犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【チェリーアイ】可愛い名前だけど、なったら大変 ~目から何かが飛び出した!~

【関連コンテンツ】

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日はチェリーアイについてのお話をします。

チェリーアイって、何だか可愛いくて美味しそうな名前。
お菓子かな?
――なんて思ったら、大間違い。目の病気なんだって。

残念、食べられない。
しかも――、痛そう。

f:id:masami_takasu:20171105145158g:plain

撮影&文|ハナちゃんママ この記事は2018年5月に執筆されたものです。
 

若いチワワちゃんが、病院にやってきました。
飼い主さんは、「目から何かが飛び出した!」っていうんです。

それが何かというと――

これでした
f:id:masami_takasu:20181112174518j:plain
飼い主さんは、びっくりしちゃったみたいです

これは、チェリーアイといいます。

瞬膜(第三眼瞼)の瞬膜腺(第三眼瞼腺)が飛び出してしまう病気。
眼窩の腺周辺の組織の異常や、ゆるみで起きます。

f:id:masami_takasu:20181112175350j:plain

整復術は、腺の球結膜の腹側と背側に平行な切開をくわえ、切開線を連続縫合し、腺を埋没させて戻すやり方です。 

図にするとこんな感じです
f:id:masami_takasu:20181112175459j:plain

術後のチワワちゃん、まだしょぼしょぼして痛そうです。
まだ瞬膜の腫れがありますが、瞬膜腺は整復されています

f:id:masami_takasu:20181112175633j:plain

細かい作業で縫合糸も、かなり細くて苦労しました。

ハズキルーペのおかげで、なんとかなりました。

 ●

ハナちゃんママからのアドバイス

この病気が発症した場合、場所が目であるため、すぐに気が付くだろうと思います。
きっと飼い主さんはびっくりしてしまい、診察を受けてくださるでしょう。

点眼などの治療では改善せず、外科的な処置が必要になります。
あまり放置しておくと、手術をしても再発しやすくなります。

【Withdogより】ここでご紹介したものは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。

――いつもやさしい、ハナちゃんママの動物病院はこちら――

日光動物病院_写真
日光どうぶつ病院

ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?

こちらをどうぞ
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで

 ▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
 ▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介

――次話――

記事の準備中です

――前話――

【犬の鼻の皮膚病】
ひどくなったら大変なことに

今日は犬の鼻のお話。
鼻も皮膚病になります。
痒くなって掻いているうちに、組織が崩れて大変なことになる場合も。
そうなる前に病院へ!
といって、分かりにくいですね。
写真も載せてあります。
猫もですよ。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――

【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み

膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。

 ペットの闘病についてのヒント

臨床現場から見た、良い獣医師の選び方

”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

© 2017 Peachy All rights reserved.