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闘病中の飼い主さんにかける言葉。励ましにふさわしい言葉とは? ~頑張れという言葉、ご意見への再考察~

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文:高栖匡躬

当サイトWithdogではこれまで、”愛犬の闘病には別の視点があるのだ”ということを、お伝えしてきました。

愛犬が病気になっても、決して悲観的になる必要は無く、闘病だって介護だって、それまでと同じように楽しいのだということを知っていただきたかったからです。皆さんはどう感じられたでしょうか?

我々がここで語ろうとしたことは、2つあります。1つ目は愛犬の闘病に際して、飼い主の心に芽生える悩みを、どう捉えるかという考察。2つ目は、視点と考え方を変えれば、その悩みは消えないまでも、軽減出来るのではないかという提案です。

過去の記事の中で、読者の方からとても貴重なコメントをいただきました。

それは、闘病や介護に立ち向かう飼い主さんに対して、最も良く使われるであろう言葉「頑張れ」は、必ずしも励ましになっていないのではないかという、筆者の意見に対しての反応です。本記事ではこの「頑張れ」を掘り下げてみたいと思います。

 

(ご意見)私は「頑張れ!」という言葉は励みになった

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 今回考察するのは下記の記事です。

記事の内容:
愛犬の闘病の際に、多くの仲間から「頑張れ!」という励ましの言葉をもらう。しかしその「頑張れ!」と言う言葉は、時に当事者にとって負担になっているのではないか? ――という問題提起。
読者の方からのご意見
頑張っている人を応援する時に、(他に言葉が無くて)「頑張って」としか言えない事がある。自分では「頑張って」の言葉が励みになった。

 

「頑張れ!」という言葉

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「頑張れ!」という言葉は、それを受け取る側が置かれている心理状態で、随分と印象が違ってくるもののように思います。「頑張れ!」と言って下さる方は、例外なくあなたの味方で、あなたを励ますために言って下さっているのは明らかです。

しかし、だからこそ――、時にその言葉で、複雑な気持ちになることがあります。

筆者の愛犬ピーチーの闘病中には、「頑張れ!」と沢山の方から励まされました、筆者はそれを、素直にありがたいと思いました。ですがそれは、ある程度の人生経験を積んだ今だからこそ言えることのように思います。ずっと以前、筆者がまだ若かった頃は、その言葉の捉え方が随分違っていました。

本論から逸れるので詳細には書きませんが、筆者の経験を1つだけお知らせします。それは筆者が20代の中頃の事。連日の看病の末、父親を看取った時のことです。

その当時筆者は、夜は病院で父親に付き添い、朝になると母親に交代をして、その間に仕事をしていました。

その頃、「頑張れ!」言われても、素直に受け取れなかったことを思い出します。
「言われなくても、頑張ってるよ!」とか、
「これ以上、どう頑張ればいいの?!」と考えていました。

もちろん、そんな思いを口に出すことはありません。誰かから「頑張れ!」と言われる度に、「ありがとう」と愛想笑いをし、その数と同じ分だけ、心にひっかき傷を作っていたように思います。

 

素直に受け止められるのは

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歳をとるに従って、「頑張れ!」は、素直に受け止められるようになりました。
しかし改めて思うと、それは次第に心が鍛えられて、「頑張って」という言葉に耐性がついたからだと思います。ようやくその言葉の底にある、励ましの気持ちだけを、素直に受け入れるようになったわけです。

もしもこれから先、自分の身に、過去に経験しなかったほどの深刻な出来事があり、「頑張れ!」と誰かに言われた時には、それを素直に聞けるのだろうか? とも考えてしまいます。

年齢を重ねた今でも、実は自信がなかったりします。

励ましの言葉をどう受け取るのかというのは、やはり受け取る側の、気持ちの余裕次第なのではないかと思います。

前の記事で筆者が書いた事は、 「頑張れ!」と言われても、本当に頑張る必要なんてないんだという事です。何故ならば、ギリギリの状態で更に頑張ってしまうと、心の負担が限界を越えてしまうかもしれないからです。

「頑張れ!」の言葉に対し、本当に頑張るのかどうかは、本人に任されている。

そのように心得ておけば、どんな「頑張れ!」もきっと、素直な励ましの言葉になるように思います。

 

頑張れに代わる言葉

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応援をしたい気持ちを言葉にするのは難しいものです。
予めそれを考えておかない限り、とっさに口を突いて出るてくるのは、「頑張って」という、月並みな言葉になってしまうことでしょう。

それでは、「頑張れ!」に代わる言葉は何があるでしょうか?

筆者の経験の中で、素直に受け入れられた言葉は「頑張っていますね」と、「頑張りすぎないで下さい」という言葉でした。

なぜそうだったのか?

突き詰めて考えると、「頑張れ!」という”応援”は、強い言葉のくせに、相手の気持ちがその場限りで、時間と共に消えていくように感じました。スポーツの応援と同じことです。きっとそのように言って下さる方の本心は、そうではないんのでしょうが――

それに対して、「頑張っていますね」と「頑張りすぎないで下さい」という言葉は、応援ではなく”承認”であり、”労い”です。「頑張れ!」ほど力強くは無いけれど、ずっと続いていくイメージがあります。

この2つの言葉を、やや説明調に言い換えると、「頑張っていますね」は、『ずっとあなたを見ていたけれど、いつも頑張ってますね』となり、 「頑張りすぎないで下さい」は、『頑張っているあなたのことが心配です。自分のことを大切にしてください』 という意味になるでしょう。

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「頑張れ!」に代わる言葉について、最後にもう一つだけ。

愛犬ピーチーの闘病中に、獣医さんから掛けられた言葉で感心したものがありました。それは、 「いっしょに頑張りましょう」という一言す。

この「いっしょに頑張りましょう」も、前の2つの言葉同様に、やはり応援ではありません。分類するならばきっと”同意”ですね。だから素直に聞けるのかもしれません。

そう言えば、(人間を診察する)良い医師は患者に対して、「頑張ってください」とは言わないのだそうです。最近では医学部の授業の中で、そんなレクチャーもあるのだとか。

もしかしたら、根本は同じ理由なのかもしれませんね。

(ライター)高栖匡躬

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