犬を飼うということ

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療養食の適正使用ってどういうことだろう? ~犬との暮らし(その3)~

f:id:masami_takasu:20181124020330j:plain文:Rikka

療養食って愛犬が若くて元気な時は、そんなものがあることさえ知りませんが、いざ病気になって動物病院にいくと、たちまち身近になったりしますね。
我が家もそうでした。

療養食ってどういう位置にあるものなのでしょう?

あまりにも簡単に獣医さんから勧められるので、病気の時に食べる食事でしょっと簡単に考えがちですが、読んで字の通りの”治療のために食べる食事”と考えると、そんなに軽いものではないように思えます。

だって療養食は、適正使用がないと本来の効果が得られなかったり、他の器官にも悪影響を及ぼしてしまうものなはずですから。

我が家もそうだったのですが、意外なことに療養食のチョイス(なぜその食事にしないといけないのか? どういう効果があるのか?)については、獣医さんはあまり詳しく説明してくれません。とても大事な事のはずなのに――

皆さんは疑問に思った事を、獣医さんに訊いていますか? 獣医さんはそれに応えてくれますか? 給餌中も色々な疑問が湧いてきますが、その相談はなさっていますか? それについて獣医さんは説明してくれますか?

ここからは療養食についての私の経験と、疑問を感じて調べて見た結果です。

 

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療養食は、フード関係に明るい先生がかかりつけならば、ごく当たり前に先生と連携しながら給餌されてると思います。

しかしそうでない場合は――
意外に療養食を“この病ならこの療養食を食べなさい”と最初だけ簡単に説明して、その後は飼い主自身だけで管理して、経過は特に聞かない・診ないで終わってしまう先生も多いんですよね。

そして『在庫が切れたらうちの病院で買いましょう』と囲い込んでくる。
愛犬は療養食の効果を確認もしてもらえず、ただずっと食べ続けるだけだったりして……

私は残念ながら過去に通った動物病院では、ほとんどの病院できちんと説明してくれたところはありませんでした。

なんでこんなパターンが出来てしまうんでしょうか??

以前、とある獣医師の方に食育相談をした際、こんな回答がきました。

” 獣医師の間でもペットフードに関する回答は非常に難しいです。
獣医学部では栄養学に関する講義はほとんどなく、根拠に乏しいからです。
国家試験に犬猫の栄養学の内容が加わったのはここ数年の話なんですよね。

療養食に関しては、勉強はされるものの、やはり勉強しづらい分野にはなるようです。

つまり、患者側に解り易く提案できるまでの知識は、学べていないケースが多い ということなのでしょう。

その為、病気になったら必要な療養食は何か的な内容は話せても、給餌後に合わなかったら変更する際の説明や、定期的に相談に応じている先生は多くないのが現状みたいです。

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私の例をご紹介しましょう。

我が家の愛犬•龍馬(りょうま)は、膀胱炎を頻繁に繰り返す時期があったのですが、その時に獣医師に相談したところ、次の回答でした。

A医師『一生療養食のが良いです』
B医師『普通の食事で構いません』

2人の獣医師から、真逆の事を言われたのです…
そして、どうしてその食事が大事なのかの説明はなかったです。

中には『味が美味しくないからあげなくていいよ』と、治療目的以前の話をしちゃう先生もいました。

これでは飼い主側も理解できにくいですし、質問しても余り意味がなくなってしまいます。また療養食は、病気に対して悪影響になる成分を除いたり調整しているものなので、こんな風に場当たり的な対応をされてしまうと、どうしても総合的な栄養バランスは崩れてしまいがちです。

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もうひとつ、別の例もご紹介します。

以前我が家には、推定13歳程度で迎えたチワワの元保護犬がいたのですが、その仔は心臓の病を抱えており、通常の食事は病気に悪影響のため適さず、療養食を食べるように指示されていました。

心臓の療養食などは、簡単に説明すると塩分が心臓には良くないと言われてる為、心臓に負担になる成分は調整されています。
なので薄味で、薄味が苦手な仔には正直食べ辛い食事になります。

心臓の為に塩分をずっと控えてると尿が出づらくなるので、腎臓に負担がかかってきます。そういうリスクもある事を私は説明されていませんでした。

闘病箇所も治ってほしいけど、他臓器にリスキーなら療養食はどうなのかと当時かなり悩んでしまいました。

無理な願いなのかもしれませんが、出来るだけ悪い箇所は増やしたくない。

心臓は悪くなってくると、利尿剤なども薬で出されてくるので、薬との兼ね合いがうまく説明できる先生でしたら、当時悩まずに済んだのかな?
と、今となっては思いますが、当時は食に関してはうまく先生と連携が図れませんでした。

 

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我が家にはもう一匹、六花(ロッカ)という愛犬もいます。そちらのお話も。

六花は下痢が頻繁に続いた時期があり、療養食が必要か検討したときがありました。
その際に聞いた話では、下痢の内容(例えばそれが小腸性の下痢なのかどうか)や、状態によって、療養食のチョイスも変わってくるのだそうです。

例えばヒルズ(メーカー名)では、消化器系フードには、i/dという消化器サポート食があります。

これは i/d
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他にも下痢の症状があった犬が、r/d、w/dなどダイエット系でもある療養食を食べたら安定した症例もあるというのです・・・。

これは r/d
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これは r/dのドライタイプ
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ここまできたら、きちんと病院で説明がないと何を選んだらよいかよくわからないですよね。

先生に簡単に言われただけじゃ、疑問が残ってしまいそうです。

 

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療養食には『維持用』という、症状が安定してきたら与えるタイプもあると、恥ずかしながら最近初めて知りました。

維持用は、病院で必ず処方が必要とされてないフードや、総合栄養食の基準をクリアしているなど各メーカー色々なフードが出ています。

維持用ならそこまで栄養バランスも気にせずに、他の器官への影響も考えずに済むのかな?なんて思ったりします。

でも、病院側から維持用は説明を貰った経験が全くないのでいまいちよくわかりません・・・

以上、調べてみて、療養食は改めて知らない事だらけで、何故先生ときちんと連携することが必須と言われるのか、理由がわかりました。

今後、療養食が必要な段階だと説明されたら、多少突っ込んだ質問ができるように、私はもう少し勉強しなきゃいけないなぁと思います。

食は犬の人生の大きな楽しみの1つですし、長く使うものですから・・・。
なるべく、きちんと理解してあげたいなと思います。

 

――犬との暮らし(その3)・つづく――

作:Rikka
 

――前話――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。