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【まとめ】こちらオタ福診療所(仮)② ~熱中症、脱毛、肺がんなど~

こちらオタ福診療所(仮)②
こちらオタ福診療所_扉

Review
カテゴリー:コラム、動物医療
作者:オタ福

『こちらオタ福診療所(仮)』はペットの病気を、専門的でありながら、分かりやすく解説した連載コラムです。

本まとめ読み②で扱っているのは、下記の4つの病気および治療法です。
【熱中症】【脱毛】【肺がん】【薬物中毒|エチレングリコール】

――『こちらオタ福診療所(仮)』とは――

ペットの飼い主はペットが体調を崩すと、もしや病気ではないかとインターネットで調べはじめますね。動物病院で診察を受け、病名が確定してからも、治療方法や回復の見込みが知りたくて、またインターネットを検索します。

しかしながら、目的の情報に行きつくまでには大変な困難を伴います。経験された方はお判りでしょう。むしろ行きつけない事の方が多いかもしれません。病気の記事は、専門的過ぎて難しかったり、簡単過ぎて役に立たなかったりするからです。

高度な専門性を持ちながら、一般飼い主さんに分かりやすい医療記事を届けたい。
そんな思いで連載をしているのが、『こちらオタ福診療所(仮)』です。

表紙|Image by minka2507 from Pixabay 

【目次】

 6話~9話 

6話|【熱中症】気を付けて、ペットの熱中症

今日は全国的に真夏日、猛暑日が予想されています。
ペットの熱中症に注意してください。
熱中症は命を奪う疾患です。
ハァハァ、嘔吐など、変だと思ったら、体を冷やしてすぐに病院へ!
状態が落ち着いても、体内では臓器障害が進むこともあります。

熱中症の事例

数年前ですが、夕方の涼しい時間に散歩したブルテリアが、熱中症で亡くなりました。筆者の愛犬と同じ動物病院に通っていた子です。
飼い主さんは愛犬の状態が落ち着くまで、しばらく様子を見たそうです。
それが運命を分けました。

気温以外に、遊びに熱中しても体温は上がります。
一見状態が落ち着いても、体内では臓器障害が進むこともあります。
ぜひ、病院へ!

熱中症対策で提案

熱中症対策で、1つ提案があります。
夏の時期は、日曜日の散歩は控えるか、軽めにすることです。
動物病院が開いていないと、まさかのときに対応ができません。
救命救急でも診察は順番待ちです。
日本の気候は、もう以前とは違うのです。
別の国に移住してきたと考えて、その国で犬を飼うと思った方が良いです。

7話|【脱毛】飼い主には大問題、ペットの脱毛

今回は『ペットの脱毛』です。
ある日、急に始まり、原因不明の場合が多い。
痒がらないケースも多く、命に関わるものでないために、
獣医師からも軽視されがち。
しかし、飼い主さんにとっては大問題。
とにかく、目立ちます。
さて、どうするか?

8話|【肺がん】顕著な症状が出ないことも多い

今回は『ペットの肺がん』です。
この病気、激しい咳や、血痰を想像しがちですが、実はそれほど顕著な症状がでないことが多いようです。
我が家のピーチーは、ほんのちょっと息が粗い程度。
健康な時なら様子見するところを、持病があって心配なので病院にいったら
発覚しました。

9話|【薬物中毒|エチレングリコール】時間が生死を分けます

梅雨明けですが、心配なことがあります。
動物毒殺のニュースで目にするのが、エチレングリコール。
誰でも簡単に手に入れられて、少量で死に至ります。
悪意がなくても、害獣駆除で置かれる場合も。
誤飲したら、時間が生死を分けます。

 

 なぜ『オタ福診療所(仮)』は分かりやすいのか?

『こちらオタ福診療所(仮)』の素晴らしさは、本来ならば難しい専門用語、医療用語を使いながら、それを難しいと感じさせないところにあります。一見して難解に見えるのに、平易に書かれた一般読者向けの医療情報記事よりも、ずっと分かりやすいのです。

なぜそのようなことが可能なのか?
まず、医療情報記事の分かりにくさ(難解さ)には、主に2つの理由があります。

1つ目は、用語の難しさです。
そもそも読者は専門用語をあまり知りません。単語自体を知らない上に、字面からして長くて難解な専門用語を見ると、はじめから読む意欲を無くしてしまいそうになります。

2つ目は、論理展開や、構成の難しさです。
医療情報は高度なものほど、専門家同士で分かり合えば良いものなので、こまかな説明(何をしたら何が起きるか? 何故そうなるのか? など)が省かれていて、読者が蚊帳の外になってしまうのです。

一般的に平易な医療記事を書く場合、上記の1つ目の専門用語の問題だけを解決しようしたものが多いように思います。例えば鬱病を『心の風邪』と説明したり、膵炎を『お腹の火傷』と説明するような手法です。

しかしながら、いくら言葉を平易にしてみても、記事の論理や構成が難解なままであれば、すこしも分かりやすい文章にはならず、それどころか妙な例えや言い換えが、余計に読者を混乱させることになりかねません。

『こちらオタ福診療所(仮)』は、このような手法とはアプローチが全く異なっています。難しい用語は難しいままに残して、論理展開と構成だけを、理路整然と整理しているのです。

恐らく読者の感想は、『用語は難しかったけれど、言いたいことは良く分かった』とか、『用語は難解だけれど、記事の内容から用語の意味は大体わかった』というものになるはずです。

これができるのは、筆者のオタ福さんが病気の情報を表面的な知識とし知るのではなく、その裏にある病理まで掘り下げて理解し、また動物医療全体を俯瞰しているからことできるからだと推測されます。

『こちらオタ福診療所(仮)』は、我々一般飼い主に向けた、少し高度だけれど分かりやすい医療記事。そしてもしかすると、まだ病理を深く理解していない獣医学生さんや、ことによると獣医さんの、副読本にもなり得るもののように思います。

● 

――まとめ読み②おしまい――
――次のまとめ読み③をお楽しみに――

作:オタ福
 ▶ 作者の一言
 ▶ オタ福:犬の記事 ご紹介
 ▶ オタ福:猫の記事 ご紹介
   
コメント:高栖匡躬 

――次回のまとめよみ――

記事の連載と並行して編集していきます。
次回をお楽しみに。

――前回のまとめよみ――

犬猫の病気のネット記事は、端折り過ぎて役にたたなかったり、専門的過ぎて理解できなかったり。
専門的でありながら、分かりすい記事を作りたいね。
――で生まれた連載

前回解説した病気は、

【急性膵炎】【癲癇(てんかん)】【表在性膿皮症】【食欲不振】【摂食困難】

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