犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【犬を飼う理由】可愛いだけが理由じゃない ~トラ、サブ、ゲンがうちにくるまで~【求めるのは癒しだけじゃない】

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うちの子がうちにくるまで|No.2、3、4 f:id:masami_takasu:20171031092155j:plain

撮影&文|トラママ
 
今日のお話は

ジャック・ラッセル・テリアとブルテリアは、最も飼いにくい犬の2トップに数えられるのだそうです。それも、プロのトレーナーでさえ敬遠するほどの曲者たちです。しかしその曲者たちを合計3匹(ジャック×2匹、ブルテリア×1匹)も次々と家に迎えた方がいます。
なぜわざわざ、飼いにくい子たちを選んだのか?
可愛いだけが犬じゃない。癒されるために犬を飼うのではない。
(今ではこの飼い主さん、誰もが認める犬好きで、犬の良き理解者)

こんな方へ:
ブルテリアって飼いにくい?|ジャック・ラッセル・テリアって飼いにくい?

 求めるのは癒しだけじゃない

今我が家では、3頭の犬を飼っています。
犬種はミニチュア・ブルテリアが1頭、ジャック・ラッセル・テリアが2頭。

もともと、犬を飼っていなかった我が家。
私が、同じような時期に3頭を迎え入れたのです。
しかも飼いにくさで悪名を轟かす犬種を――

なぜそんなことをしたのかと言う声が、聞こえてきそうですね。
しかし、私には私の理由がありました。
『可愛い犬を飼って癒されたい』という願いが、犬を飼う動機として認められるものだとしたら、私はその逆でした。それだって、立派な理由だと私は思うのです。

それでは振り返ってみます。当時を――

 

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10年前の私は、数年間に渡る姑舅(きゅうこ)*1の介護を終え、精神的にも肉体的にも楽になったのにも関わらず、それを超える虚無感に苛まれていました。

そんな私が、三頭もの犬を飼うことにしたのには、一風変わった理由があったからです。実は私は、普通の飼い主さんが抱くような、”犬が可愛いから”と言う当たり前の思いは、全く持ち合わせていませんでした。

ただ厄介なものを背負いたかった。
それだけが理由だったんです。

きっと虚無感から逃れる為に、介護に匹敵する位に手間のかかるものを、求めていたんでしょうね。

そんな私だから、トラ、サブ、ゲンは犬種の好みで選んだわけでも無く、ペットショップで目が合い 運命を感じたわけでもありません。ましてや 仔犬の可愛さにやられたわけでも無い。

ただ、ただ飼いにくいという悪名のみが選択の理由……

なぜ三頭立て続けに飼ったのかといえば、善良な老人の介護よりも悪名犬三頭の飼育の方が、断然楽だったという事です。

”ブルテリアが飼いにくいお話” がこちら
"ジャック・ラッセル・テリアが飼いにくいお話" がこちら

 

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え、その時に家族はどう思ったのかって?
あ~ あの時の とーちゃんは……

流石に言いましたよ。
「ここまで やらないとダメ?」って ――

でも、自分の両親の介護をやってくれたっていう、負い目みたいのもあったのでしょうかね。キツくは言われなかったですね。

三頭を眺めながら自分に言い聞かせるかのように、「おまえは仕事をする為に、不自由が欲しいんだな~」って言ったんです。

その後とーちゃんは、犬に関わる出費に、一言も文句を言いません。
そして――、世話もしません。

ただ、犬連れでの旅行には 積極的で、とーちゃんはとーちゃんなりに犬との生活を楽しんでると思います。

 

――トラ、サブ、ゲンがうちにくるまで|おしまい――

うちの子がうちにくるまで|No.2、3、4

犬の名前1:トラ
犬種:ジャック・ラッセル・テリア

犬の名前2:サブ
犬種:ジャック・ラッセル・テリア

犬の名前3:ゲン
犬種:ミニチュア・ブルテリア

飼主:トラママ
 
うちの子がうちにくるまで、とは
愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイです。
こんな効果もあります:愛犬、愛猫を今すぐ100倍可愛くできる、最も簡単な方法
 
犬や猫と暮らすあなたへ

『うちで飼えるかな?』
『きちんと面倒を見られるかな?』

犬や猫を、”はじめて”飼う時、ほとんどの方はこう思ったことでしょう。
平均年齢でいえば、15年も生きる小さな命を預かるのだから当然ですね。
我々はそこで大きな決心をし、葛藤を乗り越えたからこそ、今、犬や猫と暮らしています。

どうかその思いを、忘れないでください。
その時の思いがあれば、我々はどんな時でも犬や猫と暮らしていけます。

【飼えるかなより

――うちの子がうちにくるまで・次話――

ジャックラッセルテリアは、飼いにくい犬の代表選手。
しかし、チャーミングで、好きな人にはたまらない魅力がある。
飼いにくい、飼いにくい、大変だ、大変だ……
でも、それを乗り越えた時には、強い絆が生まれているんだよ。

――うちの子がうちにくるまで・前話――

昔からいつかはワンを飼いたいと、ずっと夢見ていたんです。
でも、夢と現実の差はでっかいですよね。結局はずっと、実現できずじまい。
――そんな夢を叶えた飼い主さんのお話。
犬との出会いは運命に似ています。

まとめ読み|【犬版】うちの子がうちにくるまで ①
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

 愛すべき飼いにくい犬たち

ジャック・ラッセル・テリア(2トップのもう1方)――

画家、呑山政子さんへのインタビューで構成した記事です。
呑山は愛犬ミントと、愛猫ピッピと暮らしています。
さて、ミントとピッピの関係は?

 
 
 
ジャックラッセルテリアは、飼いにくい犬の代表選手。
しかし、チャーミングで、好きな人にはたまらない魅力がある。
飼いにくい、飼いにくい、大変だ、大変だ……
でも、それを乗り越えた時には、強い絆が生まれているんだよ。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

*1:姑舅 - 舅(しゅうと)と姑(しゅうとめ)

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