ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 11話
5月13日 手作り食の効果だろうか?
――2016年5月13日――
血便・下痢がきっかけで、手作り食を食べるようになった、ろくすけ。
涙やけが減っただけでなく うんちの量が減り 臭いが減り、
そして なんといっても てんかん発作が、 ない! ない! ない!
前回の発作が3月20日だったので あともう少しで2か月ないことになる。
手作り食がてんかん発作を減らす!
――なんて話はどこからも聞こえないけど、どうなのだろうか?
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まあでも、あまり原因を探らないようにしなければ。
何しろ、情報に振り回されがちな私である。
考えない、考えない。
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ともあれ、ろくすけの場合は、手作り食が体に良い作用をもたらしてくれているのは間違いがないようだ。お肉、野菜を消化しやすいように細かく切って煮詰めているので胃の負担が減ったのかも。
あぁ、これでしばらくは落ち着いた生活が送れるぞ!
ちょっと安心!
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と思っていたのだが、世の中上手くいかないものだ。安心してる場合でなく、少々困ったことが発生した。おしっこがダダ漏れるようになってしまったのだ。
年のせいかと最初は気にしていなかったのだけれど、あまりに量が多いし、それを取り戻すようにお水もがぶ飲みす状態は素人目にも明らかにおかしい。
仕方なく、おしっこだけのおむつ(マナーパンツ風)をさせて観察すると、やはりおむつもおしっこの重さでズッシリ……
それもあってか、最近は外でのおしっこの量が少ないように見えていたのだ。
で、ふと思った。
そういえば血液検査をしばらくしていなかったぞ。
してもらおう!
血液検査の結果 - 肝臓・腎臓の値が……
ということで、久しぶりの血液検査なのだが、その結果は大変にショックなものだった。肝臓・腎臓の値が、基準値を大きく引き離してしまったのだ。
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CRE(クレアチニン) 1.9 (基準は0.4~1.4)
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肝臓の値も相当悪かったけど、それ以上に腎臓がやられていた。
「慢性腎不全ですね 年齢から来るものでしょう」
静かに先生が言ったその言葉に衝撃を受けた。腎不全て、透析とかするやつ――、だよね?
あ”あ”あ”--- やっぱりそんな甘くなかった。
とうとう、更なる覚悟が必要になるのか?
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腎臓をやられたら、元に戻らないというではないか。
そして治療としてできることは限られる。
処方食で進行を遅らせるしか方法がない。そしてひどくなると尿毒症となり、そうなるとワンちゃんは結構辛い状態らしい。
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幸いまだ絶望的な値でないので、タンパク質やリンを減らした食事をすることと、毒素を低減するという、カリナール2というサプリメントの摂取をスタートすることになった。これでまた出直しだ。
●
まだ尿毒症に近いような値でないのをラッキーだと思うことにして、先生から、サプリと処方食のサンプルをもらって帰ってきた。
処方食はドライフードで、数粒あげてみると――
あは やっぱり食べたし。
でも ここのところ手作りごはんモードの母ちゃんは、
さらにハードルを上げて、腎臓病食やってやろうじゃないか。
●
早速、犬用・人間用の腎臓病食の本を読み、サプリは犬用の消化管内の窒素物を低減するものを購入し、本格的に手作り処方食にトライした私です。
ずぼらな私にはハードルが高いけどね。
そんな目で見んでよろしい 母ちゃんにまかせとき!
――発作は続くよ(5/10)つづく―
作:きづあすか
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――次話――
ろくすけは御飯の時間も回数も、すべて把握している。
腎不全になってしまったが、食いしん坊は健在である。
「あぁ、まだ大丈夫だ」
毎日、ろくすけのことで頭が一杯の母ちゃん。
自分をリフレッシュするためにハイキングに行ってきた。
これも闘病の1部。
「ああ、気持いいっ」
――前話――
下痢&血便から、手作り療法食の「おかゆ」にかわったろくすけ。
良かったとがある。
まずは、とても美味しそうに食べてくれること。
そして、なぜだか発作が起きていない。
それが、「おかゆ」のお陰かどうかは分からない。
でも――、起きていない。
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てんかんについて、もっと知るには
医学的な知識を交えて解説をしています。こちらもご覧ください。
『癲癇(てんかん)』
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
この年の初発作。前から2ヵ月持たなかった。。
発作は最初の頃の衝撃はないが、いつもアタフタで慣れることはない。
歩こうとするが、朦朧としてふらつくろくすけ。
”後ろ足ハーネス”が役に立っている。
私よ 平常心・平常心・・・
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――この連載の第1話です――
今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。
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闘病に対する考え方を変えてみれば?
数字が語る犬の闘病
ペットが病気になると、意外に飼い主は誰にも相談することができず、孤軍奮闘の状態になりがちです。時には愛犬(愛猫)を病気にさせたのは自分なのではないかと、罪悪感を抱いたりして……
ちょっとだけ考え方を変えて見て。
あなたは一人ではないんです。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。