犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【会陰ヘルニア】高齢の雄犬は要注意です ~前立腺肥大から会陰ヘルニアに発展~【前立腺肥大】

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日は会陰(えいん)ヘルニアのお話ですよ。

会陰ヘルニアは、前立腺肥大から進行してしまいます。
前立腺は男の子だけにあるもの。
ハナは女の子だから、この病気にはなりません。ホッ。

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撮影&文|ハナちゃんママ

 高齢の未去勢の雄犬さん、ご注意を

うんちが出にくい・便が細い・オシッコがでにくいなんていう症状が、高齢の未去勢の雄犬にでてきたら注意です。
前立腺の肥大が起きている可能性が高いからです。


前立腺肥大

前立腺
器官の一つで、男性のみに存在する生殖器。膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むかたちで存在。
主な働きとしては前立腺液の分泌。精嚢から分泌された精嚢液を精巣で作られた精子と混合し精液を作り、射精における収縮や尿の排泄なども担っている。
出典:Wikipedia|前立腺 

 

 術式と患部の写真です

※以下、患部の写真が2箇所あります。苦手な方はご注意ください。

治療はこのように
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治療の術式の説明図です

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会陰ヘルニア

直腸の支持力が弱まるため、ヘルニア嚢に腸が脱出したり便が溜まったりします。去勢手術をしていない老犬にでやすい病気です。

治療は手術になってしまいます。

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患部の写真

この写真は、両側のヘルニア整復手術と去勢手術を実施しています。
いったん起きてしまったヘルニアは内科的治療では治りません。

去勢手術で前立腺肥大の改善ができます。
注意をしてみてあげて下さい。

会陰ヘルニアの代表的な症状は

外観上の特徴は、肛門の周囲が膨らんできます。多くの場合は腸管が飛び出て、初期のころは排便に時間がかかったり、しぶりといった症状がでます。
ひどくなると排便・排尿困難になりますので、命の危険を伴う場合があります。

そして、今日の看板犬、ハナ

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ハトとスズメが気になるね

   ●

■読者からの質問:
いつも勉強になります。
怖い病気ですね。
どんな病気でも、ワンちゃんたちにはかなりの辛さですね。
■ハナちゃんママからの回答:
コメントありがとうございます。
避妊手術も去勢手術もいろいろな病気の予防にもなります。
雄犬の前立腺肥大は、ほとんどの未去勢犬にでますから飼い主さんには知っていて欲しいですね。

 ●

ハナちゃんママからアドバイス

前立腺の肥大は去勢手術をしていない老雄犬でかなりの確率で現れます。
二次的に、会陰ヘルニアが発症し外科的な治療をする場合、一緒に去勢手 術も行うのが普通です。

子供をとることがなければ、若い健康な段階で去勢手術をしてあげると良いですね。

【Withdogより】ここでご紹介したのは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。

――いつもやさしい、ハナちゃんママの動物病院はこちら――
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 日光どうぶつ病院

ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?

こちらをどうぞ
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで 

 ▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
 ▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介

――次話――

【エリザベスカラー/ドーナツカラー】【避妊手術】
生後半年を過ぎて、そろそろ時期に

ハナちゃんの妹、コポーちゃんの避妊手術のお話。5話連続。
獣医さんが飼い主だと記録が妙に専門的で、それがまた面白い。
避妊手術の、回復の経過が分かります。
元気一杯でいたずら好きのコポーちゃん。
今日はおとなしいんだね。

――前話――

【マダニ寄生】
危険な病気を媒介、要注意です

暖かくなってくると、ダニの被害が出始めますね。
特にマダニは、人獣共通伝染病を媒介するので怖いです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、致死率10~30%とか。
都市部や市街地でも、無関係ではないそうです。

まとめ読み|【犬版】ハナちゃんの動物病院 ②
この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――

【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み

膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。

 賢い獣医師選び、動物病院びの記事です

続:獣医師選びの方法教えます

”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。

獣医師選び|名医とヤブ医者

記事の編集で、多くの体験談に触れていると、名医がいる一方で、信じられないヤブ医者もいる事がわかります。
そもそも動物医療は、ヤブ医者を生みやすいのかもしれません。
時には医師だけでなく、飼い主の方が悪いこともある。
理由を知れば、対策もできるのでは?

 出典:

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

 

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