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【まとめ】こちらオタ福診療所(仮)① ~急性膵炎、癲癇、表在性膿皮症など~

こちらオタ福診療所(仮)①
こちらオタ福診療所_扉

Review
カテゴリー:コラム、動物医療
作者:オタ福

『こちらオタ福診療所(仮)』はペットの病気を、専門的でありながら、分かりやすく解説した連載コラムです。

本まとめ読み①で扱っているのは、下記の5つの病気および治療法です。
【急性膵炎】【癲癇(てんかん)】【表在性膿皮症】【食欲不振】【摂食困難】

――『こちらオタ福診療所(仮)』とは――

ペットの飼い主はペットが体調を崩すと、もしや病気ではないかとインターネットで調べはじめますね。動物病院で診察を受け、病名が確定してからも、治療方法や回復の見込みが知りたくて、またインターネットを検索します。

しかしながら、目的の情報に行きつくまでには大変な困難を伴います。経験された方はお判りでしょう。むしろ行きつけない事の方が多いかもしれません。病気の記事は、専門的過ぎて難しかったり、簡単過ぎて役に立たなかったりするからです。

高度な専門性を持ちながら、一般飼い主さんに分かりやすい医療記事を届けたい。
そんな思いで連載をしているのが、『こちらオタ福診療所(仮)』です。

表紙|Image by Ilona Krijgsman from Pixabay

【目次】

 1話~5話

1話|【急性膵炎】激烈な腹痛を伴う病気

今日から新連載。動物の病気を、分かりやすく解説します。
病気の記事は、専門的過ぎて難しかったり、簡単過ぎて役に立たなかったり。
その中間の記事を、これから配信していきます。

今回は、『急性膵炎』
膵炎というのは早い話が膵臓(すいぞう)の炎症で、それが急性で発症したということです、激しい痛みを伴いますが、早く対処すれば治る可能性が高い病気です。
しかし対応を誤り、命を失う子も結構たくさんいます。

2話|【癲癇(てんかん)】突然襲ってくる大発作

今回取り上げるのは、『癲癇(てんかん)』です。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。

3話|【表在性膿皮症】たかが皮膚病と軽視しないで

今回取り上げるのは、『表在性膿皮症』です。
一般には膿皮症と広い意味で言われますが、表在性と深在性とで区別されます。
これから患者が増える時期。
皮膚病と軽視されがちですが、重症化することがあるので注意が必要です。

4話|【食欲不振】ペットに起きる急な食欲不振

今回取り上げるのは、『食欲不振』です。
軽く扱われがちですが、ペットの健康(時には命)を左右するものです。
状況によって、偏食、食べムラとも表現されます。
飼い主さんの工夫とは違う見地で、動物医療としてまとめた記事です。

5話|【摂食困難】過度な偏食、拒食に対応するために

今回は『摂食障害』です。
何かの理由(主に病気)で、ペットが自力で食べられない場合に、
強制的に消化管で栄養を摂取させる方法です。
具体的にはチューブを使って、食事を胃や腸に送り込みます。
ペットの命を救うための医療としての給餌です。

 

 なぜ『オタ福診療所(仮)』は分かりやすいのか?

『こちらオタ福診療所(仮)』の素晴らしさは、本来ならば難しい専門用語、医療用語を使いながら、それを難しいと感じさせないところにあります。一見して難解に見えるのに、平易に書かれた一般読者向けの医療情報記事よりも、ずっと分かりやすいのです。

なぜそのようなことが可能なのか?
まず、医療情報記事の分かりにくさ(難解さ)には、主に2つの理由があります。

1つ目は、用語の難しさです。
そもそも読者は専門用語をあまり知りません。単語自体を知らない上に、字面からして長くて難解な専門用語を見ると、はじめから読む意欲を無くしてしまいそうになります。

2つ目は、論理展開や、構成の難しさです。
医療情報は高度なものほど、専門家同士で分かり合えば良いものなので、こまかな説明(何をしたら何が起きるか? 何故そうなるのか? など)が省かれていて、読者が蚊帳の外になってしまうのです。

一般的に平易な医療記事を書く場合、上記の1つ目の専門用語の問題だけを解決しようしたものが多いように思います。例えば鬱病を『心の風邪』と説明したり、膵炎を『お腹の火傷』と説明するような手法です。

しかしながら、いくら言葉を平易にしてみても、記事の論理や構成が難解なままであれば、すこしも分かりやすい文章にはならず、それどころか妙な例えや言い換えが、余計に読者を混乱させることになりかねません。

『こちらオタ福診療所(仮)』は、このような手法とはアプローチが全く異なっています。難しい用語は難しいままに残して、論理展開と構成だけを、理路整然と整理しているのです。

恐らく読者の感想は、『用語は難しかったけれど、言いたいことは良く分かった』とか、『用語は難解だけれど、記事の内容から用語の意味は大体わかった』というものになるはずです。

これができるのは、筆者のオタ福さんが病気の情報を表面的な知識とし知るのではなく、その裏にある病理まで掘り下げて理解し、また動物医療全体を俯瞰しているからことできるからだと推測されます。

『こちらオタ福診療所(仮)』は、我々一般飼い主に向けた、少し高度だけれど分かりやすい医療記事。そしてもしかすると、まだ病理を深く理解していない獣医学生さんや、ことによると獣医さんの、副読本にもなり得るもののように思います。

● 

――次のまとめ読み②に続きます――

作:オタ福
 ▶ 作者の一言
 ▶ オタ福:犬の記事 ご紹介
 ▶ オタ福:猫の記事 ご紹介
   
コメント:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

オタ福さんの記事の特長は、専門用語を使っているのに分かりやすいこと。
他のネット記事のように、言葉は平易そうに見えて、実は分かりにくいのとは対極ですね。

次回扱う病気は、【熱中症】【脱毛】【肺がん】【薬物中毒|エチレングリコール】

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