ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編 
ピーチーの最後の闘病のはじまりは、癲癇(てんかん)の発作からでした。
当初は癲癇とだけ闘っていたのです。
※癲癇の闘病記は、また別に記すつもりです。
ようやくそこに目途がたってきたところで、劇症肝炎の発症。
癲癇はそっちのけで、目先の命の危機である劇症肝炎の闘いに切り替わりました。
※劇症肝炎の闘病記は、すでに掲載済みです。→こちらが劇症肝炎闘病記
この日の時点で、ピーチーの癲癇との闘病はまだ続いており、薬も飲み続けていました。そんな中で、癲癇の発作を起こしてしまうのが、今回の記事です。
因みに、癲癇の発作を起こす前は、ピーチーはとても可愛くなりました。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが本当です。「最近可愛いなあ」と思うのが、注意信号でした。恐らく、自分で予兆を感じて、不安なので甘えて来たのでしょうね。
当時のブログより - 癲癇の大発作
今朝の早朝ですが、ピーチーが癲癇の大発作を起こしました。
癲癇は薬でのコントロールがうまく行っており、発作はしばらく鳴りを潜めていたので、恐らくは4か月ぶりくらいでしょう。
何もこの体調の悪い時に来なくても、という思いです。
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実はここ数日のピーチーは、ものすごく可愛かったんです。
どこにいくにもついてきて、ずっとそばにいました。
以前から、『可愛い』のは発作の前兆でしたので、警戒はしていました。やはりという感じです。
上の写真と、ここからの写真は、発作の前に撮影したものです。
これがまた可愛いんですよ
どこに行っても、脚を引きづりながらついてきます。
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これは発作の直後です。
目はトロンとしていますが、もう落ち着いています。
近況 - ステロイドの増薬
近況としては、昨日から、ステロイドを増薬しました。
直近では1錠と半錠を一日おきにしていましたが、思い返せば、体の震えがひどくなったのは、毎日1錠ずつだった薬を減らしたあたりからです。
以前に毎日4錠で安定していたステロイドを、毎日2錠にまで減らしていった時の、離脱症状にも似ています。
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主治医の診立てでは、体の震えは肺の影とは無関係との事です。
しかしピーチーが潜在的に抱えている、自己免疫不全がまた悪さをし始めていると考えると、それが肺に炎症を引き起こし、結果としてレントゲンに影が映った可能性もなくはありません。
さらにその考えを先に進めると、自己免疫不全によって併発した脳炎が、震えおよび癲癇発作を引き起こしたとも考えられます。
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これらの理由から、むしろステロイドを増薬して様子を見るべきと判断しました。
一週間後には服薬中の抗生剤が切れるので、そこでもう一度肺の様子を見ることになると思われます。
さて、どうなるでしょうか?
――うちの子が旅立つまでのこと(4/18)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話です――
体調は浮き沈みで、この日は安定。
ハワイ土産の豚のジャーキーがお気に入りで、あっという間に完食。
大好物のウニにも、目が輝きます。
まだ先の事は、何も見通せません。
小康状態を得る?
悪くなっていく?
ただ見守るしかない飼い主――
――前話――
レントゲンの影はピンポン玉大。人ならばこぶし大。
がんでないとしても、普通とは思えません。
食欲はあまりなく、歩きくのは短時間。
ピーチーが2度大病をしたときの、別れの覚悟が蘇ります。
ただ――、まだ諦めてはいませんでした。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――本章の1話目です――
いつも元気一杯だったピーチー。
大病をしてから、体調に浮き沈み。
この数日も「ちょっと変」と思い、「”多分”、いつものこと」とも思っていた。
”多分”は段々と弱々しくなり、少しだけ嫌な予感も。
「今日は病院だな」と思ったのがこの日。
――この連載のはじまりです――
はじまりは、ほんの小さな予兆でした。
体の震え。ときどき息が粗い。食欲不振。
ピーチーは大病を大きくは2度経験してから、体調が悪いときがたまにありました。既往症もありました。
またかな? と思ったのが始まりでした。
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肺がんの医療記事です
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闘病の意識を変えてみる
それは限られた時間を刻むこと
愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。