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【まとめ】チョコラッの闘病記 ⑫ ~骨髄癆(こつずいろう)の心配~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
1年は過ぎたけれど(3/4)60話~65話
溶血性免疫介在性貧血

Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは、病気発症の1年後から始まり、それからの半年を記した全25話。
本記事は本章13話~18話のまとめ読みです。

――概要――
(以下、前記事と同文)
愛犬チョコラッの病名は『非再生性免疫介在性貧血』で、1年生存率は5割。
幸いにもその1年に到達し、闘病は新たな段階に。

クリスマスは一緒に迎えられるだろうか? 年は越せるだろうか? 春を迎えて、一緒にお花見にいけるだろうか?

大きな希望は敢えて持たないようにして、小さな目標を1つずつめざしていく飼い主のラブプーさん。重い病気の闘病を経験した飼い主さんならば、その気持ちはよくわかるでしょう。

そして、記事の中では努めて明るく振る舞っているラブプーさんが、ときに苦しい胸の内を漏らします。保作は闘病記なのですが、普通の日常が愛おしくなるエッセイでもあります。

【目次】

 1月13日 ~ 2月14日

60話(13/25)| 1月13日|骨髄ろうとは

チョコラッは1年生存率が5割の病気。
寛解を目指して闘病しているが、誰もがそうなるわけではない。
医師からは厳しい現実も知らされる。
骨髄癆(こつずいろう)という結末もあるらしい。
もう血液が作られなくなる状態。
何か、他に治療の道は?

61話(14/25)| 1月15日|2回目のガンマガードとフケ治療について

血液検査の結果は発病から1年3か月横ばい。
悪化していないとも言えるが、骨髄ろうの危険は高まっている。
でも、見た目は元気!
2回目のガンマガードを行うべきか?
(普通はしない)
2回目のリスクはあるが、可能性はある。
さて、どうする?

62話(15/25)| 1月17日|チョコラッのリハビリは玄関へのお出迎え

赤血球の値は良くないけれど、低いところでは安定。
「ジリジリ貧血が進む子は、貧血状態に慣れる」
と医師が言う通り、チョコラッはゴハンをがっついている。
以前なら、とても食べられなかったレベルなのに。
病気の進行を忘れそうになるよ。

63話(16/25)| 2月1日|飼い犬に手を噛まれたことある?

検査の結果、赤血球容量は微減で、とうとう20を切る。
なのに、免疫抑制剤のアトピカを減薬。
それは少し前まで、頼りにしていた薬。
医師はそれで貧血が改善したケースがあると言う。
そんなの――
医学書には書いてないことだよ。
大丈夫なの?

64話(17/25)| 2月11日|一足早い春と、チョコラッの血液検査

赤血球容量がジリジリ下がり続けている。
免疫抑制は効いているはずなのに、貧血は悪化していく。
迷った末に、免疫抑制剤アトピカの断薬に踏み切った。
以前は窮地を救ってくれた薬なのに――
免疫系は複雑だから、唯一の回答がない。
難しいな。

65話(18/25)| 2月14日|チョコラッの日課と、カビのおその後

歯茎の色が白っぽい。
貧血が進んだ? でも食欲はメッチャあるし――
判断がつきにくいところ。
そしてカビの感染は何とか落ち着いた。
免疫系の病気だから、生きるためには免疫を下げないといけない。
でも、それで別の病気になる。
難しいなあ。

本章の予告です

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この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

▶1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み⑬に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

カビ感染、下痢、嘔吐、腹水と、次々に起きる変調――
粘り強く対応するしかない。
難病には参考になる道標がないから。
主治医も色々な文献を勉強してくれる。
だけど、アトピカの断薬は驚いた。
だって、少し前まで一番効いていた薬だから。

――前回のまとめよみ――

貧血が随分と進んだチョコラッ。
しかし1年前に比べると、なぜか症状が軽い。
本当ならば、呼吸困難に陥っていてもおかしくないのに――
どうやら体は、貧血に慣れてしまうものらしい。
だが、免疫を抑制しているために、思わぬ感染症も――

――本闘病記の最初のまとめよみ――

【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。

貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 おすすめのまとめ読みです

ピーチー最後の闘病記|肺がん・看取り編②

愛犬愛猫の終末期、飼い主さんの行動は大きく2つに分かれるように思います。
1つは「行かないでくれ」と最後まで願うケース
もう1つは、別れを受け入れて、良い送り方を模索するケース
筆者は後者でした。
どちらが良いのかは分かりません。

 

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