ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。
今日はチェリーアイについてのお話をします。
チェリーアイって、何だか可愛いくて美味しそうな名前。
お菓子かな?
――なんて思ったら、大間違い。目の病気なんだって。
残念、食べられない。
しかも――、痛そう。
若いチワワちゃんが、病院にやってきました。
飼い主さんは、「目から何かが飛び出した!」っていうんです。
それが何かというと――
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これでした
飼い主さんは、びっくりしちゃったみたいです
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これは、チェリーアイといいます。
瞬膜(第三眼瞼)の瞬膜腺(第三眼瞼腺)が飛び出してしまう病気。
眼窩の腺周辺の組織の異常や、ゆるみで起きます。
整復術は、腺の球結膜の腹側と背側に平行な切開をくわえ、切開線を連続縫合し、腺を埋没させて戻すやり方です。
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図にするとこんな感じです
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術後のチワワちゃん、まだしょぼしょぼして痛そうです。
まだ瞬膜の腫れがありますが、瞬膜腺は整復されています
細かい作業で縫合糸も、かなり細くて苦労しました。
ハズキルーペのおかげで、なんとかなりました。
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ハナちゃんママからのアドバイス
この病気が発症した場合、場所が目であるため、すぐに気が付くだろうと思います。
きっと飼い主さんはびっくりしてしまい、診察を受けてくださるでしょう。
点眼などの治療では改善せず、外科的な処置が必要になります。
あまり放置しておくと、手術をしても再発しやすくなります。
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【Withdogより】ここでご紹介したものは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
――いつもやさしい、ハナちゃんママの動物病院はこちら――
日光どうぶつ病院
ハナちゃんママが獣医さんになった理由は?
ハナちゃんが看板犬になった理由は?
【獣医師が犬を飼うということ】ハナがうちにうちにくるまで
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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――次話――
記事の準備中です
――前話――
【犬の鼻の皮膚病】
ひどくなったら大変なことに
今日は犬の鼻のお話。
鼻も皮膚病になります。
痒くなって掻いているうちに、組織が崩れて大変なことになる場合も。
そうなる前に病院へ!
といって、分かりにくいですね。
写真も載せてあります。
猫もですよ。
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――ハナちゃんの動物病院(犬)・初回の記事です――
【尿石症】
膀胱炎や、尿経路の結石による痛み
膀胱炎などの症状から、発覚します。
場合によっては手術が必要になり、命にかかわることもある怖い病気。
意外に多いし、予兆もあるので、気を付けてあげてください。
ペットの闘病についてのヒント
臨床現場から見た、良い獣医師の選び方
”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。