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【癲癇】12月20日 あと少しで最長記録だったのに ~突然の発作に驚いた(6/6)~【闘病記】

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ろくすけの闘病記:癲癇(てんかん)6話
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撮影&文|きづ あすか
 
当時を振り返り
発作の頻度より病態を見よう。そう思いながらも発作のない時間を長く長くと祈ってしまう。だから起きた時にはゼロどころがマイナスに後退したような落胆感がありました。マイナスモード、ろくすけに通じちゃってたかな…  

 2015年12月20日 午後2時半 久しぶりの発作

久しぶりの癲癇発作になった しかもまた昼だ……

「やはり来てしまったか」
なんと前回の発作から3か月近くたっていて、発作の起きない最長記録を更新しかけていたのだが、再発したことにがっくり。

痙攣は4分ほどだったが、久しぶりだからだろうか? 長く感じた。
失禁はなしだが、よだれ、泡を吹き、痙攣の様子はいつも通り。
痙攣後のワオンワオンは、1分以上。
その後の症状は、今までと変わりない。

今日は病院が休みなので、てんかん薬ゾミサミドにプラスして鎮静剤(抗不安薬)の
ホリゾンを与えて様子見ることにした。

さすがに慣れた手つきでサークルへ誘導。

以前との違ってきたのは、ろくすけが不安になって鳴くことだ。
小さく「キャンッ」、そして「ふーんふーん」
その都度トイレかもと思い外に出す。
――でもしない。手を放すと倒れちゃう。

しばらくして、水、フード、ブロッコリーを少しずつ与えると食べてくれた。

また外に出してみるが、なかなか自力では立てない。
後ろ足ハーネスを使っているので、歩きやすくはなっていると思うが……
母ちゃんのハンドリングがまだ下手で、支えきれず何度も落としちゃった。
ろくすけ、許して~

結局、おしっこもうんちもせずに部屋へ。
そこでも「ふーんふーん」
ろくすけ、教えて~、どうしてあげたらいいの?
しゃべって~(涙)

精神的な不安なのかなぁ
その後も熟睡することはなく、寝ても目をあけている状況だ。
そんな時でも、夜のご飯はちゃんと完食。
食後は、またすぐに庭へ。
やった おしっこしたぞ~

 

 抗不安薬と抗炎症剤を追加でもらう

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――翌日――

その夜も発作はなかったが、やはり熟睡はしてなかった様子。

それでも食事はいつも通り。うんちも出来た!
多少、足がっかりしてきたかな?

朝病院に連絡して、指示を仰ぐ。
日常に戻りつつあるので、やはり様子みながら過ごすことに。
ただ年末年始になるので、抗不安薬と抗炎症剤を追加でもらうことにした。

病院に行って先生に相談すると「発作の頻度が増えれば、てんかん薬も増やしましょう」ということに。

ろくすけは、今日も身体のびくびくと不安そうな表情は変わらないが、少しずつ元に戻りつつあるのを実感している。

次の発作はいつなんだろう?
心配だけれど、飼い主は祈ることしかできない。

ただ私の仮説『低血糖』を防ぐため、さらにお昼にもフードをあげることにした。
もちろん、1日の必要カロリー計算し上で、摂取量は調整している。
ろくすけ、少し太りだしたし……

今あげているのは、下記の時間。

朝5時半~6時
昼12時
夕方5時
夜7時
最後9時
少し残してたフードを寝る前10時半ごろ

すごいですか、この回数?
今度は胃がもたれなきゃいいけど……

 

――突然の発作に驚いた(6/6)おわり――

本話で元シリーズは終了です。
次のシリーズにつづきます。

作:きづあすか
 ▶きづあすか:作品一覧
  

――次話――

次話より2章です。

この年の初発作。前から2ヵ月持たなかった。。
発作は最初の頃の衝撃はないが、いつもアタフタで慣れることはない。
歩こうとするが、朦朧としてふらつくろくすけ。
”後ろ足ハーネス”が役に立っている。
私よ 平常心・平常心・・・

――前話――

深夜3時、久しぶりの発作。
防水シートがあるから、失禁してもへっちゃらだ。
徘徊に備えサークルを用意する。
と、ろくすけはその中で、ぐるぐるぐる。
気付け薬のごはん。
――はい、完食!
慣れてくる。驚かなくなる。
でも、発作の間隔は短くなった――

まとめ読み|ろくすけの闘病記 ①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この章の1話目です――

深夜、突然の癲癇初発作
痙攣が止まると、吠えた。
「ワオーン ワオーン ワオーン」
1分以上も。
本人は何が起きたのかわからず、パニック状態なのだ。
そして、よたよたと起き上がると、
歩く、歩く、歩く
これが、ろくすけの闘病の始まりでした。

● 

――この連載の第1話です――

今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。

● 

 闘病を考える

愛犬の闘病で悩む飼い主さんは多い。
それは見えない不安が、心にのしかかるから。
これからどうなる? いつまで続く? 医療費は?
見えないものは仕方ない。しかし、見えているものはある。
不安に怯えるのではく、どうか前向きに。

 

 闘病記のヒント

闘病の奇跡は呼び込むもの

闘病記を読むと、奇跡的に治るという表現に時々出会います。
しかし奇跡は、待っていて起きるものではありません。
奇跡が起きる確率は、努力で上げることができます。

医師まかせにせず、とにかく情報を集めて分析する事です。
その中に、もしかすると答えがあるかもしれません。

セカンドオピニオンと二次診療

街の獣医師の技術と経験には大きな差があります。知識にも差があります。
なぜなら街の獣医師は、内科医であり、外科医であり、犬や猫だけでなく、ネズミも鳥も診察するのが役割です。病気ごとの専門医ではないのです。

セカンドオピニオンと二次診療は、街の獣医師の足りない部分を埋める、重要な手段と言えます。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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