ピーチーの闘病記:
肺がん・看取り編 (1話~6話)
Review
カテゴリー:闘病記
作者:高栖 匡躬
愛犬ピーチーの最後の闘病記。そして看取りの記録です。
この半年前は、肺がんの兆候などまったくありません。
別の病気(癲癇)のために撮ったMRIで、たまたま写った肺も見てもらったところ、獣医師からは全く問題が無く綺麗な状態と言われたのです。
影が明らかに映ったのは、この日の記録の最初の日。
それから2週間で別れの日がきました。ドッグイヤーを実感します。
我慢強い良い子で、飼い主に心配をかけないようにしたんでしょう。
最期までオトボケでした。
【目次】
肺がん闘病記
第1話|3月18日|それは小さな変調から始まりました
いつも元気一杯だったピーチー。
大病をしてから、体調に浮き沈み。
この数日も「ちょっと変」と思い、「”多分”、いつものこと」とも思っていた。
”多分”は段々と弱々しくなり、少しだけ嫌な予感も。
「今日は病院だな」と思ったのがこの日。
●
第2話|3月19日|病院に行った結果は……
病院に行ったピーチー。待ち時間にボールで遊びます。
楽しかったようで、診察中も咥えたボールを離しません。
そしてレントゲン。
――結果は
――肺がんが強く疑われる。
半年前のMRIには何も写っておらず、2週間前には怪しい影。
それが――
●
第3話|3月20日|どうした? 調子悪いのか?
レントゲンの影はピンポン玉大。人ならばこぶし大。
がんでないとしても、普通とは思えません。
食欲はあまりなく、歩きくのは短時間。
ピーチーが2度大病をしたときの、別れの覚悟が蘇ります。
ただ――、まだ諦めてはいませんでした。
●
第4話|3月21日|久しぶりのてんかん発作
ピーチー1年前に癲癇を発症。
脳神経科を受診し、発作を抑えました。
この日は、久しぶりの発作です。
癲癇の発作の前って、可愛いんです。
「あれ、最近可愛いなあ」
と思って、ちょっと用心をしていました。
「可愛い」は、嵐の予兆!
●
第5話|3月22日|今日は割と安定しています
体調は浮き沈みで、この日は安定。
ハワイ土産の豚のジャーキーがお気に入りで、あっという間に完食。
大好物のウニにも、目が輝きます。
まだ先の事は、何も見通せません。
小康状態を得る?
悪くなっていく?
ただ見守るしかない飼い主――
●
第6話|3月23日|状況は悪化しているように……
体調の悪化――
――そしてそれは、別れの予感。
飼い主は迷います。
これまでの治療と食事を続けるべきか?
同じ経験をした方は多いでしょう。
別れが前提であれば、気持ちを切り替えなければなりません。
それは、回復を諦めることでもあります。
ペットの肺がんをもっと知るには
こちらの記事に、肺がんの概要を解説しています。
はじめて読むのに最適です。
●
ここまでの解説|今振り返ってもこの頃は
あれもこれも、みんな大切な思い出ですねえ。
思い出というのは、気持ちの持ちかたで、良くも悪くもなるもののように思います。
ということは、今悪い思い出と思っていることであっても、きっと後で良い思い出に変えられると思うんのです。
――でも、どうかなあ?
作:高栖匡躬
解説:高栖匡躬
▶プロフィール
▶ 作者の一言
▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介
Follow @peachy_love
――ピーチーの闘病記:肺がん・看取り編・次のまとめ読み――
愛犬愛猫の終末期、飼い主さんの行動は大きく2つに分かれるように思います。
1つは「行かないでくれ」と最後まで願うケース
もう1つは、別れを受け入れて、良い送り方を模索するケース
筆者は後者でした。
どちらが良いのかは分かりません。
――ピーチーの闘病記:前のまとめ読み――
我が家のピーチーは肺がんでした。
爽やかに駆け抜けた一生だったと思います。
今回は前文として、
看取りの記録を残す意義などを――
犬も猫もただ去っていくのではく、何かを残していきますね。
それは、きっと悲しみではないと思うのです。
●
肺がんの医療記事です
肺がんを分かりやすく解説した医療記事です。
症状がほとんどない?! 『犬猫の肺がんの実態』
~概要・症状~
~診断方法~
~治療法と予後~
●
同じ作者のまとめ読みです
ようこそペットロス
ペットロスに悩む方は多いですね。
それは誰でも経験することで、筆者も経験があります。
”別れ”をどう捉えるかで、重かったり、軽かったりですが、必要以上にそれを嫌うこともないように思います。
ペットロスについて書いた記事のまとめです。
終末期を楽しむという選択
飼い主にとって、愛犬との別れが近い時期は、肌でそれを感じるものです。
では、その時をどう過ごすか? それを考えた記事です。
今は苦しいかもしれないけれど、愛犬が去った未来に振り返ると、今は幸せの真っ只中にいるのです。
だから、どうか楽しんで欲しいと思うのです。
今を――
別れは特別なものではない
我々は、看取りの内容に囚われてしまいがちです。
良く看取れたのか? そうでなかったのか?
別れのあとも、ずっとそれを考えてしまいうのです。
別れは特別なものではなくて、生き物には必ず訪れる自然なものです。
必要以上に重要に考えないことが、大切なように思います。
看取りをもっと積極的に捉えられるように、このコラムを書きました。