犬を飼うということ

いつまでも君と……

オススメはポジティブ思考 ~老犬介護、皆さん牛になっていませんか?~

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撮影&文:奥村來未 (本記事は2017年10月に執筆されたものです)

「モー、いや!」
「モー、何とかして!」
「モー、モ――、モ――――!」

老犬介護中の皆さん、牛になってはいませんか?
私もたまにはなるんです、人間ですからね。
でも、それもたまのこと。普段は何事も前向きに、楽しい方向に考えるようにしています。

介護とはいらいらするもの

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そもそも、誰かの面倒を見る。ということは必ずストレスが伴うものです。
介護対象が愛犬であっても、実母であっても。介護でなくても、子育てだって。

自分のことは、誰かが世話してくれるわけではないですからね。

自分のことをやりながら。時には疎かにしながら、大切なもののために尽くす日々。
ネガティブになっていくのって、とっても簡単なことなんです。

こんな私も、お恥ずかしながら、育児ノイローゼ経験者。

でもね

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日々の介護生活の中で、ネガティブになっていくことほど、結果的に自分を苦しめることはないと思うんです。

イライラしていること自体が、本当は嫌じゃないですか?
最愛の愛犬のはずなのに、心の中でつい「こんな生活、早く終わってくれ」って考えてしまい、自己嫌悪に陥る。そんな経験はありませんか?

私も介護初期、睡眠不足から気持ちに余裕がなくなって、ほんの一瞬、そんな考えがよぎってしまいました。まさに、自己嫌悪。それはとても後味の悪いものでした。

HOW TO?

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ポジティブになるのは、どうしたらいいのか?
それは、いろんなことを諦めること(笑)

私の一番最初の諦めは、「睡眠」でした。
もう眠れなくていいや、そう思ったことで、大幅にストレスが減りました。

例えば、「今日は誕生日だから、何かもらえるかな?」なんて思っていると、貰えなかったときに大きなショックを受けます。でも「今日は誕生日だけど、おめでとうっていわれればそれだけでうれしいな」なんて考えているところにプレゼントを貰えると、飛び跳ねるほど嬉しくなる。

睡眠に対しても同じで、「眠りたい」と思っているときに眠れないとイライラするけれど、「もう一緒にいつまでも起きててやる」と思っている時に、予想外に眠れる時間ができると、嬉しさは何倍にも感じるんですよ。不思議ですよね。

そしてもう一つは、自己催眠。思い込みです。
私の愛犬Mackは、介護期に突入してから恐ろしいほどにわがままで、寂しがりやになりました。

少しでも私がそばを離れれば、呼び戻すように吠えるし、気に入らないことがあれば、首を後ろへグ~ンとのけぞって抗議したり。
でも、私は彼とのそんな日々を「彼に今までのお返しが出来る機会を作ってくれているんだ」と思っています。

私が小学生の頃から一緒に居てくれた弟のようなMack。
ですが、時には兄のように、また父のように、いつも私の味方をしてくれて、いつも慰めたり、励ましてくれていました。

だから今度は、私に同じことをやらせてくれてるんだ。
そう思うと、日々の介護も「ありがとう」という気持ちになっていくんです。

過去

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話は変わりますが、私はいじめられっ子で、中学校・高校……特に中学時代は一部からでしたが酷いいじめを受けました。

大人になってからも、その日々を思い出してしまう度、助けてくれなかった先生や、いじめっ子たちへの黒い黒い気持ちばかりが大きく成長し、中学時代の思い出は『悪い思い出』として私の中に根付いてしまっています。

介護にしても、ネガティブなことを日々考えていると、後になって考えた時、ネガティブなことばかり思い返されて、折角の愛犬との記憶が、あまりいいものではなく、後悔ばかりの記憶になってしまうのではないか?と思うのです。

私は、まだ愛犬を亡くしたことがありません。
だから、いざそうなった時、自分がどうなるのかはわからないけれど、きっとネガティブに介護を続けていたら、後悔することばかりが思い浮かぶんだろうな、と感じるのです。
だけど、前向きに考えるようにしていれば、思い出した時に、笑顔でMackと過ごした日々が蘇ることになります。
だから、自然と、介護に対する迷いなんか微塵もなく沢山Mackに尽くせた、と思えるのではないかなと__

Mackも、介護を悔いるより、介護をしたことを誇らしく思ってるほうが、喜んでくれるのかな?なんて思っています。

● ● ●

「モー、どうにかして!」
「モー、眠らせて」

牛になっているあなた。
無理矢理にでも、ポジティブになって介護を楽しんでみませんか?
それは、愛犬のためにも、自分のためにもなるとおもいます。
少しでも永く、永く、この介護生活が続けられますように……

どうか、この想いが皆さんに届きますように……

 

文:奥村 來未

まとめ読み|老犬が私たちに運ぶ幸せ
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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