11年前に君は来た
カテゴリー:エッセイ
作者:テツのママ
子犬なのに大きな手。
テツは予想通りに、優しく逞しく育ち、いつも家族の中心に。
ですがテツは歳をとり、衰えが目立ってきます。
安らかな別れが家族の願い。
その願いは叶えられるのでしょうか?
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1話|はじめて君がうちにやってきたとき
オーストラリア犬のテツは、11年前にうちにやってきた。
子犬のくせに大きな手。
ママはそんなテツを、しっかり守ってあげなきゃと思ったの。
家族の愛情の中で、テツはスクスクと育っていきます。
大きな体のやさしい子。
テツと家族の物語。
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2話|覚えている? 楽しかったね
幸せな日々。
優しくて、誰からも愛されるテツ。
しかし10歳を迎え、テツは衰えが目だってきます。
11歳、衰えは更に――
「テツが苦しんで最期を迎えるのは可哀想……」
――家族の葛藤の始まりでした。
生きるってどういいこと?
愛するってどういうこと?
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3話|私達が決めたこと、そして君が決めたこと
3人で眠る夜。
ママは苦しそうなテツを、ただ撫でてやることしかできません。
心細そうに、何度も家族を確認するテツ。
やがて家族は、苦渋の決断をします。
――それはママが嫌だった、安楽死
病院に向かう朝。
もうそこから、奇跡が始まっていたのです。
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4話|それからのこと、それからの想い
連載の最終話です。
テツがいなくなってから、不思議な事が起き始めます。
それは、テツからのメッセージ?
ママには少しだけ後悔のようなものがあって、そのことを思いながら、
テツに語りかけます。
「パパとママの子になって幸せでしたか?」
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あとがきにかえて
『テツへの手紙』いかがでしたか?
動物と飼い主の絆は目には見えませんが、別れの瞬間、我々は確かにそれがあるとことを実感します。経験をされた方は分かりますよね。
そして時がたち、我々は更に気付かされます。
別れた後も、その絆がずっと繋がっていることに。
本話は別れの話なのに、暖かくて優しくて、どっしりした安心感もあって――
そう、大型犬のテツそのもののように感じました。
エッセイの編集をしながら、作者のテツのママさんには、英語版の予告編のセリフも考えていただきました。最後にそれもご覧ください。
――高栖匡躬――作:テツのママ
解説:高栖匡躬
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英語版予告編
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樫村慧コメンタリー版
この作品は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。
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愛犬との別れ
ラフと歩く日々|まとめ読み
樫村慧さん執筆による本エッセイは、Withdogのオープニングを飾った思い出深いもの。
SmertNewsにも掲載されました。
ホームセンターで売れ残っていた、雄のゴールデン・レトリーバー。
ラフと名付けられたその子と、家族の絆を描いた実話エッセイです。
ラフと歩いた日々、ラフのいない日々|まとめ読み
本作は『ラフと歩いた日々』、『ラフのいない日々』2作品のまとめ読みです。
愛犬ラフを看取る作者。
そこにはある決断がありました。
安楽死?/それとも自然死?
愛犬をどうやって見送る?
唯一の正解が無い中で、飼い主は誰もが迷い模索します。
作者がたどり着いた答えは何?
そして、ラフを送った作者の心の再生は?――
大型犬のエピソード
リンちゃんの起こした奇跡|まとめ読み
散歩道で出会っていた、土佐犬のリンちゃんは、
亡き愛犬ラフの、幼馴染――
その思い出を綴ったエッセイが、巡り巡って奇跡を起こす。
突然に鳴ったインターフォン。
玄関にはリンちゃんのお父さんがいたのです。
ペットロスを考える
別れは特別なものでなく
我々は、看取りの内容に囚われてしまいがちです。
良く看取れたのか? そうでなかったのか?
別れのあとも、ずっとそれを考えてしまいうのです。
別れは特別なものではなくて、生き物には必ず訪れる自然なものです。
必要以上に重要に考えないことが、大切なように思います。
看取りをもっと積極的に捉えられるように、このコラムを書きました。
ようこそペットロス
ペットロスに悩む方は多いでようです。
誰もが経験することですが、”別れ”をどう捉えるかで、それは重かったり、軽かったりするように思います。
ペットロスは、必要以上に嫌うこともないように思います。
そんなコラムやエッセイをまとめました。