや葛藤があったのはないでしょうか?
覚えていますか、その子を迎えようと思った気持ち
もしもあなたが、飼おうとした張本人ならば、きっとこう思ったことでしょう。
『うちで飼えるかな? きちんと世話が出来るかな?』
それから――
『もしも飼ったら、幾らくらいお金がかかるのかな?』
などとも。
もしも、子供に犬をせがまれていたお父さんや、お母さんだったなら、きっとお子さんたちにこう言ったことでしょう。
『本当に最期まで面倒をみられるの?』
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もしかするとそこには、自分の気持ちだけではどうにもならない障害もあったかもしれませんね。
――家族の同意は得られるのか? マンションで飼う事が許されているのか?
ペットを飼うのは、冷静に考えると本当に大変なことで、1個の生命を預かることでもあります。それでもあなたが今、飼い主であるのならば、あなたは何か大きな切っ掛けや決心があって、そのハードルを越えているわけです。
我が家はこんな気持ちでした
筆者がはじめて、愛犬ピーチーを家に迎えた時のことを書いたのは、もう随分と昔の話です。記事を載せたのは、ピーチーが病気をしたことを機に書き始めたブログでした。
最初は簡単にエピソードを書いて終わりにしようと思っていたのですが、書き始めると、次々に当時のことが思い浮かんでしまって、1回で終わるはずが、3日にまたがる連載記事になってしまいました。
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こんなようなことを書きました。一部引用します。
飼いたいな、でも無理かな?
そんな繰り返しをした後、一度ペットショップに行って、話を聞いてみる事にしました。選んだのは、横浜周辺では割と老舗で、しっかりしていそうな店です。
「あのー、ブルテリアを飼いたいのですが」
僕の言葉に、ショップの店員さんは、「難しいですよ」と即座に応えました。
当時のブルテリア事情というのは、今と随分違います。何しろ14年も前ですからね。当時のブルテリアの評価は、『飼いにくい』、『素人には難しい』というのが一般的でした。 よほどの物好きが飼う犬種だったんです。
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下記はその3つの記事を、Withdogに掲載したものです。
読んでみてください。
偶然に手に入れたマンション。
引っ越してからわかったのですが、なんとそのマンションは、当時にしては珍しい、ペット可の物件でした。
マンションがペット可とだ気が付いたのですが、すぐに犬を飼おうとはなりません。命を預かるのですから覚悟が大事です。最後まで面倒が見られるかな?
――まだまだ迷いがありました。
ペットショップからの電話で、予約していたアイパンチのブルテリアがお店に来たことを知った筆者。あまりにも突然で、心の準備がまるでありませんでした。
皆、その時のことを覚えている
記事を公開をしてみて驚いたのが、ブログの読者の方から書いた筆者自身が驚くような反応があったことです。幾つかご紹介しましょう。
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ピーチーさんが家族になるまでのお話、とても感動しました。
一つの命を預かる大事な事が集約されていて、初心に還る思いです。
愛情たっぷり注がれたピーチーさんはブログを通しても伝わります。
齢を重ねて心配事も増えますけれど、かけがえのない時間を大切にしたいですね。
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本当に出会いは運命ですよねぇ。
うちの子は売れ残りだったのか、ダンボールにビニールが被せてあるところに入れられペットコーナーの隅っこに置かれていました。
不憫に思った主人が私に何の相談もなく買ってきました。
すでに5ヶ月になっていて子犬ではありません。
その頃主人は単身赴任中。
「私に相談もなくどういうつもりよ、アホ!」
と心の中でつぶやいたのでした。これも運命?
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初めてコメントさせて頂きます。
ピーチーちゃんの子犬の時を始め、ブログ上で成犬になってからしか知らなかった子たちの、子犬の時が見られてとっても楽しいです!
私はジョイナスを迎えた時を思い出すと、先に先住犬2匹を失った悲しさが思い出されてしまって辛いところです。
そのせいか?来た頃の事はあまりおぼえてないんですよね~
うちの子は、子犬の時より今の方がず~っと可愛いです(*^▽^*)
一番驚いたのが、自分自身の心の変化
実は、読者の方からのご意見だけでなく、筆者が驚いたことがもう1つありました。
それは自分自身の心の変化です。
なんとピーチーが、それまで以上に可愛く感じるようになったのです。
そればかりではありません。よその子まで可愛く見えてきました。
これは驚きでした。
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『飼えるかな?』
そんな風に迷っていたとき考えると、あの大きな決断の先に今があるのですからね。
感慨を新たに、また今の時間が愛おしくて仕方なくなりました。
そして他の飼い主さんも、きっと同じ思いをしてきたのだなと思うと、その飼い主さんの飼っていらっしゃる犬まで愛おしくなってくるのです。
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それからです。『うちの子がうちにくるまで』を書いてませんかと、ブログで呼びかけるようになったのは。
書くことで、自分自身が思いを新たにするのはもちろんのことですが、他の方もその文章を読んで、同じよう思ってくれるのならば、それが連鎖していけば、きっと犬を捨てるような人はいなくなるだろうと考えたのです。
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これまでに50を越える犬猫たちの、『うちの子がうちにくるまで』が集まりました。
書いてくださった飼い主さんだけでなく、それを読んで下さった方からも、沢山の応援の言葉もいただきました。
とてもありがたいことです。
今後もWithdogとWithcatでは、『うちの子がうちにくるまで』を書きましょうと、声を掛けて行きたいと思っています。
文章にするのが、一番効果的
『うちの子がうちにくるまで』は、頭で考えるだけでなく、文章にすることでよりその感動は大きくなります。
もしも読んでみて「いいな」と思われた方は、そうかご自分でも書いてみてください。
あなたのために。
愛犬のために。
そして――、いつかどこかでそれを読む、誰かのために。
――了――
文:高栖匡躬
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――うちの子がうちにくるまで・犬の第1話です――
昔からいつかはワンを飼いたいと、ずっと夢見ていたんです。
でも、夢と現実の差はでっかいですよね。結局はずっと、実現できずじまい。
――そんな夢を叶えた飼い主さんのお話。
犬との出会いは運命に似ています。
――うちの子がうちにくるまで・猫の第1話です――
先代猫みゅうさんとの別れ。 そして、猫のいない生活を送る作者。
やがて、新しい猫との出会いの時がやってきます。
――仔猫がやってくる! それも、とびきりカワイイ猫が!
しかし、その猫は――
新しい猫ではなくて、運命の子でした。
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この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。