犬を飼うということ

いつまでも君と……

選択こそが、飼い主の闘病なのだと思う ~闘病/視点を変えて見えるもの(その5)~

f:id:masami_takasu:20180315150608j:plain文:高栖匡躬 

愛犬の闘病では、飼い主は何度も選択を迫られます。
犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って選択をし、経過を追い、検査の結果を待つしかありません。

そして――
検査の結果が出ると、次の選択が待っています。

こと犬の(最後の)闘病に絞れば、その選択は生易しいものではありません。
何故ならば、その選択が愛犬の命を左右することになるかもしれないからです。

 

 忘れられない選択

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筆者の体験の中には、今でも忘れられない選択があります。
それは、ある治療法を選択すれば、もしかすると愛犬に効果があるかもしれない。しかし、もしもその効果が無かった場合は、愛犬に残されている僅かな力の全てを奪い、命に止め(とどめ)を刺すことになるだろうという、厳しい選択でした。

悩む時間はほんの僅かしかありませんでした。そしてその時間を過ぎれば、選択をしなかったことと同じ結果を招くのです。

このとき筆者に降りかかった選択と、その結果については、後のエピソード(劇症肝炎の闘病記)で触れることにします。

 

 与えられる選択肢

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このような決断の時、飼い主ができることといえばほんの僅かしかありません。自分の選択の精度を上げるために、ひたすら知識を得ること。そして最後に、愛犬と過ごしてきた時間で培われた、勘と覚悟に頼るのみです。

刻々と時が過ぎるなか、筆者は考えたことが有りました。
それは愛犬ピーチーを、迷いの中では死なせたくはないという事です。
もしも結果が悪い方向に向かうとしても、せめてどっちつかずの消極的な迷いの中でなく、飼い主の強い決断の結果として死なせてやりたいと考えました。

 

 迷わないという決心

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それから筆者は決心しました。
一旦選択したら、もう迷わないという事をです。

事を選択する前の段階ならば、幾ら迷っても構わないでしょう。しかし一旦事が動きはじめたら、もう迷っても迷わなくても、結果は出てきてしまうのです。
後は、飼い主の気持ちの持ちようだけです。

愛犬の命を左右する選択は、飼い主にとって大変な重圧です。しかしそれこそが飼い主冥利であるとも言えます。

 

選択とは

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選択とは飼い主にとって闘病そのものであり、身を切る闘いなのだと思います。
愛犬は生死を賭けた闘いに、最後まで前向きに挑み続けます。

その愛犬の姿勢に報いる唯一の方法は、結果を後悔しない、覚悟の選択をしてやることだけなのだと、今でも筆者は思っています。

本サイトWithdog に掲載した闘病記は、闘病の記録であると共に、飼い主達の選択の記録でもあります。その内容が、これから闘病に臨まれる飼い主さんにとって、少しでも参考になれば良いのですが。

 

――闘病/視点を変えて見えるもの(その5)――

(ライター)高栖匡躬

――本話は下記の連続記事の続編です――

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