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【老犬と生きる】笑顔が素敵な海(カイ)さん | No.13〜No.15 ~老犬アルバムの思い出(その6)~【応援団が増えてきた】

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応援してくださる方が増えてきた
老犬アルバム_カイさん

老犬アルバム|No.13 海(カイ)(飼い主:海ママさん)
 
老犬アルバムに想う
私にとっての老犬は

私の愛犬ラフは、いつから『永遠の三歳児』から、『老犬』に変わったのか?
それはラフが腎不全と診断され、余命が告知され、それが抗いようのないものだと知ってから、段々と私は変わったのだと思う。

受け入れよう。受け入れて残された命を楽しく過ごさせてやろうと思った。いつまでも受け入れずにいたら、残りの時間は有意義にはすごせないだろう。お互いに。

そこから私の心の中で、『老犬』は明確なイメージとなって、ラフの姿と重なっていったのだ。念のために言うが、『老犬』であることを意識するようになったが、それでも私はラフのお母さんの立場である。

飼い主=お母さん、お父さん
愛犬=子供

この構図はずっと変わらないのである。
敢えて言うならば、老犬は『歳をとった三歳児』なのだ。

この記事はこんな方に:
老犬(シニア犬)と暮らしている|愛犬が闘病中、または介護中|愛犬が亡くなってしまった|他の飼い主さんのことが知りたい|皆さんの頑張りをみて、元気をもらいたい

 No.13は、海(カイ)さん

今回最初に登場するのは、No.13の海(カイ)さんです。実は飼い主のカイママさんとは、老犬アルバムのお誘いをする数ヶ月前に、TwitterのDMでやり取りをさせてもらったことがありました。それはママさんが、カイさんを看取ってから、さほど経っていない頃のことです。

ママさんは、ご自宅のお庭に来る外猫さんについてのツイートをしていました。その外猫さんを保護してあげるにはどうすればいいだろうか、という内容だったと記憶しています。

そのツイートがとても気になった私は、サイトの寄稿者でもである、保護活動家の三毛ランジェロさんに相談してみました。そして教えていただいたことを、ママさんにお伝えしたのです。

ママさんが心配なさっていたその子は、出産間近のお腹の大きな野良猫でした。ご近所さんがその子にご飯などをあげていたようですが、避妊手術などはしていなかったそうです。亡くなったカイさんと入れ替わりのようにやってきたその子を、優しいママさんは放っておくことが出来なかったんですね。

その子が無事に出産を終えた後、市からのわずかな補助とママさんのあたたかいお気持ちで避妊手術をさせて地域猫にしてあげました。地域猫ならば、保健所に連れて行かれることもなく今まで通り自由に穏やかに過ごしていくことが出来ます。

私は、悲しみの中にいたママさんが、野良猫さんにそこまでなさったことに、とても感動し嬉しくなりました。更にママさんのお宅では、間もなく保護犬の子のトライアルが始めることも教えてくださいました。

優しいママさんのところに来る子は幸せだなぁと率直に感じたのを思い出します。その時トライアルをしたまるなさんは、今ママさんの元で幸せに暮らしています。

さて、閑話休題。

そんなママさんなので、きっと老犬アルバムにもご参加いただけると確信があった私は、「ご無沙汰しております」という書き出しで、ママさんにお誘いのDMをお送りしました。すると「以前テツくんの老犬アルバムを見て、カイもこんな風に皆さんに見てもらいたいって思っていました」と、とても嬉しいお返事をいただいたのでした。

お預かりしたカイさんの写真は、小さな頃からよく笑うと言われていたカイさんらしい、満面の笑みが印象的なものでした。

 

 No.14は、チョコさん

老犬アルバム|No.14 チョコ(飼い主:チョコママさん)
 

海さんをお誘いしたのと同じ日、応募のご連絡もおただきました。No.14のチョコさんのママさんからでした。

写真やメッセージなど、老犬アルバムに必要な情報を送っていただいた次の日、ママさんからご連絡がありました。嬉しいことが書かれていました。

「昨夜痙攣をおこしてしまいましたが3回目というのもあって適切な処置が出来たと思います。座薬も処方されているので安心です。老犬介護は毎日が手探りで、樫村さんのツイが参考になります」とのこと。

実はその時まで、詳しいチョコさんの病状を知らなかったのですが、痙攣を起こしても落ち着いて対処されたママさんは、すごいなぁとまず感心しました。そして、私の拙いツイートが少しでも介護のお役に立てていることに、驚きと感動がありました。

老犬アルバムがスタートした昨年の夏は、とにかく暑い日が続いていたので、老犬さんが過ごすにはとても過酷な夏だったのです。 

この後ママさんからいただいたメッセージには、気管虚脱と言う病気と痙攣、様々な病気と上手くつき合っていること、この暑い夏を乗り越えようとチョコさんとご家族で頑張っていると、書かれていました。そして『犬の世界でも医療技術が進み高齢化が問題になると思います。これからも色々情報をお願いします』と締めくくられていました。

犬と猫と飼い主さんを支えるサイトとして、有益な情報を、読者の方に届けていく使命のようなものを、あらためて重く受け止めた出来事でした。

ママさんとは、それからもやりとりをさせていただきました。

認知症についてのツイートにメッセージを貰った時には、認知症軽減サプリと睡眠導入剤に関して教えていただいたり、気管虚脱について、他の方のツイートをお伝えしたりなど。いつも勉強になっています。

そんなママさんの愛犬チョコさんは当時18歳。
「19歳目指してエイエイオー!」
というメッセージに、ご家族の想いがぎっしりと詰まっているように感じました。

 

 No.14は、レイさん

レイさん

老犬アルバム|No.15 レイ(飼い主:ゆきねー)
 

No.15のレイさんは、Withdog『犬を飼うということ』と、Withcat『猫の話をしようか』の両サイトに、幾つもの記事を書いて下さっている、ゆきねーさんの愛犬さんです。ゆきねーさんとの出会いは、サイトで配信した猫バンバンの記事のツイートに、メッセージを入れて下さったことが始まりでした。

ゆきねーさんの愛猫ボンちゃんは、まさに車のエンジンルームに隠れていた子で、バンバンと叩いても怯えて出てこなかった、とメッセージをいただいたたのです。

「バンバンだけではダメなんです、違和感があったら確認しないと」

そう教えて下さったメッセージでした。それがご縁となって、初めて迎えた猫、みみ子さんのお話や、まさにそのボンネットに隠れていたボンちゃんのお話などを書いていただいたのです。

ゆきねーさんの記事は沢山あるのですが、ここでは思い出の、ボンちゃんの記事をご紹介しておきます。私はボンちゃんファンなのです。

猫さんのことを先に書きましたが、老犬アルバムにはチワワのちくわんさん、老犬アルバムの少し後にスタートした老猫アルバムには、ルナさん、チェリーさん、ボンちゃん、チョビさんと、とにかく沢山お世話になっているのです。ここで挙げた老犬さん、老猫さんのカードは、もっと後の回でご紹介します。

ここまでは前置きで、ここからが本題。

No.15のレイさんは、ゆきねーさんが初めて迎えた犬でした。レイさんを迎えた話については、こちらの記事をどうぞ。

記事を読むと、ゆきねーさんにとってレイさんが、特別な犬だということが伝わってきます。たまたま居合わせた動物病院で、保健所で始末する子犬がいるという話を聞いて、すぐにレイさんを引き取ろうと決めたのだそうです。

ゆきねーさんのまっすぐで大きな愛情に、いつもながら私はとても清々しい気持ちになりました。

小さな命を救うために、それまで迎えたことのない犬を、躊躇なく引き取る潔さは、どこまでもかっこいいです。老犬アルバムにレイさんをお誘いしたのは、ちょうどゆきねーさんに、レイさんの記事を書いていただいた頃でした。(上の記事です)

いつも、私からのお誘いに快く「いいですよー」と言って下さるゆきねーさんは、サイトにとって身内のような方なのです。この時も、二つ返事でレイさんの登場に了解をいただき、とても嬉しかった思い出があります。

 

 次は私のお手本の飼い主さん

ラフ_区切り

老犬アルバムも、No.15までご紹介しました。

この次のNo.16で登場するのは、実は私の活動のお手本で、老犬さんと老犬さんの飼い主さんの応援団のような方です。

いつか老犬アルバムにお誘いしたいと思っていたものの、憧れの存在なので、なかなかご連絡が出来なかったのですが、思い切ってお誘いをしてみようと思いました。

そのお話は、次回でーー

 

――つづく――

文:樫村 慧
 ▶ 作者の一言
 ▶ 樫村 慧:犬の記事 ご紹介
 ▶ 樫村 慧:猫の記事 ご紹介

――次話――

次話は、No.16の、哲さんの思い出から始まる3話です。

哲さんは、私が知った頃はもう天国支部の一員。
でも哲ママさんは哲さんへの愛情たっぷりでした。いつまでも可愛い。いつまでも愛している。そして、老犬好きは、他の老犬さんにも優しい。私のお手本です。

――前話――

前話は、No.9の、ぴい助さんの思い出から始まる3話です。

ぴい助さんは、病気で断脚して一生懸命頑張っていたワンコ。
段々3本の足で歩くのが上手になって、犬はすごいなあ――
それで、私からお誘いをしました。

まとめ読み|老犬アルバムの思い出 ②
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

第1話は老犬アルバムがスタートした経緯をお知らせします。

老犬アルバムのスタートは、一匹の大型犬、タフィさんが旅立った時の飼い主さんの言葉がきっかけです。「大きくて優しい子、ありがとう、大好き」その一言が忘れられませんでした。どうしてもそれを、何かの形に残そうとカードを作りました。
大きくて優しい子が、老犬アルバムを作ったんです。

 老犬アルバムのご応募方法はこちらです

老犬アルバムに応募するのは簡単

老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
 ※人間年齢を換算するために必要です。
 ※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚

Twitterからの応募となります。
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。

 老犬アルバムと老猫アルバム

老犬アルバムはここからスタートしました。
長老のハリー君は2019年6月20日に17歳の誕生日を迎えて、人間年齢124歳です。
でも、犬は何歳になっても子犬のようです。

老犬アルバムは51匹目からVol.2に突入しました。
開始当初は51匹は遠い未来でしたが、沢山のご応募のお陰です。
犬は子犬や、成犬の頃には見せなかった姿を、老犬になってみせたりしますね。
毎日が新しい発見です。

老犬アルバムは101匹目からVol.3です。
飼い主が家に帰っても、ずっと寝たまま。若い頃はお迎えにきたのにね。
しかし、その寝姿がまた愛おしく感じます。
時々頑固者になるのは、人間と同じですね。

老犬アルバムの猫版。老猫アルバムです。
犬と猫の違い-――、猫歳をとっても見た目が変わらないので、絵にかいたような老猫というのがいないんですね。飼い主さんの心の中で、この子も歳をとったなあと思ったときが老猫。老犬よりもカードの数は少ないのですが、どの子も飼い主さんの愛情いっぱいです。

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