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【獣医師選び】【セカンドオピニオン】病院選びの大切さ 〜安心して愛犬の命を預けるために〜

f:id:masami_takasu:20190207123155j:plain文:Rikka

皆さんには、かかりつけの動物病院はありますか?
そこには信頼できる先生や、スタッフがいますか?

かかりつけの病院はあっても、そこの先生やスタッフが信頼できると答えられる方は、意外に少ないのではないでしょうか?

ほとんどの飼い主さんは、”家の近所”という理由で掛かりつけの動物病院を決めて、長年通っているという理由だけで、先生やスタッフを信用しているだけのように思えます。
何故そう思うのかーー

かつて自分もそんな飼い主でした。そして同じ病院に通っている飼い主さんたちもそうだったのです。

愛犬や愛猫が若くて健康なうちはそれでも良いのです。
めったに病気もしませんし、病院にいくのは予防注射の時くらいしかありません。
しかし、愛犬や愛猫が歳をとり、何か重大な病気を抱えたときにその状況は一変するのです。

これまでの自分の経験から、獣医師は技術の差がとても大きいように感じます。病気によっては、かかりつけの病院が、その病気に適した正しい治療をできない場合もあるのです。

深刻な病気に愛犬がかかった時、病院や獣医師によって、愛犬の寿命は大きく変わってくることもあります。
さて、皆さんは、どんな病院を選び、どのような獣医師を選ぶでしょうか?

今回はそんな病院選びのお話です。

【目次】

 苦い経験

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過去に私には心臓病を患った先代犬がいて、治療が足りず、あっという間に、最終ステージまで病状が悪化してしまったことがあります。
その時私は、心臓を診られる獣医師が、限られている事を知りました。

何でも診てくれるのが獣医師ですが、その中でもそれぞれの獣医師には、経験豊富な得意分野があり、それぞれの動物にも専門科があり、そこには専門医がいるのです。

先住犬のことがあってから、愛犬たちの治療の際に疑問を感じたら、他の病院にも意見を求めようと心がけていました。かかりつけの病院も、特に決めずにきました。

数件回れば、良い病院に当たるだろうと、今までは思っていたのです。

しかし――、それはどうやら考えが甘かったようです。
複数の病院を回っても、間違った診断が何件も続く事もありえるのだと、今回思い知ることになったのです。

 

 獣医師選びが難航したケース ―1例目:六花―

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我が家には六花(ロッカ)と龍馬(リョウマ)という2匹の愛犬がいます。
この2匹が似たような時期に、何度も病院を変えないといけない事態になったのです。本項と事項に、その経緯をまとめました。

六花(ロッカ)の経緯

六花にはマーキング癖あり、そのために日頃からマナーウェアを使用していました。
ある時その皮膚の一部にかさぶたの様なものが出来て、なかなか治らないので、病院に行きました。

以下に要点をまとめます。 

①診断結果に疑問

診断の結果はオムツかぶれとの事で、出されたのはステロイド外用薬。
検査もせずにステロイド処方されたので違和感があり。
しかも何日間使うのではなく、治るまで使うという指示。


――ステロイドを使い始めて数日――
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僅かな期間で、患部は更に炎症したように

②薬が変わるものの、更に悪化
実際に病院まで行って獣医師に状況を説明をするも、処方されたのは又違うステロイド外用薬。まさか次は治るだろうと使うと思っていると、更に患部は角質化して、炎症は悪化してしまう。

③セカンドオピニオン
慌てて別の病院を受診
『皮膚が薄くなり、毛細血管も切れてる』と言われる。
なんと薬の影響で、状態が悪化してしまっていたのだ。

④快方に向かう
前の病院に見切りをつけ、セカンドオピニオンをした病院に転院。
完治まで少し期間を要したものの、炎症は1ヶ月程度で改善。
今のところは、ぶり返す事もなし。

 

 

 獣医師選びが難航したケース ―2例目:龍馬―

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もう1匹の方の龍馬も、初めの病院では的確な診断をしてもらうことができず、別の病院に移りました。龍馬は六花よりも深刻で、なかなか良い医師に巡り合うことができず、病院を転々することになったのです。

龍馬(リョウマ)の経緯

龍馬の方は内臓疾患で、今まさに闘病中です。

これが龍馬です
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内臓疾患なので、患部の写真はありません

以下に要点をまとめます。 

①ペットドックの結果に、満足のいく説明が得られず
かかりつけに決めようと考えていた病院でペットドックを受けました。
怪しい結果が出たのですが、何故かその病院ではきちんと診断結果を伝えてくれませんでした。

②セカンドオピニオンを求めて違う病院にいく
●心雑音があり、エコーで腎臓に結石らしきものと、嚢胞、胆泥があると言われる。
●しかし高齢(14歳)であることを理由に、悪化してからの対処で良いのではないかと、積極的な治療を勧められず。

③治療を希望し、口コミ情報を参考に違う病院に行く
●詳しい検査をして、やはり腎臓病と胆泥はあると診断される。
●心雑音はあるが、全身のレントゲンを撮ってから治療は必要ないと言われる。
●当病院は独自治療を推奨しており、治療費が莫大にかかる旨を案内された為、治療を断念する

④更に口コミを参考にした病院へ行く
●それまでの経緯を伝えて治療をお願いするも、詳しく状況を確認せずに『前の病院で言われたならその病気だろうから』と薬を出され、治療計画もほとんどなかった。(次の病院でわかりますが、薬も必要のないもの出されてました)
●後日、療法食の相談で連絡すると露骨に面倒くさいという対応されてしまう。
これでは任せられないと判断。

⑤友人の紹介で、遠方の病院へ行く
●これまでの経緯と、検査結果を見せて診察を受ける。
●他の病院とおなじ様に、心臓に雑音があると言われるが、雑音がある場合、心エコーと心電図までしないと正確な診断ができないと言われる。
●その検査の結果、治療が必要な状態だったとわかる。
●腎臓も、詳しくみる為にレントゲンで確認。肝臓が小さいか位置が通常と違うとのこと。更なる検査を提案される。
●様々な検査を経て、門脈低形成という、生まれつきかもしれない病名を告げられる。その病気の影響で、肝臓は通常の半分の大きさしかなかった。その為副腎にも影響あり、クッシング症候群になっている。
●胆泥があり、腎臓結石や腎臓疾患の可能性がある。
●諸所の問題は、門脈低形成がそもそもの始まりではないかとの結論に達する。

⑤治療開始
5件回ってようやく、正しい診断が得られる。
5番目の病院で治療を開始。今に至る。
 

心臓は今までも聴診器で音を聞いていましたが、治療をするように言われたことはなく、③の病院では更に全身のレントゲンも撮ったため肝臓の縮小は見ればわかりそうなものの、気づかれることはありませんでした。

これまでの病院は、知識がなかったのか、詳しく診ていなかったかは今もわかりませんが、あのままその病院に通い続けていたら、龍馬はどんどん色々な病気が進行して手遅れになっていたかもしれない、と思うとゾッとします。

 

 大事なこと

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今回の事を通じて、病院選びの中でも1番大事だと思うこと。

それは――
獣医師が病気の診断を、正しくできているかどうか
ということです。

しかし、飼い主側も医学知識がある訳ではないので、間違っているかどうか知るのは容易なことではありません。

そこで注意すべきは、下記の点だと思います。

(診察を受ける際に気を付けておくこと)
●きちんと病気について説明があるか。
●治療方針などを説明してくれて、飼い主自身が安心して任せようと思えるか
(飼い主側の注意として)
●1年に1度位は健康診断を受ける(シニアは半年に1回)

これらに加えて、愛犬が病気かな? と感じたら、最低限の病気の知識を調べておくのも大事だと思います。もしも獣医師の診断が誤っていた際に、早期に気づくことができるからです。 

今まで診療を受けた中で、治らなかったり、対応に疑問を感じた病院が幾つもあります。
そういったケースは、今思うと、先生が飼い主からの話を重視せず、治療自体にも余り熱心でないと感じることが多かったような気がします。

今回の龍馬のケースでは、診断の内容よりも先に、獣医師の対応に疑問を持ち、違う病院に行こうと考えたのが始まりでした。結果的にそれは正解だったのです。

患者である動物に対して詰めが甘い獣医師は、その飼い主への対応も疎かになるのだと私は思います。

 

 まとめ

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今回、六花や龍馬が最終的に正しい診断を貰えたのは、最後に行きついた先生が色々と勉強をしていて、“様々な病気の知識がある”ということがポイントだった様に思います。

日々の業務が忙しい中で、新しい治療法や薬の知識を蓄えていくのは大変なことだと思います。しかし、それを怠っていると、治らない病気はずっと治らないままなのです。日々動物医療は進歩しているというのに。

先生が熱心に勉強している場合、最新の治療方法や薬が効かない時などでも、違う方法を提案して貰えます。治療方法について熟知しているので、結果的に無駄な検査や余分な治療がないので、費用面でも飼い主の負担が軽減されます。

良い先生(病気が治せるという意味です)には共通した特徴があるように思います。
六花や龍馬を診てもらうことにした先生たちは、医療に関して素人である飼い主に対して、とても丁寧に説明してくれました。

そこが、愛犬を安心してお任せできると決めた点でもあります。

基本的に対応がよく、インフォームドコンセントが的確にできる病院は、治療にも親身になってくれて、かつ正しい診断をしてくれる場合が多いと私は感じています。

病気のなかには、薬を出して終わりではないケースもあります。
療法食が必要だったり、飼い主が愛犬を心配して、サプリを使いたい時もあります。そんな事も気軽に相談できると、闘病生活が始まる際でも、飼い主は不安なく病気と向き合えるのかなと思います。

獣医師が親身であり、理にかなった治療ができる方であれば、いつまで経っても病気が改善しないということはないように思います。今回の龍馬の様に治る病気ではない場合でさえ、完治はせずとも、進行を緩やかにできるのですから。 

病院選びって大変ですが、本当に希望してる様な病院に巡り会えたとき、それだけでも闘病の道が明るくなった様な気がします。

皆さんにも、良い病院と獣医師が見つかりますように。

 

――安心して愛犬の命を預けるために・おわり――

文:Rikka

 

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週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。