ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。
今日ご紹介するのは、わたしの歯石の処置(除去)のお話です。
犬も猫も人間と同じで、歯石を放置すると歯周病になりやすいんです。それに歯周病菌は、心臓とか肝臓にまで悪影響があるんですよ。
全身麻酔は大袈裟だけど、細かいところまで綺麗にするには仕方ないんです。
口の中を傷つけないようにするためにもね。
えっ、ハナちゃんの牙が怖いって?
しまった、見られちゃった。
ハナの歯石処置をご紹介します
今日は、ハナの歯石処置の日です。
全身麻酔なので、酸素と麻酔ガスを嗅がせて導入します。
ハナはいつも何の抵抗もせず、静かに導入ができます。
これだけは、たいしたものです。
歯石除去の経過を写真で追っていきます
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気管チューブを挿管して、開始です。
血色が良く、問題なく麻酔状態に入っています。
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超音波の機械を使い、歯石をはがしていきます。
歯磨きをしていても、少しずつ歯垢、歯石が付いてくのです。
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これが処置前です。
軽く、歯石が付いています。
(黄色くみえるのが歯石です)
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これが処置後です。
処置は完了
ついでに、耳掃除と爪切りもやっちゃいます。
処置が終わって、麻酔もさめて、ちょっと疲れました。
ハナはしばらく、ふらふら歩いていましたが、その後、ぐっすり眠っていました。
明日から、また、歯磨きがんばりましょうね。
読者の方とのQ&A
今日はハナちゃんの歯石処置の光景が見れて、得した感じです(^ ^)
うちも何度か歯石を取っていただいてるんですが見た事がなかったので見学させていただいた感じです。
歯磨きは頑張ってるのですが、出来やすい体質なんでしょうかね。
年のせいか脂肪腫もあちこちに出来てるんです。
年齢と体力的に、だんだん手術の決断も難しくなります。
元気に長生きしてほしいです。
コメントありがとうございます。
ハナも体のあちこちに脂肪腫ができています。
歯石は、付きやすいワンちゃんと、そうでもないワンちゃんがいます。
体質とか生活環境もあるでしょうね。
これからも歯磨きを続けて下さいね。
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ワンコの歯の治療や歯石取りってやったことがなくて、どうやってるんだろう?ってずっと疑問に思っていました!
こうやるのか~~‼︎
勉強になりました( ´ ▽ ` )ノ
うちの子も歯磨きしないと・・・
コメントありがとうございます。
なかなか麻酔処置の現場は見られないかもしれませんね。
どちらの病院でもこんな感じでやっていると思います。
歯石は、歯磨きをしないとどんどん付いてきて、歯肉炎や歯槽膿漏へと進行しますから、歯磨き頑張って続けて下さい。
ハナも毎日、歯磨きしますが、どうしても少しずつ歯石は付いてしまいます。
歯磨き、嫌がらないので助かります。
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ハナちゃんママからのアドバイス
歯の問題は、全身に影響を及ぼす問題に進行するので十分に意識して欲しいです。
毎日の歯磨きや口腔ケアーをしてあげることで、歯垢を取り去り、歯石や歯周疾患へのリスクを減らせます。
その上で、年に1回、病院での歯石処置を行ってあげて下さい。
1才の小型犬の80%がすでに歯周疾患になっていると言われています。
ペットも歯は命ですね。
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【Withdogより】ここでご紹介したのは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
日光どうぶつ病院
ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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――次話――
【腫瘤】【腫瘍】
良性も悪性もありますが、気付いたらすぐに動物病院へ
今回は腫瘤のお話です。
えっ、こんなに大きく? という症例があるのですね。それが今回。
腫瘤には良性も悪性もあり、放置しても小さくはなりません。
「悩んでいるうちに大きくなってしまうので、その前に決断をして欲しいです」
ハナちゃんママより
――前話――
【凍結手術】【腫瘤】
治療の経過と、術式への所感
以前掲載した、腫瘤(しゅりゅう)の凍結手術の続報です。
この療法は、低温ガスを使って腫瘤を壊死させるもの。
麻酔をしなくて良いので、全身麻酔のリスクがいりません。
ハナちゃんの腫瘤を治療したハナちゃんママ。
結果はどうかな?
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――
【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み
膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。
ペットの闘病についてのヒント
臨床現場から見た、良い獣医師の選び方
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。