犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【妊娠中なのに犬を飼った娘】はじめは預かりだったはずなのに ~ルイがうちにきてすぐ~

うちの子がうちにきてすぐ|No.2 f:id:masami_takasu:20180219175035j:plain

撮影&文:まる
 
今日のお話は

作者まるさんの家に、愛犬ルイがやってきたお話です。
本当は娘さんの犬のはずでした。それが事情があって、まるさんの愛犬になったのです。
手が掛かかる子。世話が大変な子。
娘さんから、預かっているつもりだったのに――
でも、いつの間にか、そうではなくなっていました。

こんな方に:
躾のできていない犬を引き取ることになった|威嚇と噛みつきがある|先住犬がいる状態|手がかかる子を愛せるだろうか?|同じような経験した方の話が聞きたい

 最初は娘が飼い始めた犬でした

ルイが初めてうちに来たのは7年前のことです。
同居していた娘夫婦が、ペットショップでルイに一目惚れしました。
「突然犬を飼いたい」
と言いだしたのです。

その当時、娘は妊娠5ヶ月――
当然、私は反対しました。

 ●

娘と同居を始める前から、うちには先住犬のレオがいましたが、ルイの場合は飽くまで娘たちの犬ということ。
まもなく子どもが生まれるのに、仔犬の面倒なんてみられるわけがありません。
私は「絶対に無理!!」と言いました。

しぶしぶ引き下がる娘夫婦、
それを見て、ホッとした私。

 ●

でも、お話はそれで終わりではありませんでした。
何と二人は、私の反対を押し切るかのように、ペットショップからルイを連れて帰ってきたのです。
――ショック

さて、それからどうだったかと言うと――
最初の3ヶ月、娘は甲斐甲斐しくちゃんとお世話をしてました。

 ●

だけど――
ルイはうちにきた当初、とても大変だったのです。
ペットショップで、一体どんなふうに扱われてたのか……

おやつやおもちゃなど、くわえたものを取られまいと、ガウガウッとすごい形相で威嚇してくるし、噛みついてくるし。
ご飯を食べるときだって然りです。
(実際に私は、何度か噛まれて歯の並びで、指に穴が…(^_^;))

 

f:id:masami_takasu:20180219182126j:plain

「このままでは言うこと聞かない犬になるよ」
「しつけをしっかりしないと駄目」
と、娘に注意。

まず手始めに、ご飯を手から少しずつあげるようにと娘に教えました。
(これ、犬を飼っている人はわかりますよね。物を取られても大丈夫とわからせるためにです)

そのおかげか、段々とガウガウはしなくなり、やがて無事、問題行動はなくなりました。

 ●

さて、その後もルイには、思いもかけない出来事が――
子どもが生まれて半年もしないうちに、旦那さんの転勤が決まってしまったのです。転勤先が契約するアパートに引っ越さなければならず、ルイは連れてはいけないのだとか。

こんなことがあって、ルイは正式に、我が家の犬になったわけです(^_^;)

 ●

――その後の私――
私はそれからずっと、ルイは娘の預りという認識で面倒をみていました。
いえ、面倒をみているつもりでした。

――しかし、どうやらそうではなかったようです。
2015年5月7日の夜。
ルイは虹の橋へと旅立っていきました。
私はルイを失ってよくわかりました。
いつのまにかルイは、私にとってかけがいのないとても愛しく、大切な存在となっていたのです。

 

f:id:masami_takasu:20180219182202j:plain

ルイは――、とにかく遊び好きで、甘えん坊で、かまってちゃんだった。
それでいて頑固なところもあり、嫌なこと好きじゃないことがははっきりしているので、世話をするのが大変でした。
――手のかかる仔でしたっけ。

甘えるときは、舌をチョロッと出して猫みたいに可愛い甘え声だしてたなぁ。
――ほんと可愛かった。

家の中でも追いかけっこが大好きで、テ―ブルの上のものを素早くくわえて(イタズラです)ね。「追いかけてこい」って誘ってくるの。
――困った仔でした。

トイレのしつけも、この仔には苦労したなぁ。
きっと、手のかかった分だけ、思いが残ってるのかもしれないですね。

 ●

――ルイがいなくなってから――
私はルイがいなくなった直後、ルイが家のそちこちにいるような気がして仕方がありませんでした。

だけど――
やっぱりもういないんだ――、って
悲しくて寂しくて、息が苦しくて呼吸困難になりそうになる。
――それは、理屈じゃなくどうしょうもないつらさ。

 

f:id:masami_takasu:20180219182220j:plain

変な話なんですが、ルイを火葬した夜のことです。
夜中の2時半に私はふと目が覚めたんです。

エアコンの設置してあるそばあたりから、カチャカチャカチャ…と、まるでルイがご飯を食べてるような音と、「ルイの声?」って思う音が聞こえてきたんです。
エアコンはもちろん稼働していせん。

 ●

私はハッとしました。
夢じゃないです。
私はその時ちゃんと目が覚めてました。

その音は2度3度して、レオも2度目で気づいたようです。
その音が聞こえる空間を、じっと見つめていましたから。

 ●

もしかしたらルイは、虹の橋に行く前にここに1度戻ってきて、食べれなかったご飯をお腹いっぱい食べに来たのかな?
そして私たちに、最後のお別れに来てくれたのかな?

今は、そんなふうに思っているんです。

 

~ルイがうちに来てすぐ~

うちの子がうちにきてすぐ|No.2
犬の名前:ルイ
犬種:パピヨン
飼主:まる
 ▶ 作者の一言
 ▶ まる:犬の記事 ご紹介
 
うちの子がうちにきてすぐ、とは

新米飼い主が犬を迎えてすぐの頃の、悩みや葛藤、未経験だからおきたドタバタを振り返り、自身の言葉で綴ったエッセイのシリーズです

 
犬や猫と暮らすあなたへ

我が家では新しい犬を迎えようとしています。
今しみじみと実感しているのは、自分はベテラン飼い主などではなく、新米飼い主なのだということです。18年前に先代犬を迎えた時のように、何も知らないのです。

どうやってトイレを教えたっけ?
家に帰ったら、テーブルの脚が1本無くなってたことがあったなあ。
あの破壊活動はどうやって躾けたっけ?
先代犬で積んだはずの経験は、今や忘却の彼方です。

【私たちはいつだって、新米飼い主のまま】より

――うちの子がうちにきてすぐ、次話――

マロまゆげで、いつも困った顔に見える人気者のあんこちゃん。
愉快な鈴木家に来て、早速珍事件の数々を――

飼主の躾の苦労など知らず、愛犬は自由気ままですね。
こんな日々を積み重ねて、本当にうちの子になっていきます。
犬は可愛いですね。

――うちの子がうちにきてすぐ、前話――

普通の飼い主は、しつけのベテランには、なかなかなれないもの。
犬を飼うたび、毎回が新米飼い主。
だから起きる事は、毎回新鮮です。
飼ってすぐのドタバタというのは、振り返ると思い出深いもの。
今回は、トイレのしつけのお話です。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

 まるさんの記事です

まだ7歳の、元気な愛犬だった――
ちょっとしたことで受診した動物病院。
そこで告げられたのは、深刻な病名と余命でした。
もの言わぬ愛犬の病気は、多くの場合、ある日突然に判明します。
その時の飼い主の動揺は、計り知れません。

16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきです。
作者のまるさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。
動物は口がきけないか。だから飼い主に全てが委ねられる。
まるさんと愛犬ルイは、しっかり闘いました。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

© 2017 Peachy All rights reserved.