犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【犬と暮らす意味って?】真希ナルセ先生、銀次郎さん・グミさん 〜私の大好きな漫画家さんと愛犬さんへ〜

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真希ナルセ先生と老犬アルバムf:id:riro-chihuahua:20190706221722p:image

イラスト|真希ナルセ 文|Rikka
 
はじめに

今日はいつもと違う趣向の記事を、皆さんにお送りしようと思います。

扉のイラストを見て、「あ!」と思われた方。大勢いらっしゃいますよね。
それはきっと、私と同志の方だと思います。

犬猫の漫画であれば、なんでも読んでしまう私ですが、特に好きな漫画家の先生がいらっしゃいます。その中でも筆頭が、真希ナルセ先生。扉のイラストを描かれた方です。
マキナル先生で覚えている方も多いでしょう。

なんでこんな話を冒頭から書いているのか??
それはなんとこの度、我がWithdogの人気企画『老犬アルバム』に、真希ナルセ先生の愛犬、銀次郎さんとグミさんが参加してくださったからです!
もうこれは、私にとって一大事件です。
なので浮かれて、この冒頭です。

何故?どうして?
それをこれから、順を追って書いていきます。

 

まずは何をおいても、真希ナルセ作品のご紹介です。
既にご存知の方も多いとは思いますが、知っておいていただかないと、この先の話が進みませんからね。

 

 マキナルの もふもふ犬まみれ!

 
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先生の作品との出会いは、漫画アプリ『comico』で連載されていた『マキナルの もふもふ犬まみれ!』でした。私はこの作品の連載告知を初めて見たとき、なんて可愛いイラストなんだろうと思いました。以来先生の大ファンになってしまいました。実際の先生の漫画は下記リンクを御覧ください。

こちらは全話無料で見れます。

因みに”真希ナルセ”という名前で活動されていますが、真希先生とナルセ先生のユニットで、お2人の先生で1つのペンネームとなっています。

この作品は、愛犬である柴犬の銀次郎さんと、ダックスのグミさんを中心にして展開していきます。以下に、少しだけその内容に触れてみます。

先生たちは他の3人の先生ともに、マキナルフィールズとして皆さんで生活なさっています。

そんな先生方と初めに関わった仔が、グミ王子(これは作品知ってる方ならわかる、グミさんの愛称です)でした。グミ王子は最初から先生方が迎えた犬ではありません。真希先生の会社の社長さんが、真希先生のお母様に感銘を受けて迎えた犬でした。しかし、きちんとお世話が出来ておらず、いつしかグミ王子は真希先生に助けを求めるようになって、考えた末に社長さんから譲り受け、迎えた仔でした。

その為分離不安もひどく、病気も多い仔で、先生たちはそんなグミ王子の事を真剣に考え、様々な困難に立ち向かうことになります。中でもてんかんは、先生の生活に影響を及ぼす程深刻な状態で、後に良い抗てんかん薬が見つかるまでの葛藤やご苦労も作品に出てきます。

銀ちゃんも元々は、同じ社長さんがグミ王子がいなくなった後に、番犬として迎えた犬でしたが、またしても世話が足りない状況になっていきます。この時も真希先生が見かねて世話をかってでたのでした。その為、銀ちゃんもグミ王子と同じく、寂しい思いもしてきたです。

先生が自宅に連れてくる様になった当初は、一緒に過ごしている時間もあったグミ王子と銀ちゃん。しかし、グミ王子はだんだんと、てんかんの持病が悪化していきます。

 

寂しい思いをしてる銀ちゃんを不憫に思いながらも、うちの仔として迎えて良いのか先生たちは悩み、話し合います。そして、出した結果が同じ家に住みながら、二匹は顔を合わせずに生活するという、結論だったのです。その為、グミ王子とはお散歩もくつろぐお部屋もすべて別です。そんな少し悲しい経緯のある二匹のお話も犬まみれには描かれています。

 

 真希ナルセ作品の魅力

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マキナルの もふもふ犬まみれ! より
 

真希ナルセ作品の魅力は、作品の多くに、ご自身が体験された、愛犬・愛猫のエピソードが丁寧に描かれていることにあります。

その内容は、犬や猫を飼う飼い主であれば一度は体験するであろう闘病や、出会いや看取りのこと、飼い方で意見がぶつかる事など、ペットを飼う上で様々な事です。今回先生が私に下さったメッセージの中にも、なぜ先生がそんな風になさるのかという理由が触れられていました。

先生から頂いたメッセージ(抜粋)
”動物の作品を描き始めてから、影響を受けて簡単に飼い始めてしまう人々に気付き自分たちはなんて罪深いんだろうと後悔しました。可愛らしい楽しいことだけではダメだ、ちゃんと向き合える飼い主になってもらいたいと、辛いことも隠さず描いてきました”

このメッセージから垣間見えるのは、真希ナルセ作品が、ただ『動物が可愛いという視点からでなく、動物の命(或いは命の尊さ)や、命に責任を持つことに思いを寄せられた上で描かれているということです。

Withdogを読まれている読者さんは、上級の飼い主さんが多いように思います。
愛犬が歳をとり、衰えを感じるようになって、その衰えの中にたまらない愛おしさを感じたり、闘病や看取りの経験があって、辛い思いをして、それでも尚、犬と暮らしたいと願うような飼い主さんたちです。

かくいう私もその中の一人だと思っているのですが、そんな私が真希ナルセ作品に共感を覚えるのは、先生が私たちと同じことを経験されていて、同じことを悩まれた上で、作品を描かれているからだと思います。

言葉の一つ一つが上滑りでなく、心の真ん中に響いてくるのです。

 

 真希ナルセ先生にご連絡をした理由は

これまで私は、ツイッターやプライベートで知り合った飼い主さんの中で、私が共感できる方々を中心に、老犬アルバム・老猫アルバムへの参加をお誘いしていました。
そんな活動の中で、ぜひ老犬アルバムに参加して欲しいなと、密かに思い続けていた方がいました。それが今回ご紹介している真希ナルセ先生と、愛犬の銀ちゃん、グミ王子です。

銀ちゃんもグミ王子も、老犬という言葉が似合わないほど、生き生きとした表情の持ち主。だからこそ、是非出て欲しいと思っていました。そんな可愛い老犬さんを、皆で愛でて応援するのが、老犬アルバムの趣旨ですから。
しかし先生のような立場の方には、恐れ多くて自分で声をかけるなんて、夢のまた夢と思っていました。

でも、ある時ふと、このサイトの主宰に、そんな私の夢を語ったら、びっくりするくらい簡単に『声をかけてみたら』と言われたのです。その意味は2つあるように感じました。『駄目で元々なんだから』ということと、『同じ犬好き同士なんだから』ということです。

普段は大胆な行動なんて絶対しない私でしたが、その時は『そっか。そうかも』と何故か思いました。だって私たちは、本当の犬好き同士です。散歩ですれ違う飼い主仲間の挨拶のように、自然に声を掛ければいいのだと感じたのです。何かに期待するのではなく。

とは言いながら、初めては何をやるにもドキドキですよね。私は清水の舞台から飛び降りる気持ちで、先生にメールを送りました。
いちファンでしかない私のメッセージ。でも、今までずっと先生の活動を追いかけて来た私の、ありったけの熱意を込めて、かつ失礼のないようにと、言葉を選んだつもりでした。

――そして数日後――

メッセージを開くと、なんと真希ナルセ先生からお返事が来ているではありませんか。私はびっくりして、その時叫んでしまいました。それ位、喜びと驚きな出来事でした。
先生からのお返事には、当サイトや老犬アルバムの趣旨にご賛同いただけたことと、『参加させてください』という、とても丁寧なお言葉が書かれていました。そして添付画像には漫画やSNSでいつも見る、あの銀ちゃんとグミ王子の写真があったのです。

嬉しくて、嬉しくて――
もうこれは、私にとって一生に何度もないほどの一大事件です。

是非、先生の作品やご経歴も記事にさせて頂きたいと、更にお願いをしたところ、そちらもご快諾をいただけました。こんな経緯があって、私は今この記事を書いているわけです。

 

 犬と人間、人間と犬

先生の作品の多くには、当サイト Withdog『犬を飼うということ』のテーマでもある、犬と人間の絆について、丁寧に描かれています。私たちは、犬から色々なことを教えてもらいますね。
私たちは慣用的に『犬を飼う』という言葉を使いますが、実は『飼う』ではなくて、犬と暮らし、犬から学んでいるのだと思います。 そんな意味込めたサイト名が『犬を飼うということ』です。

真希ナルセ作品は、私たちが『犬を飼うということ』に込めた思いを、改めて気づかせてくれます。ペットを飼う上で起きる、たくさんの失敗や後悔、決断しなければいけないこと。知って欲しい知識やルール。ペットと共に生きる人に考えて欲しいたくさんのこと。
それらが、作品のなかに散りばめられているのです。
それこそが、私が先生の作品をお勧めしたい第1の理由です。

先述した『もふもふ犬まみれ』の話の中に、『第70話:グミ、だいじょうぶ。』という回があります。
そこには先述したグミ王子の闘病の様が描いてあるのですが、ナルセ先生始め、先生たちはみんなでグミ王子の暮らし、病気についてのことを真剣に考え悩みます。そこである時みた番組のドッグトレーナーの言葉にヒントを貰います。
恐らくその人は、かの有名なトレーナーの”シーザー・ミラン”氏ではないかと推測できるシーンでした。

私もうちの愛犬の龍馬(14)が、若い頃はとても繊細で、グミ王子よりは軽度ですが、てんかん発作を持ち、その対応に悩む時に、私の心を救ってくれた言葉が、同じシーザー氏の言葉でした。そうか、私のような飼い主は独りではなかった、こうやってみんな愛犬との生活や闘病に向き合い、道を見つけて行くんだなと、勇気を貰った回の話です。名作回だと個人的に思っているので、是非ご覧になってください。

以下のnoteには、お2人の先生たちの愛犬や愛猫への思いが書かれています。
漫画の文章版と言えるのが、こちらです。ブログ形式になっていて、愛犬や愛猫さんたちのこと、お仕事の情報など書かれています。

このnoteの中に、『13才のグミへ。|真希 ナルセ|note』と題された記事があります。漫画版と同じく、飼い主から愛犬への思いが丁寧に綴られていて、私の大好きな記事です。是非読んで見てください。

先生の作品は、こちらでも読むことができます。
TELLER(テラー)-チャット小説アプリ on the App Store」/『マキナルのわんにゃんカスタマーセンター』という作品があるのですが、チャット形式で表現される漫画で、とても読みやすいです。課金制アプリですが、一部は無料で読むことができます。気になった方はぜひこの作品もご覧になってみてください。

銀ちゃんやグミ王子の日常は、Twitterアカウントでも、普段の可愛い姿を見ることができます。そして愛猫ちゃんたちの姿も。犬好き、猫好きの方にはたまらないお写真盛りだくさんです。下記の先生のプロフィールに、Twitterリンクをご紹介していますので、そちらからどうぞ。 

 

 真希ナルセ先生のプロフィールです

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真希ナルセ|プロフィール

名古屋市出身、長久手市在住の男女二人組漫画家コンビ。
2009年セルシス社「描け!Comicstudio物語~ デジタルに挑戦」でデビュー。以来10年間、WEB漫画家・デザイナーとして活動。 人懐っこい絵柄からハードな描写まで、表現の幅広さが特徴。

これまでに自宅や仕事場で延べ10匹の犬を飼育したことのある愛犬家。
現在犬2匹、猫3匹。
近年はLINEスタンプ(柴犬・ダックス他)を各種販売 。
ロック・ミュージックにも造詣が深く趣味で作曲・演奏をする。

 

 

2015~7
comico 「マキナルの もふもふ犬まみれ!」公式週刊連載 全72話

2016~9
愛知県教育振興会刊行教育月刊誌「子とともに ゆう&ゆう」にて漫画「忍者見習いヒマワリちゃん」月刊連載 全36話

2016~
長久手市役所発行「広報ながくて」保健医療課、長寿課、 福祉課のイラスト&漫画掲載

2016~
劇団大富豪、公演フライヤー&イメージ・キャラクターデザイン

2017
日本介助犬協会 公式LINEスタンプデザイン

2017~8
チャットストーリーアプリ DMM TELLERにて「マキナルのわんにゃんカスタマーセンター」「 恐怖双書まがまが」を全60話 週刊連載

2018
奈良市近鉄 大和西大寺駅「タイムズプレイス西大寺」9周年SALE キャラクター&フライヤー・デザイン

2019
ベネッセ「いぬのきもち」6月号 LION ペットキス特集漫画掲載
現在、11月の漫画連載に向けて鋭意準備中。

 

 ようこそ老犬アルバムに

グミ王子と銀ちゃんの姿は、先生からのメッセージと共に、老犬アルバムVol.3に掲載されています。グミ王子は7月11日に更新、銀ちゃんは7月12日の更新です。

どうぞご覧になってみてくださいね。

 

 最後に

大好きな真希ナルセ先生と、このサイトを通じてご縁を頂けたこと、本当に嬉しく思っています。そしてそんな先生の愛犬も登場する『老犬アルバム』を、ぜひご覧になって見てください。

愛情たっぷりのたくさんの飼い主さんのメッセージとともに、可愛い長生きの大先輩の老犬さんたちが登場してくれていますよ。ご応募方法は下記に記載します。

――真希ナルセ先生へ――

いちファンでしかなかった私と、当サイトに快くイラストやご愛犬の写真をご提供くださり、感謝という言葉ではつくせない気持ちでいっぱいです。
今後も私は、ずっと先生のファンです。先生の活動を陰ながら応援させて頂きます。本当に有難うございました。

ご注意事項
当記事の掲載イラストは、真希ナルセ先生の作品「マキナルのもふもふ犬まみれ!」の作中のものを、先生よりご提供頂いています。イラストの著作物所有権は、真希ナルセ先生に帰属しています。

――おわり――

文:Rikka

 

 老犬アルバムのご紹介

 老犬アルバムのご応募方法はこちらです

老犬アルバムに応募するのは簡単

老犬アルバムに必要なのは、下記の6つの情報だけです。
①愛犬の名前
②愛犬の年齢(~カ月まで分かると尚良し)
③飼い主の名前(~ママとか、ハンドルネーム)
④小型犬、中型犬、大型犬の区別
 ※人間年齢を換算するために必要です。
 ※超大型犬は大型犬、超小型犬は小型犬で換算します。
⑤愛犬への一言、または、愛犬からの一言
⑥お気に入りの写真1枚

Twitterからの応募となります。
下記(担当:樫村慧)にDMをお送りください。
 

 犬を飼うということ

実は漫画家の先生とは何かと縁のある当サイト。
当サイトの主題でもある『犬を飼うということ』のきっかけになったのは、谷口ジロー先生の作品『犬を飼う』なんですよ。そんなエピソードも含めた、『犬を飼うということ』誕生のお話です。

 

 

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