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【子犬の躾|23】ピィ子、はじめてのヒート【犬はあっという間に大人になるなあ】

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ピィ子の子育て日記

うちにきて161日目 ~ピィ子の育児日記(その23)~
撮影&文|高栖匡躬
 

なんと先週は、ピィ子が初ヒートを迎えました。
生後7か月丁度の日です。

そろそろだろうと思っていたので、「やはり、来たか!」という感じ。

犬は成長が早いですね。
成長を喜ぶ半面、「そんなに急ぐなよ」とも思います。
先代犬のピーチーが、子犬からあっというまに一生を駆け抜けていったことが、頭に浮かびます。ピィ子の成長には、ピーチーの一生がいつもオーバーラップするのです。

 

こんな方に
犬を飼い始めた|躾・トレーニングを始めたが、なかなか難しい|トイレを覚えてくれない|まずは”座れ”と”待て”を教えたい||甘噛み、噛み癖で困っている|飼育本、躾本、ネット情報の通りに行かない|経験者の話を聞きたい
 

 この1週間(1月26日~2月1日)は、ピィ子の初ヒート

先週の出来事の目玉は、やはりピィ子の初ヒートです。

それは、生後7か月丁度の日に始まりました。
正確に言うと、出血を確認したのがその日。実はその数日前から、ピィ子はちょっと様子が変でした。

ピィ子はいつもクレートで寝ていて(今は扉をロックして閉じ込めています。トイレトレーニングの仕上げです)、朝クレートから出してあげると、大きな伸びをしてから、体をブルブルと震わせ、次にお風呂に駆け込んで、洗面器に張った水を飲み、それから脱衣所に置いてあるトイレトレーで用を足します。

このところずっと、そのルーティーンが身についていたはずなのですが、数日前から誘導しても水を飲みにいかず、トイレにも行きません。

トイレに行くとオヤツがもらえるので、ピィ子はそれが楽しみで、したくなくても一生懸命にオシッコを絞り出し、出なくてもオシッコのポーズだけはしていました。それが突然にやめてしまったのです。

誘導すると迷惑そうな顔をします。

どこか調子がおかしい?
もしかして膀胱炎とか尿道炎での排尿障害?

しかし、散歩で外に連れて行くと、待ってましたとばかりにオシッコ×2回とウンチ。
痛そうでも、出しにくそうでもありません。

「急に心境の変化で、外トイレ派に変わったのだろうか?」
そんな風に思い始めた矢先の、ヒートの始まりでした。

恐らく、挙動がおかしかったのは、ヒートによるものだと思います。

 

写真のサスペンダーは、先代犬のピーチーが、ヒートの時につけていたもの。
筆者が自分のサスペンダーを加工して作ってあげたのです。

ピーチーは、子供を産ませるつもりだったので避妊はしていませんでした。だからヒートの時には色々と工夫をして上げました。

一番最初は紙オムツを付けてみたのですが、すぐに外してしまいました。
次に、紙オムツの上から布のオムツのカバーを付けましたが、ピーチーはそれが気に入らなくて、いつもそれを外そうとして四苦八苦しました。多分、蒸れるのが気に入らなかったのだと思います。

最終的に落ち着いたのが、紙おむつをサスペンダーで固定するという方法です。

これがピーチーのサスペンダー姿です。

ピーチーは結局、良縁がなくて、(確か)10歳か11歳のときに、乳腺種の手術をするときに、同時に避妊手術をしました。

ピィ子は子供を産ませるつもりがなかったので、最初のヒートの前に、6ヶ月くらいで避妊手術をするつもりでしたが、信頼している主治医から、急ぐ必要は無いと言われました。避妊/去勢手術は、犬の成長を妨げる可能性があるそうで、成長が止まってからでも良いだろうとのこと。

成長速度が速い大型犬ほど、手術は遅めにして、成長速度が遅い小型犬は、6ヶ月くらいでする場合が多く、中型犬は飼い主の考え方次第なのだそうです。

乳腺腫などのホルモン系の疾患の予防のためには、最初のヒートの前の方が効果的と言われていますが、統計的には極わずかの優位性しかないので、万が一の病気を予防するのか、それとも成長を優先させるのかは、飼い主が決めればよいということですね。

なので、我が家は成長を優先させることにしました。

今回ヒートを迎えて見ると、やっぱりピィ子の子供も見たいなあとも思います。
ピィ子はうちにとって最後の子。次の子はいない。
そう思っていながら、気持ちは揺れるのでした。

少し時間の猶予をもらったので、これからじっくり考えようと思っています。

 

 ピィ子はアルコールが好きかも

ピィ子がうちに来てから、ずっと気になっているのですが、ピィ子はお酒が好きなのかもしれません。

先代犬のピーチーはアルコールの匂いを嗅ぐと、鼻に皺を寄せてその場から立ち去ったのですが、ピィ子は逆に、もっと匂いを嗅ごうと近づいてきます。

お酒の種類は問いません。ビール、ウィスキー、日本種と、なんにでも近づいて来て、グラスを舐めようとします。

そういえばピィ子は、ピーチーが嫌いだった柑橘系の匂いも好きなようで、先日の記事にも書きましたが、レモンの欠片も美味しそうにしゃぶります。

犬には個性があるのですね。面白いです。 

 

 

 白いご飯を食べました

我が家では先代犬のピーチーに、時々、白米を食べさせてあげていました。
ご飯に水をかけて、茹でたササミをトッピングしてあげるだけの質素な食事です。

警察犬の学校に生かせたときに、トレーナーさんから時々そうするように言われました。食事にバリエーションをつけるためと、美味しい食べ物に慣れさせないためです。
犬は白米の甘味だけで、十分に味を感じるのだそうで、ピーチーは白米も好きでした。

ピィ子にもうしてあげようと思っていたのですが、あまり子犬のうちからだと、腸の消化が追い付かないかもしれないと思い、時を伺っていました。

その白米を、とうとう先週上げてみました。それが上の写真です。

何故先週にしたのか?
何かきっかけがあったわけでもないのですが、そろそろ上げてみようと思ったのが先週でした。もちろん、常食としてずっと上げるわけではなく、時々のことなので、消化不良だったり下痢をしたらやめればいいだけのこと。

結果は――
ものすごく喜んでたべてくれて、翌日のウンチも健全でした。
(ほんのちょっと緩いのですが、オヤツで牛革を食べるときも同じ程度の緩さなので、お腹を壊したわけではありません)

これからも、時々白米は上げていこうと思っています。

 

 この1週間の変化

体重は1Kg減って11㎏でした。

特に体調を崩したわけではありません。以前にも増えたり減ったりの時期がありましたし、それほど心配するほどではないと思っています。

ヒートの影響なのかもしれません。

来週のピィ子はどうなるでしょうか?


【体の変化】

9月8日の体重|3.4Kg 
9月14日の体重|4Kg 
9月21日の体重|4.4Kg 
9月28日の体重|5Kg 
10月6日の体重|5.5Kg 
10月13日の体重|6.1Kg 
10月20日の体重|7.1Kg 
10月27日の体重|7.4Kg 
11月3日の体重|7.6Kg 
11月10日の体重|8.1Kg 
11月17日の体重|8.8Kg 
11月24日の体重|10Kg 
12月1日の体重|10Kg 
12月8日の体重|10Kg 
12月15日の体重|10Kg 
12月21日の体重|10.2Kg 
12月29日の体重|9.55Kg 
1月5日の体重|11.25Kg 
1月12日の体重|11.2Kg 
1月19日の体重|12Kg 
1月26日の体重|12Kg 
2月2日の体重|11Kg  これが今回
【今のピィ子の目標】
①室内でトイレができる
 → 先々週、失敗が増えたのですが、また元に戻ってきました。
 →失敗が多くなったのも、ヒートが影響しているかもしれません。
②絶対に人も犬も噛まない
 → ほぼ大丈夫ですが、前歯の先で噛む癖がまだあります。
 → 甘噛みトレーニングは続いています。
③「伏せ」が、いつでもどこでも、長時間できる
 →「伏せ」た状態からだと長時間持続できるようになりました。
 → 要するに「伏せて待て」の複合コマンドはOK
 → 遠くからのコマンドによる「伏せ」はできません。
【これまでに達成できたプチ目標】
①座れ
②待て
③興奮時以外では、甘噛みはほぼしなくなりました。
④「座れ」、「座って待て」は、ほぼ出来るようになりました。

 

 先週のツイッターです

ピィ子、散歩、行きたくない……

ピィ子、雨なんて、嫌い!

ピィ子、気がつけばマッチョ!

ピィ子、緑のポンチョが来たあ!!

ピィ子、初ヒート

ピィコ、猛反省(でも、一時的)

ピィ子、散歩♪散歩♫

あれ、つり革

ピィ子、こんなの見つけた!

ピィ子、お昼はポカポカ!

 ピィ子について

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毎度ですが、ピィ子についてお知らせしておきます。

名前:ピィ子
血統書登録名:ピーチー
生年月日:2019年6月28日
犬種:ミニチュア・ブルテリア
性別:メス
今分かっているピィ子のこと
性格:陽気、細かいことは気にしない、頑固者、意固地
人見知り:全くなし
犬見知り:しない。人も犬も大好き。
空気を読まない:遊んで!の熱意がすごい。
その他:大食い
犬種の特性
要注意:顎が恐ろしく強い(犬の中ではチャンピオンと言われる)
痛みに強い:病院で注射されながら、尻尾を振る
水:とてもよく飲む

 

――ピィ子の育児日記――

文:高栖匡躬
 ▶プロフィール
 ▶ 作者の一言
 ▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
 ▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介

――次話――

ピイ子がうちにきて24週間

ピィ子のヒートはまだ続いていて、3週目に突入。
しかも終わる気配はまだなし。
ピーチーはこんなに続かなかったなあと思い、少々心配も。
とは言え、まだ異常と言う長さではないので、様子見をしています。

www.withdog.site

――前話――

ピイ子がうちにきて22週間

トイレを覚えたはずのピィ子が、先週突然に失敗するようになりました。
同時に、無駄吠えもするように――
「どうした、ピィ子?」
なんだか挙動がおかしいです。
いつも朝一で水を飲むのに、それもしない。
室内のトイレをしないで、散歩を待つようになった。
そういえば、思い当たることが――

www.withdog.site

――育児日記の1話目です――

ピイ子がうちにきて1週間
飼育本の躾テクニックは、真似しても上手くいった試しがありません。
よそでは上手くいっても、うちの子は違うということですね。
ということで、試行錯誤の記録です。
まずはトイレと、甘噛み、座れから。

 我が家が先代犬のピーチーを迎えたときのこと

偶然に手に入れたマンション。
引っ越してからわかったのですが、なんとそのマンションは、当時にしては珍しい、ペット可の物件でした。

マンションがペット可とだ気が付いたのですが、すぐに犬を飼おうとはなりません。命を預かるのですから覚悟が大事です。最後まで面倒が見られるかな?
――まだまだ迷いがありました。

ペットショップからの電話で、予約していたアイパンチのブルテリアがお店に来たことを知った筆者。あまりにも突然で、心の準備がまるでありませんでした。

 犬を飼うということ

『犬を飼うということ』は当サイトのサイト名。
沢山の意味を込めた名です。同名のTV番組が有名なのですが、それはそれ。
出会いから別れ、喜びも悲しみも、全部詰まっている言葉ですね。
その昔、谷口ジロー氏の『犬を飼う』のように、犬を愛そうと思っていました。
そしてピーチーがきました。

 もう一度、犬を飼うということ

愛犬ピーチーが去って、3年。
少しだけ寂しいけれど、その寂しさを楽しむ毎日。
次の子は? 
と考えなくもないけれど、是非にという気持ちでもなくて――
そんな中で、1枚の写真が送られてきました。

 

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