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【肺がん】3月18日 それは小さな変調から始まりました ~うちの子が旅立つまでのこと(1/18)~【闘病|看取り】

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ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編  f:id:masami_takasu:20180304173115j:plain

撮影&文|高栖 匡躬
 
当時を振り返り

劇症肝炎から奇跡的な生還を果たしたピーチー。
一旦はそのまま完全復活をするかと思いましたが、ステロイドの大量投与からの減薬で、離脱症状が現れます。

ステロイドによって失われた筋力は、なかなか回復せず、頬はこけたまま。
しかし、辛抱強くリハビリを続けていました。

やがて少しずつ体力は戻ってきました。浮き沈みはあるものの、段々とその山は高くなり、谷は浅くなり、回復を実感するように、散歩の距離も伸び、少しずつですが筋肉もついてきました。

ピーチーは気持ちが若くて、8歳くらいまでは初めて会った方から、「まだ子犬ですか?」と訊ねられるほど、せわしなく動き回っていました。

14歳で病気をするまでは、老犬と思えない程よく遊び、良く食べました。多分、何も知らない人からは、10歳くらいに見えていたのではないでしょうか?
病気をして老け込んでしまいましたが、それがようやく14歳の年齢並みの子に戻ろうとしていました――

最初に現れたのはちょっとした変化でした。
大好きな散歩に出ても、どこかつまらなそうに見えました。
3日前の散歩は、途中で止めて、抱いて家に帰りました。
それからは、マンションの周辺を少し歩く程度。
段々と回復していたものの、時にはそんな時期もありました。
「少し様子をみようか」
そう思い、注意深く様子を伺っていました。
そして――、この日がやってきました。

 当時のブログより

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このところ具合が今一つのピーチーですが、今日も相変わらずの調子。
ものすごく悪いわけではないのですが、震えが止まらず、息が荒いです。

何となく身の置き所が無いって感じで、尻尾を足の間に入れていてます。
どこか痛いのかな? 

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見た目は、気持ちよさそうに寝ているんですけどね。

 ●

食欲も無いわけではないという感じで、自分からは食べませんが、スプーンで食べさせてやると完食します。

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立ち上がっては食べないで、へたりこんだ状態で食べます。

 ●

若くて元気な頃だったら、こんな恰好で食べていたら、スリッパで叩いてしかっているところですけどね。

ちょっと心配なので、今日は夕方に病院に行ってきます。

 

 ペットの肺がんをもっと知るには

こちらの記事に、肺がんの概要を解説しています。
はじめて読むのに最適です。

この病気は激しい咳や、血痰を想像しがちですが、実はそれほど顕著な症状がでないことが多いようです。
ほんのちょっと息が粗い程度の場合もあります。
気になったら動物病院へ。

抗がん剤というと、厳しい副作用が頭に浮かびませんか?
しかしそれは人間の場合で、動物の場合は少し様相が違います。
何のための治療なのか? 
目的が人間と動物では違うからです。
使ってやろうかな? もしかしたら、そんな風に思えるかもしれません。

愛犬ピーチーが去ってからも、色々な闘病記を読みました。
そこで思ったこと。
「もしかして犬の抗がん剤って、副作用が厳しくないの?」
それから調べました。
結果は――
副作用はある。しかし使い方が違うから現れ方が違う。
なるほど、そういうことか。

 

――うちの子が旅立つまでのこと(1/18)つづく――

文:高栖匡躬
 ▶プロフィール
 ▶ 作者の一言
 ▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
 ▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介

――次話――

病院に行ったピーチー。待ち時間にボールで遊びます。
楽しかったようで、診察中も咥えたボールを離しません。
そしてレントゲン。
――結果は
――肺がんが強く疑われる。
半年前のMRIには何も写っておらず、2週間前には怪しい影。
それが――

――前話――

犬を看取る時、不思議な事が良く起きます。
別れの直前、急に元気を取り戻して家族を驚かせたり、
家族が休みの日を待つように旅だったり。
うちの子はオトボケですから、そんなことはないと思っていました。
ところが……
不思議ですね。

まとめ読み|ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載のはじまりです――

はじまりは、ほんの小さな予兆でした。
体の震え。ときどき息が粗い。食欲不振。
ピーチーは大病を大きくは2度経験してから、体調が悪いときがたまにありました。既往症もありました。
またかな? と思ったのが始まりでした。

肺がんの医療記事です 

肺がんを分かりやすく解説した医療記事です。

~概要・症状~

~診断方法~

~治療法と予後~

 闘病の意識を変えてみる

それは限られた時間を刻むこと

愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。

 

 

 

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