犬を飼うということ

いつまでも君と……

犬には犬の決まりごと ~れん がうちにきてすぐ(後編)~

f:id:masami_takasu:20180918134731j:plain文:かっぱ太郎、撮影:F.zin

~うちの子がうちに来てすぐ No.5 - 2~

”うちの子がうちに来てすぐ”とは
新米飼い主が犬を迎えてすぐの頃の、悩みや葛藤、未経験だからおきたドタバタを振り返り、自身の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。

『れんちゃんは、フレンチにしてはとてもいい子ですね。診察にも、とても協力的です』
動物病院で先生にほめられたれん。
れんは診察が終わり、会計を待つ間も、私のひざの上できちんとおすわりをして、いい子にしていました。

ところがれんは、家ではちぃが楽しんでいるおもちゃをいつも横取りする、やんちゃですばしこい子いぬでした。

 

f:id:masami_takasu:20180918140400j:plain

ちぃはれんが成長して、自分よりも大きくなったことに気づいているのかどうか、さだかではありません。しかしおもちゃを横取りされても、『自分はお姉ちゃんだから…れんは小さいから…』と、けなげに我慢しているようにも見えました。

れんは、ちぃの食べているご飯のどんぶりに横から顔をつっこもうとして、ちぃにひどく怒られたことがありました。それ以来れんは、横取りしても許されるものと、そうでないものがあることを理解したようで、二度とちぃの食事の邪魔はしませんでした。

奪い合うおもちゃがないときは、ケンカをする必要もないようで、2匹はならんでベランダの外をいつまでもながめていたり、一緒に絨毯のカドをかじって飼い主に叱られたり。そして眠くなると、体を寄せ合って眠ったりしていました。

先住犬の『ちぃ』は、子いぬの『れん』を無事に受け入れ、平和に暮らし始めたのでした。

 

f:id:masami_takasu:20180918140411j:plain

『れん』がうちにきてからのお話、それから『ちぃ』と『れん』が揃ってうちの子になっていくお話はここで終わりです。

「えっ!?まだ、ちぃとキャンプに行ったことも、ちぃが焼き鳥とバターを盗み食いしたことも書いてないじゃない」
夫は残念そうにそう言います。確かに、本当にうちの子になっていくのは、それから何年も一緒に暮らして、いろんな経験をしてからですからね。

だから最後に少しだけ、そのキャンプのエピソードを加えておきます。

 

f:id:masami_takasu:20180918140837j:plain

我が家はれんが来る前の夏に一度だけ、ちぃを連れて家族で海へキャンプに行ったのですが、さて、もうテントで寝ようか、という時間になったときに、「ちぃをどうすれば安全か?」と悩みました。

ちぃが子いぬだったころのケージは持っていったのですが、テントの中に入れるには、テントが狭すぎます。けれども、テントの外のケージにちぃを寝かせて、朝起きたらちぃがケージから連れ去られ、いなくなっていた、なんていうのも困ります。

キャンプ場といっても、そこは太平洋側の静かな場所で、夜になるとほとんど人もいなくなり、辺りがけっこう不気味でした。

テントの内側の細い支柱にちぃのリードを結んでも、ちぃの力で「ぐいっ」と引っ張れば、きっと折れてしまいます。困った末に私は、自分の体にちぃのリードを結びつけて寝たのでした。

 

f:id:masami_takasu:20180918140850j:plain

夫はれんが来てから、「ちぃとれんを連れて、大岸海岸へキャンプに行こうよ。れんは一度もキャンプしたことないんだよ」と言いました。
しかし私は、ちょっとそこまで車に乗せても興奮してゼーゼー息の荒くなる2匹を乗せて遠くまで行くのは不安でした。

だからいつも――
「そうだね。(2匹が)もう少し大人になって、落ち着いたら行こうね!」
などと適当な返事をして済ませていたのです。あの頃は。

もう10年以上も前の思い出。
でも、まるで昨日のことのよう……

――おしまい――

(おまけ)
f:id:masami_takasu:20180929113830j:plain

~うちの子がうちにきてすぐ No.5 - 2~
犬の名前:れん
犬種:フレンチ・ブルドッグ
飼主:かっぱ太郎、F.zin

――うちの子がうちにきてすぐ・次話――

記事の準備中です。
皆さまからのご応募もお待ちしております。

――うちの子がうちにきてすぐ・前話――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――関連の記事です―― 

――おすすめの記事です――

――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のエッセイを元に再構成されたものです。