チョコラッの闘病記 第3章(9/16)
本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい
3月29日 入院しました - 苦しい判断も
チョコラッ、昨日入院しました。
扉の写真は、パパがお見舞いに買ってきてくれたお花(入院直前)です、
ある意味、この入院は予想通りでもあります。
歯茎が素人目にも白くて、これはヤバイ数値になっているなと思ってました。
一歩たりとも歩きたがらない、呼吸が速い、ゴハン完食するけど、ゆっくりしか食べられない。
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血液検査の結果はPCVが過去最低
※通常の値は37〜
一週間毎に5%ずつくらい落ち続けてる。
非再生性はゆっくり落ちるはずなのに何故??
前に効いた薬が、必ずしもまた効くわけでもないらしく、新しい薬を試した方が・・・と提案された。
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新しい薬「アトピカ」は2週間経たないと結果が出ない。
でも、2週間待ってたら、今のペースでPCV(血球容積)落ちてくと、重度の貧血値になる。ヤバイ。2週間経っても効果出ない可能性もあるし。
だから、入院して、ガンマガードという即効性のあるお薬を点滴投与することに。
ガンマガードは人間用の薬。犬用ではない。
拒絶反応が出たら、嘔吐とか始まる可能性あり。
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でも、昨日、病院から電話来て、拒絶反応なく落ち着いて点滴受けてますとのことで、取り敢えず良かった。
ガンマガードが効いたら、今日退院。
効かなかったら・・・どうしよう。
相性の合うお薬を見つけるのが難しい病気。
一度合うお薬が見つかっても、抗体が出来てしまったら、二度目は効かない難しい病気。
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輸血すればいいんじゃないの?って思われてしまうかもしれないけど、赤血球が破壊されてく病気だから、合うお薬が見つからないことには、輸血しても延命措置でしかない。
どんどん薬漬けになってきて、親としても苦しい判断を迫られます。
最近の状況
――最近の状況――
3日前の3/26、チョコラッが吐いた。(´;ω;`)
犬が吐くのはよくあることだけど、チョコラッは脱腸ヘルニアの手術を昨年末にしてから、一度も吐いてなかった。ビックリしたんだけど、ゴハン食べて5時間後に吐いたのに、フードが消化されず、そのままの形、大きさだったのΣ(・□・;)
消化されてないの?
これは・・・貧血となにか関係あるんだろうか?
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今後、脱腸ヘルニア再発の可能性がかなり高いことは再三、医師に言われていて、
脱腸ヘルニアになると吐いたり下痢したりすることがあるらしいから、結構慌てた。
でも、お腹触った感じ脱腸ヘルニアらしき場所が見つからない。
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これは寝てるチョコラッ
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ここ1年くらい、頭を低くして寝たがる。
これは貧血とは関係ないよね?
貧血を発症して、まだ6ヶ月。
頭を低くするのは発症前からの癖? だよね??
――【非再生性免疫介在性貧血】はじめの半年(9/16)・つづく――
文:らぶプー
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――次話――
人間用のガンマガードは幸い効果があり、チョコラッ退院。
――とは言うものの、元気になったからでなくて一旦退院です。
飼主は祈るような気持ちです。
因みに、本話で登場する免疫抑制剤『アトピカ』は、
本話に書かれているように本当に大きい。
――前話――
ステロイド剤を再開したのに、効果が出てこないチョコラッ。
こういうときは悩ましいですね。
効果が無いくせに、副作用だけはちゃんとあるからまた困る。
うちの愛犬は14年間ずっとステロイドを飲み続けたので、この話、妙に身近に感じてしまいますよ。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
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――この章の最初の記事です――
チョコラッに投与した免疫抑制剤が、成果を上げてきます。
しかし病状が落ち着くと、飼い主には別の悩みが。
――この病気、血栓が出来る率が高い。
予防の薬を飲むべきか?
医師の回答は?
闘病中は、飼い主の悩みが尽きませんね。
――この連載の最初の記事です――
この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――
チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。
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自己免疫不全闘病記
2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
劇症肝炎闘病記
愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。
振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。