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【ヒート後の食欲不振】これまでにない極度の状態 ~うららの摂食障害(1/2)~【発生編】

事例(体験談)チワワ6歳 ヒート後の極度の食欲不振(拒食)
ヒート後の食欲不振

撮影&文|かっちん(構成:Rikka)
 
この記事ついて:文・Rikka
以前に私は、うちの愛犬・14歳の龍馬が闘病中に偏食に陥った話を書きました。
犬が食事のトラブルに陥るきっかけは様々で、病気や体内での変化によって引き起こされる場合も多いのです。
今回取り上げるのは、極度の食欲不振で、その原因がヒートであったというケースです。

登場する犬は、チワワの女の仔で6歳になる『うらら』さん。飼い主であり本記事の執筆者である、かっちんさんは私の親しい友人です。
余談ですが、私は彼女の紹介で、現在の主治医に出会えたので、龍馬の恩人でもあるのです。
そんなうららさんが、ヒート後に食欲不振に陥り、私にも相談の連絡が来たのは、昨年の12月のことでした。
 
こんな方に
ヒート後に食欲不振に陥った|これまでで最悪の状態|医師にも相談したが改善しない

【目次】

 はじめに

今回は我が家の愛犬、『うらら』(チワワ:メス6歳)が陥った食欲不振のお話をしようと思います。食欲不振の原因はヒートによるものでした。
以前からその傾向はあったのですが、今回はその度合いがひどくて、別の病気を疑うほどでした。この記事は、ヒートが極度の食欲不振を招く場合があるという事例と、それを解決した体験談です。

まずは言葉の定義を少ししておきます。
と言うのも、食事関連のトラブルには偏食、食ムラ、食い渋り、小食など似ていながらニュアンスの違う言葉が混在していて、読む方が混乱するかもしれないからです。
うららの場合は、ヒートによって生じた食欲不振が根本の課題でした。
そしてそれが原因となって、偏食、食ムラが起きています。

ここで一般的な、ヒートの経過をご説明します。
発情前期(約10日前後)
出血が見られる期間

発情期(妊娠可能な期間・約1週間程度)
交配が可能な期間

発情後期(約2ヶ月程度)
この時期には、妊娠していれば妊娠期間にあたるので、偽妊娠の症状が出ることもあります。

 

 避妊について

我が家のうららは現在6歳ですが、避妊はしていません。
初めてのヒートが来たときから避妊をしようと考えていたのですが、なかなか決意ができないままで、毎回ヒートの時期を迎えていました。

避妊を検討していたのは理由がありました。
うららは元々食欲旺盛で、普段はお腹が空くと、深夜にもおやつをねだるような仔です。しかしヒートが来ると、発情期から発情後期にあたる時期に食欲が落ちることがありました。飼い主としては、それを毎回心配していたのです。

一般的に発情後期は偽妊娠の状態になったり、その後巣作り(仔犬を迎える準備)をしたりして、神経質な状態になる犬も多く、その際に食欲不振になる仔が多いと言うことは知っていました。
 
うららもこの時期には、偽妊娠の行動が見られて、私に対して唸ることが多くなります。そして、食欲不振。今回はその中でも過去1番というほど食べてくれない期間が続き、とても心配になるようなものだったのです――

 

 ヒートのときの変化(偏食・食べムラの状態)

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今回の話となるヒートが始まったのは、昨年の11月中旬頃からでした。そして、ヒート後のうららは神経質になるので、顔つきも変わり、いつもこの時期は別の犬みたいに見えます。そして食欲が落ちたと感じ始めるときには、決まって行動に変化が現れます。ご飯を出すとペロッと舐めるのですが、その後口に運ばなくなるのです。

たまにフードを食べてくれても、隠れてこっそり食べたがったりするなど、明らかにいつもと様子が違うのです。

そしてそこから、徐々にフードだけでは口にしなくなります。いわゆる偏食とか、食べムラの状態です。今回は12月中旬頃から食べなくなってきました。

私はここで毎回トッピングを加えて行きます。蒸したさつまいも、茹でた白菜や豆腐を添えてあげると、時間をかけてでも食べるようになります。そこから更に食欲が落ちると、フードは口にしなくなってきます。その際は、好物のささみのおやつを与えたり、ささみの茹で汁かけた白米なども添えたりします。そうすると、1日の半分量くらいは何とか食べてくれます。

いつもはそんなことがヒート後の期間に入って1ヶ月半もすれば徐々に治まっていく感じでした。食欲以外は元気もあり、水は飲んでくれます。

しかし、今回は元気はあるものの、いつもよりその食欲不振の期間が長くて、どんどん食べられる物が減っていき、1日ほぼ口にしない日も多くなっていきました。そこで、”これはいつもと何か違う”と感じ、不安になってきたのです――

食べない期間が長いので、うららは空腹からか、頻繁に胃液を吐くようになってきました。この吐く症状は、以前もありましたが、今回は特に回数が多く、とても心配になりました。加えて、気が立って怒りっぽくなる状態も過去に無いくらいにひどく、私が近づくと唸る程でした。

「これは今までとは違うかもしれない」
そう考えた私は、病院に連れて行くことにしました。

 

 医師の診立て

この時12月20日前後くらい。病院に行って事情を話すと、まず先生は『発情後期には食欲不振はよくあること』と仰いました。

次に体重を測ると、殆ど食べてないのに、体重は全く減っていません。念のため血液検査もしましたが、特に異常は出ませんでした。

それを見た先生は次のようにおっしゃいました。

『偽妊娠の期間に食欲が落ちても、体重が落ちないことはよくあることです。食欲も、ヒートの一連の流れが終われば戻ると思います。体重が減っていないのであれば、このまま様子見でも特に心配はいりませんよ』

人間でいうつわりの時期にも当たるため、食の好みが変わる仔も多いとの事でした。

そこで、いつもよりそれが酷い事、よく吐いてる状況を伝えると、念のためと胃液を抑える薬を出してくれました。

『次回は薬が終わった頃に来てください』
といわれたのですが、食欲不振の症状は一向に治まる気配はなく、まともに食べない日は更に続いていきました。

 

 悪化する食欲不振

12月も後半に入ったこの頃の食事は、最早自力で食べてくれないので、強制給餌になっていました。
さつまいもを団子状に丸めて、口の中に入れて与える方法です。最早偏食とか、食べムラと言っていられる状況ではありません。既に拒食と言っても良い段階だったかもしれません。

何とか栄養は摂って貰おうと、嫌がるうららに無理やり食事を与えてる状態でした。
うららの方は、心なしかいつもより元気もなくなってきてるように見えて、飼い主の不安は増すばかりでした。

 

 2度目の通院

その後、12月28日前後くらいだったと思います。2回目の通院をしました。

食欲不振が治ってないことを病院に伝えると、『もう少し詳しい検査をしてみましょう』と言われ、エコーによる検査を行いました。

すると何と、脾臓に5ミリ程度の、血の塊らしきものが写っていました。加えて、肝臓も白くなってる様に見えるとのことでした。

私は一気に不安になり、色々と先生に質問を投げ掛けました。

そこで先生は、『直に患部を見てるわけではないから、100%ではない』と前置きしながらも、『これは食欲不振との因果関係は考えにくい』という診立てになりました。

そして『前回の血液検査も問題なかったし、見た限りでは悪いものの様には見えないから、また3ヶ月後の経過観察で良いと思います』というのが結論でした。

ここで私の頭の中は真っ白。パニックになってしまいました。

「血の塊は悪性のものではないの?」
「こんなに食欲が落ちてるのは、そのせいではないの?」

うららが大病なのでないかと、私の不安感は一気に爆発してしまいました。
1度思い始めると、いつも丁寧に診てくださってる先生の言葉にも、不安を覚えてしまいます。ここではじめて、他の病院にも行った方が良いかもしれないという気持ちになりました。

 

 セカンドオピニオンをもらうべきか?

不安になった私は帰宅後、動揺した気持ちのまま友人のRikkaさんに連絡し、話を聞いてもらいました。
Rikkaさんは「セカンドオピニオンをもらった方が良い」と提案してくれました。
しかしこの時はもう年の瀬で、あと何日もすれば大晦日という時期。もう殆どの病院が開いていませんでした。

『先生は問題ないと言ってるのだし、正月明けになっても様子変わらなければ次の病院にすぐ行ってはどうだろう?』

結局私とRikkaさんは、そう結論づけるしかありませんでした。

不安な気持ちのまま、年を越すことになった私ですが、ここでRikkaさんが私を気遣って、別の提案をしてくれました。

『いつも龍馬や六花の病気の相談で、お世話になってるオタ福さんという方がいるので、本当にセカンドオピニオンが必要な状態なか聞いてみたら?』

聞けばそのオタ福さんは、獣医大学の学生さんで、病気に対する理解が深いのだそうです。まだ学生さんなので、診察行為はできないので、主治医の診立てがある方にだけ、その診立てに対しての、客観的な意見をくださるということでした。

私はこの時、余りにも動揺が大きく、うまく状況を説明する自信が無かったので、Rikkaさんに代わりに連絡をしてもらうことにしました。

次回はそのオタ福さんから貰った回答と、その後、うららの経過(食欲不振がどのように改善していったか)書いていきます。

――ヒート後にも起きる食欲不振(1/2)つづく――

撮影&文:かっちん
構成:Rikka
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今まで経験した闘病中の記録や出来事、かかりつけの病院探し、愛犬との生活に関することなど中心に書いています。
犬の管理栄養士の資格を持っています。闘病中の愛犬に必要な栄養に関してのこと、正しい食生活をおくってもらいたくて取得した資格です。
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――次話――

次回は解決編です。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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