犬を飼うということ

いつまでも君と……

地方に住むと言うことは、医療格差と付き合うことでもあるんです ~犬との暮らし(その2)~

f:id:masami_takasu:20181115202856p:plain文:Rikka

私は以前まで、全国で犬を1番飼ってる街に住んでいました。

深夜も対応する病院や、人間でいう大学病院みたいな医療施設や、難しい病気専門の先生もいて、どこも頑張れば通える範囲でした。

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しかし、今は地方住まい。近場に獣医はいても、時間外は診てくれません。ましてや深夜帯に対応する病院なんてほぼ皆無です。

難しい病になろうものなら、片道何十キロ、下手したら何百キロ近く離れた病院に行く事になり、もしもの急変時にはお手上げに近い状態です。

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そして都会では、感染症にかかっている犬が待合室に一緒に待機してるなんて聞いた事ありませんでした。

ですが、残念ながら今住んでいる場所では、そんな子たちが普通に動物病院に来院します。

去勢避妊などは、している方が珍しがられます。

 

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よく『病院と常に信頼関係を保ち、良い連携を取るのが1番』という意見が、ネットの口コミにあったり、犬関係の情報誌に書かれてますね。
しかし地方ではいくら信頼関係を保ったとしても、それに見合う医療技術がそもそも存在しない場合もあるとわかりました。

今の街にきて、もう何件もの病院に通ってみて、主治医を決めかねている状態が続いてます。

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うちの街で1番人気と言われてる病院で、我が家の愛犬、六花(ろっか)は去勢手術しました。
しかし切り口はいい加減で、しかも広範囲に切られてしまい、縫い口も皮膚がつれたままです。日常生活には支障はないものの、ケロイド状に皮膚がよれてしまいました。

最低限の手術すらできない先生が、市内で人気なのだという事に驚きました。

多分、人気なのは低価格だからなんだと思います。そこは周囲の他の病院より、比較的治療費かからない病院でした。

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低価格と言うことは、それはそれは良いことなのですが、それも医療技術が伴ってのことです。

この病院は、もう一匹の愛犬、龍馬(りょうま)が血便が出た時に、きちんと対処してくれませんでした。痛がって困ってるといくら訴えても、触診もしてくれなかったのです……

その頃は狂犬病ワクチンの接種時期で、患者がたくさん来ていたのこともあり、忙しかったのだろうと思います。
簡単な検査と、今までどこの病院でも投与された事もない名前の薬を処方され、話もろくろくきいてもらえす、帰されてしまいました。

 

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当然、龍馬の血便は、悪化の一途です。

たまりかねて次の日、改めて違う病院に行ったのですが、そこでしてもらった処置で、血便はいっぺんに治りました。
知識のない私から見ても、その病院がいい加減だということがわかりました。

だけど――
相変わらず人気なんですよね。

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飼い主側の意識も低いように思います。とにかく病院にさえ行けば、全て解決すると思っている方が多いのです。
病気に関しては理解するのが難しいから、先生に全部お任せしたいという方もいます。
もちろんそれが悪い事だとは思いません。

だけど、予備知識のない状態で、技術の低い病院に間違って通っていたとしたら、最悪の場合、症状がどんどん悪化してしまう可能性もあります。

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正しい医療が受けられたら治る、或いは軽減する可能性があるのに、病院の選択を間違えたばかりに悪化したとわかったら、私は絶対にずっと後悔すると思います。

 

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よくインフォームドコンセント(説明)がある病院が良いとも聞きますが、これも専門知識がない飼い主に寄り添って、きちんと説明してくれなければ意味がありませんよね。

そして、途中で治療を投げ出したりしないことも大事なことです。
もしも自分の医療技術や、病院の設備では限界だと感じたら、正直にそれを認めて、別の病院を紹介して欲しいのです。

飼い主が求めているのはそんな当たり前のことなのですが、それをしてくれる獣医師って、意外に少ないような気がします。

療養食に関しても、病気になったらとりあえず出すだけで、説明ない先生もザラにいるんですよね。

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ただ飼い主側も、余りにこだわるあまりに、医師の言うことが全く聞けないモンスターペアレントのようになっては困ります。

矛盾した発言に聞こえるかもしれませんが、飼い主側も、先生の話を理解する力を持つことが大事と思うのです。

こんなことを考えながら、私は最近、改めて自分なりに療養食などを勉強しています。

 

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田舎に住むとそれだけで、公平な医療が受けられない可能性がある――
悲しいけど、その現実も受け止めて、その中でもベストな病院に出会えたら良いなと思います。

 

――犬との暮らし(その2)・つづく――

作:Rikka
 

――次話――

――前話――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。