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【まとめ】チョコラッの闘病記 ⑥ ~輸血は一時しのぎでしかない~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
1年生存率5割って(1/4)26話~30話
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Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

『非再生性免疫介在性貧血』を発症した、チョコラッの闘病記です。
本シリーズは、病気の発症後半年後から始まり、1年までを記した全22話。
本記事は本章1話~5話のまとめ読みです。

――概要――
愛犬チョコラッの闘病は、飼い主に何の知識も無い状態でスタートしました。
難病であることが分かりましたが、最初のうちは、医師の口から出るのは初めて聞く言葉ばかり。

知識がだんだんと蓄積されると、ある程度先が見通せるようになってきます。
それは――、訳も分からず翻弄された時期とは違う葛藤を、飼い主にもたらします。
先の見えない不安から、先が見えることでの不安に変わっていくのです。

チョコラッの1年生存率は5割。
時間を見据えた、新しい闘病が始まったのです。

【目次】

 5月6日 ~ 5月24日

26話(1/22)| 5月6日|チョコラッ血液検査芳しくない……

今日から新シリーズです。
血液検査の結果は良くない。薬の効果がなかなか安定しない。
有効成分の血中濃度と効果はまた別だし、医師もまだ正確な判断が出来ない。
体調が良いのは救いなのだけれど……
頭の中を、不安がグルグル回る。

27話(2/22)| 5月7日|チョコラッの病気について・輸血とは

免疫系の貧血は、免疫介在性溶血性貧血と、非再生性免疫介在性貧血に別れています。
前者は赤血球を自分の免疫が壊してしまう病気。
後者は赤血球が作りだせなくなる病気。
両方難病だけれど、後者の方が症例が少なくいために、対応が難しいんです。

28話(3/22)| 5月13日|大学病院には行けないけれど……

血液検査の数値は横這い。ほっとする飼い主。
しかし、難病だけにもしもの時が心配です。
悪化したときにどうするか?
大学病院には毎週は通えない。
――そう、専門科も先端医療も、通える場所になければ意味が無い。
医療の地域格差を思うのでした。

29話(4/22)| 5月19日|チョコラッ元気です

状態が安定しているチョコラッ。
前日は久し振りに、雷でパニック状態に。
チョコラッは雷が大嫌い。
最近は平気になったと思っていたけれど、貧血が酷くてしんどかっただけなのだと気付く飼い主。
嫌いなものでの大騒ぎも、元気な証拠なのかあ。

30話(5/22)| 5月24日|チョコラッまずまず良好

このところ体調の良さそうなこを証明するように、血液検査の結果は良好です。
基準値には満たないものの、一度赤血球の値の急降下を経験しているだけに、横ばいが有り難く思えてくる。
ペットの闘病をするときって、こんな気持ちになるものですね。

【予告】『チョコラッの闘病記』

――公開に先立って配信した予告です――
明日から第4クールを配信します。
チョコラッの病気は「非再生性免疫介在性貧血」で、1年生存率は50%。
ですが――
発症から間もなく2年。今もチョコラは闘っています。
記事は闘病を、過去に遡って追いかけます。
どうか応援をお願いします。

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この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

▶1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み⑦に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

免疫抑制剤の効果が現れ、血液検査の数値は初の基準値内。
しかし、それ以上に改善せず横ばい状態に――
免疫系疾患はコントロールが難しい。
悪くならないことを、喜ばないといけないのかも。
そんな思いの中、チョコラッは10歳の誕生日!

――前回のまとめよみ――

愛犬の闘病が始まると、そこを中心に生活が回り始めます。
心配で、いつもそのことばかり考えてしまう――
獣医師から聞く言葉もほとんどが初耳。
薬も治療法も、時には病名も。
気が付いたら時間が過ぎていて、そんな始まりの6か月のお話。

――本闘病記の最初のまとめよみ――

【非再生性免疫介在性貧血】の闘病記です。
原因は自己免疫不全が原因で病名確定が難しい上に、致死率が高いために、残された闘病記はほとんどありません。

貴重な記録を残してくれた作者に感謝します。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 おすすめのまとめ読みです

Mackの闘病記

奥村來未さんの愛犬、Mackの闘病記集です。
Mackが経験したのは、【膿皮症】【急性膵炎】【前庭疾患】の3つ。
どれも貴重な記録であり、愛犬と一緒に闘った飼い主のエッセイです。
最後に1つ。
なかなか語られない事も――

 

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