犬を飼うということ

いつまでも君と……

手を触れさせてくれないその子 ~はながうちの子になったのは(2/3)~

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撮影&文:はなここ 

~うちの子がうちにくるまで No.18-2~

”うちの子がうちにくるまで”とは
愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。

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猫の子姫(こひめ)がいなくなって数日後――
パパは私に、「知り合いにブリーダーさんが居るから犬でも見に行ってみないか?」と言いました。

――犬?
そんなもの飼ったこともないし、飼い方だって知らない。

「子姫じゃなきゃダメ」
正直、私は、全く犬に興味が無かったのです。しかし、せっかくパパが言ってくれたのだからと、乗り気ではないままブリーダーさん宅へ。

 

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そこには、まるで「ぬいぐるみのオモチャ」が動いているような――
そんなヤンチャな、チビッ子ミニチュアダックス達が数匹。そしてその中には何故かポツンと、大人しくて、全く私に近寄ってこない、成犬のミニチュアダックスが1匹いました。

そこで、その仔犬達を少し見ていると、ミニチュアダックスにも変わった柄の子がいるんだなぁ~と分かってきました。そしてあまり見ない柄の子に、少し興味が沸いてきたのです。

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――でも、そんなには欲しくない。
だけど、何だか可愛いな……
犬の事なんて何も知らないのに、こんな私に、飼えるのかな?
徐々に、気持ちの変化もありました。

値段を聞くと、『そんなにするの??!!!』と、あんぐり。
だって、拾い猫はタダ。

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ブリーダーさんは、ペットショップよりも随分と安い価格らしいのですが、全く犬に興味がないところからスタートした私は、ただただその価格に驚くばかり。

私はそれまで、ブリーダーの存在さえ知りませんでした。
保護犬という存在があることも、もちろん知りませんでした。
どれだけ私が、犬に興味がなかったのか、これでお分かりでしょう?

 

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犬って――
結構高いんだね……

そう思って諦めかけた時です。ブリーダーさんが、何故か子犬の中にポツンといた成犬を「この子で良かったら、(秘密)円で譲りますよ」と――
正直、子姫がいなくなった心の寂しさを埋めたいだけの自分に、そんな魅力的な話――

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かなり悩みました……
「一度帰って考えてもいいですか?」と言い残し、パパに相談する為、私は成犬のあの子には一度も触れることもなく、帰宅したのでした。

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さて、ここからはパパとの相談内容です。
私はお金が無いのに、柄の変わった子犬が欲しい。
それに対してパパは、「お金が無いなら成犬の子にしたら?」と――
(俺はお金は出さないよ。という意味でもあります)

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色々話し合っているうちに、なぜかお互いに納得できる着地点が見つかりました。

《犬は吠える》
  →でも、あの子は大人しい。
《二人とも共働きで、お留守番が多い》
  →子犬なら心配だけど、成犬ならきっとお留守番もできるかな。

今思えば、全て人間の勝手な、都合のいい考え方です。ですが、私の寂しさを埋める為だけに、その日、一目見ただけのあの成犬『はな』は、我が家の家族になったのでした。

 

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我が家に来た時、『はな』はあと数日で4歳を迎える成犬。
名前はもともと『はな』でした。
我が家では『はな』のことを想って、名前はそのままにしました。

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冒頭にも書きましたが、私は『はな』に出会った日に、その体に一度も触れることはありませんでした。その理由を『はな』がうちに来てから、私は知る事になりました。

大人しいだけじゃない。触れさせてくれないのです。

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そしてここから私は、『犬』という生命の不思議を思い知らされることになります。
人間と同じように心を持ち、頑なな忠誠心を持つ、ペットではない、もはや家族といわれる『犬』という存在について――

このお話は、更につづきます。

 

――はながうちに子になったのは(2/3)・つづく――

~うちの子がうちにくるまで No.18-2~
犬の名前:はな
犬種:ミニチュア・ダックス・フント
飼主:はなここ

――うちの子がうちにくるまで・次話――

――うちの子がうちにくるまで・前話――

――うちの子がうちにくるまで・第1話――

――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。