チョコラッの闘病記 第2章(6/6)

本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
11月24日 非再生性免疫介在性貧血確定まで1カ月
検査結果が出揃い、病名「非再生性免疫介在性貧血」が確定するまでに、実に1ヶ月近くかかりました。
その間、お薬を処方されてたとはいえ、チョコラッの貧血値は低いところで横這い。
下がらなかったことに感謝ですが、実はこれが、非再生性の特徴でもあるみたいなんです。
免疫介在性貧血の中でも、非再生性の症例はまだまだ少なく、あまり解明されていない分野でもあるらしい。
●
――と、これ、
ネット情報なので確実に正しいか分からないけど。
「落ち込むから調べるのを止める!」
って宣言しておきながら、結局、心配になって、ネット情報調べまくりな私(・_・;)
●
で、前回の血液検査結果なんですが、新しいお薬を試したら、若干回復してました。
貧血を表す数値
※通常の値は37〜
PCVがずっと20前後だったのが、初の25!
そして、赤血球の赤ちゃん(RETIC)がやっと増えて来ました。
でも、「ぬか喜びはしたくない」と医師に言われました。
私もそう思う。良い数値が出たと思ったら、一気に悪化。命の危機が・・・という症例も少なくないらしい。
数値はあくまでデータ。
一喜一憂することなく、受け止めていきたいです。
リハビリ中止の副作用 - 後ろ足が衰えてきた
今のチョコラッはすごく元気なのですが、リハビリを全て中止しているので、早くも後ろ脚が衰えてきました。
前脚だけしか使えなくなる日も近いと思います。
でも、もういいの。
お散歩はバギー。お家は広くないから、前脚でスリスリ行きたい所に行けるし、障害物があって行けなかったら「ママー!」って呼ぶし。
薬の副作用
薬の副作用で
○食欲増加なのに体重減少
が起こってます。体重キープするために、少しずつフード増やしてます。
●
多飲多尿は4時間で膀胱がぱつんぱつんになるので、最近の私は4時間睡眠を1日2回に分けて取ってます。(圧迫排尿するから)
昼2時〜と、朝2時〜4時間ずつ。
でも、そんな苦じゃないかな。
元々睡眠薬4時間しか効かないし。
万が一に備え、献血募集のビラを
献血犬募集のビラ作りました。
ご近所さんに少しずつ配布予定です。
この病気を更に知るために
一般的な貧血の症状と見分け方は、こちらの診察記に書かれています。
まずは貧血かどうかを、飼い主さん自身が見分けましょう。
当事者の苦労について語られた記事です。
『免疫介在性溶血性貧血』と『非再生性免疫介在性貧血』の違い。
悪化した場合の、献血犬の探し方などに触れています。
『非再生性免疫介在性貧血』の原因となる、『自己免疫不全』について語られた記事です。『自己免疫不全』は確定診断されていないだけで、多くの犬で起きている可能性があります。
●
猫の非再生性免疫介在性貧血の事例
【リンパ腫】からの【非再生性免疫介在性貧血】闘病記
作者が迎えた子猫”わはにゃ”は、作者にとって特別な存在でした。
『何があっても、この命を必ず守る』
そう誓った作者でしたが、ある日わはにゃが体調を崩しました。
くしゃみ、そして咳――
軽い猫風邪かな?
しかし医師から告げられたのは、意外な病名でした。
●
この闘病記の経過
非再生性免疫介在性貧血 闘病記
病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日
▶ 本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日
先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日
1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日
1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日
2年生存を目指して
2018年4月22日~2018年10月31日
ついに3年目に突入 (連載中)
2018年4月22日~2018年10月31日
――【非再生性免疫介在性貧血】最終検査結果まで(6/6)・つづく――
――(次回から、新しいシリーズです)――
文:らぶプー
▶らぶプー:他の作品一覧
●
――次話(次章の最初の記事です)――
免疫抑制剤の効果があったようで、PCV(血球容積)の値が上がっていきます。
しかし、飼い主には別の心配が――
――前話――
最終検査結果が出たはずだったのに、追加内容が知らされます。
免疫介在性貧血には2種類(再生性と非再生性)あり、チョコラッは非再生性であるとのこと。つまり確定した病名が変わるということ。
●
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
●
――この章の最初の記事です――
一応の確定診断。免疫介在性溶血性貧血をネットで調べるたびに、生存率などの現実を突きつけられるのでした。
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
だから、最初はそうだと分かりません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――、それが始まりです。
まずは病名が確定するまでのお話から。闘病記を書く理由についても語られます。
●
おすすめの闘病記です
飼い主に委ねられる選択
作者は自身の経験から、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。
動物は口がきけないので、闘病は飼い主に全てが委ねられますね。
医学書や論文を読むよりも現実的な情報源
愛犬が病気になった時、役に立つ医療情報はなかなか見つかりません。
通り一辺倒だったり、逆に専門的過ぎたり。
どれもこれも、現実的ではないのです。
そんなときには、飼い主が書いた闘病記を読むのが良いでしょう。
動物医療の専門家ではない、普通の飼い主が書いた闘病記が、様々なことを教えてくれるものです。
出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。