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【子犬の躾|33】ピィ子が吐き出したものは【誤飲・誤食に気を付けて】

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ピィ子の子育て日記

うちにきて230日目 ~ピィ子の育児日記(その33)~
撮影&文|高栖匡躬
 

最近、散歩コースにジョギングをしているランナーがすごく増えました。

新型コロナウィルスの外出自粛でも散歩はOKとのことなので、自粛太り対策なのか、体力を付けようというのか?
しかし、ランナーたちの中には、周囲のことをあまり気に掛けない人達もいます。結構なスピードで横を駆け抜けていくのです。

良く歩道を走る自転車が危険だなと思うことがありますが、それと似ています。
走っている方は、自分のことに一生懸命で、犬とか小さな子供とかの動きに気を止めなかったりするのですよね。

だから最近は、リードを短く持って、前だけでなく後ろにも気を遣います。
犬の散歩なのに、妙に緊張してしまいます。

 

こんな方に
犬を飼い始めた|躾・トレーニングを始めたが、なかなか難しい|トイレを覚えてくれない|まずは”座れ”と”待て”を教えたい||甘噛み、噛み癖で困っている|飼育本、躾本、ネット情報の通りに行かない|経験者の話を聞きたい
 

 この1週間(4月5日~4月11日)は、誤飲に驚いた

ソファーに寝転がってウトウトしていた時のことです。
ピィ子がお腹の上に乗ってきて、ピィ子もウトウトしはじめました。しばらくそうしてマッタリしていたのですが、突如ピィ子が「ウギュ、ウギュ」という妙な声と言うか、音を発し始めました。それはゲップのような音で、それは嘔吐の前にピィ子がよくやります。

「ワッ、来た!」
と思ってピィ子をすぐに床に下ろすと、ほどなくしてピィ子は苦しそうに嘔吐をしました。量はごく僅か。未消化の食べ物などは全くなく、黄色い液体(恐らく胆汁)のみ。
ピィ子は苦しくはなさそうなので、まずは床を掃除していました。

するともう一度「ウギュ、ウギュ」という音。

「ワッ、また来た!」

2回目に吐いたものを見て驚きました。
胆汁と一緒に、食パンの袋を止めてある、バッグクロージャーが1個出てきたのです。

これです
バッグクロージャー
見たことありますよね

どこで飲み込んだんだ?

我が家ではここしばらく、食パンは食べていません。食パン以外でも、バッグクロージャーが付いている物を買った覚えもありません。

多分、散歩の最中に拾い食いをしたのだと思います。拾い食いは見つけたらすぐに口を開けさせて、吐き出させているのですが、見落としてしまったのかもしれません。いつも口に入れるのは、小さな石ころやドングリの実ですが、バッグクロージャーならば飲み込んだとしても一瞬です。

ピィ子の様子を見ると、ケロッとした顔で尻尾を振っています。
それでもまだ心配なので、そんままじっと観察していたのですが、ピィ子は遊んでもらえると思ったのか、勢いよく飛びついてきました。

元気なようですし、バッグクロージャーは金属類でもない。
どうやら問題はなさそうと思いましたが、やはり気になってすのまま病院へ。

主治医は入念に触診し、聴診してくれて、「まず大丈夫でしょう。ようすを見ましょう」と言いました。しかし、ちょっと気になることがありました。

「先生、吐いたのがバッククロージャ―1個だけっていうのは、変じゃないですか?」
他の未消化の食べ物と一緒というのなら分かりますが、小さなプラスチックの板一枚だけを吐くってどういうこと? と思ったのです。

「それもそうだねえ、じゃ、レントゲンを撮りましょうか」
と言って主治医は処置室にピィ子を連れて行きました。そして撮影したのが下のレントゲン写真です。

左側に見える黒くて丸い部分が胃です。その右側に小腸があって、その右側には大腸があるはずです。主治医は15分くらい入念に読影をしてくれました。レントゲン写真は違う角度からも撮って計4枚。

所見としては、胃の中には何もない。小腸の空洞が見えるという事は、小腸にはガスが溜まっている。しかしそれは異常なのかどうか、現時点では判断はつかない。

大腸が閉塞していてガスが溜まりはじめたようにも見えるけれど、ちょっとした腸炎でもガスは溜る。

結局、「吐き気止めを注射して、様子を見ましょう」ということになりました。「もしもそれでもゲーゲー吐くようなら、大至急連れて来てください」とのこと。

打ったのは『セレニア』という制吐剤。

その後は普通にご飯を食べても大丈夫で、「食べるものを食べて、出すものを出したら問題はないでしょう」とも言われました。

家に帰ってからのピィ子は、普段通りにしていましたが、そのあとで少々悩ましいことがありました。

普段はのピィ子はリビングをウロウロして、お気に入りのクッションで寝ていることが多いのですが、この日は妙に元気がなく、クレートの中に入って寝ています。
晩ご飯を食べるのもおっくうそうで、食べたらすぐにクレートに戻って寝てしまいました。

「これって異常なの? 正常なの?」
吐きはしませんが、いつもの振る舞いと違っていて、それをどう見るべきなのかが分かりません。確認したくても、病院は夕方までで診療時間は終わりです。

『セレニア』の副作用かもしれないので、ネットで検索をしてみましたが、そこでまた混乱。『セレニア』の評価が真っ二つなのです。

製薬メーカー系の記事には、『セレニア』に目立った副作用がなく、安全なことが特長であると書かれていました。獣医師の座談会のような記事でも、セレニアは割と普通に使われている薬のようです。

しかし、愛犬家のブログを見ると、『セレニア』の副作用で何日もぐったりしていたとか、完全に薬が抜けるのに何日もかかるとか、劇薬なので普通の病気で使わないというようなことも書かれています。

一体どっちなの?

その後何度かピィ子の安否確認をしたのですが、グッタリとしているというより、気持ちよく寝ているような印象だったので、朝まで様子を見ることにしました。

翌朝のピィ子は元気でしたが、一応一番で病院に行くことにしました。我が家と掛かりつけの動物病院は目と鼻の先なの気軽に行くことができます。

丁度朝の散歩に出たところで主治医と遭遇。『セレニア』の副作用について尋ねると、問題になるような副作用は聞いたことがないということと、脳の中枢に作用する薬なので、眠くなることはあってもおかしくはないとのことでした。

尚、今回の誤飲(誤食)で使った医療費は1万円強。
これからもピィ子はやりそうなので、やっぱりペット保険に入ろうかなあと思い始めました。

実はピィ子、当分ペット保険には入らないと決めていました。
色々なペット保険を調べてみて、3歳~5歳の間に入るのが、一番コストパフォーマンスが良いと判断していたのです。

しかし、誤飲までは想定していませんでした。
どうしたものか、しばらく考えます。

 

 ピーチーとピィ子

ピィ子の主治医は、先代犬のピーチーでもお世話になっていました。
(ピーチーの時は、主治医ではなく、セカンドオピニオンをもらっていました)

先日ピィ子を診てもらったとき、PCに映ったカルテを覗き込んだら、ピーチーとピィ子の名前が並んでしました。

当り前と言えば当たり前の事。
しかし、ちょっと嬉しかったです。

 

 この1週間の変化

体重は先週とほぼ同じで、13.4Kg。0.25kg増です。
微妙な体重増は、少し成長した?
それとも、太っただけ?

来週はどうなっているでしょうか?


【体の変化】

9月8日の体重|3.4Kg 
9月14日の体重|4Kg 
9月21日の体重|4.4Kg 
9月28日の体重|5Kg 
10月6日の体重|5.5Kg 
10月13日の体重|6.1Kg 
10月20日の体重|7.1Kg 
10月27日の体重|7.4Kg 
11月3日の体重|7.6Kg 
11月10日の体重|8.1Kg 
11月17日の体重|8.8Kg 
11月24日の体重|10Kg 
12月1日の体重|10Kg 
12月8日の体重|10Kg 
12月15日の体重|10Kg 
12月21日の体重|10.2Kg 
12月29日の体重|9.55Kg 
1月5日の体重|11.25Kg 
1月12日の体重|11.2Kg 
1月19日の体重|12Kg 
1月26日の体重|12Kg 
2月2日の体重|11Kg 
2月9日の体重|11.5Kg 
2月16日の体重|12.9Kg 
2月23日の体重|13.35Kg 
3月1日の体重|13.3Kg 
3月8日の体重|13.0Kg 
3月15日の体重|13.0Kg 
3月21日の体重|12.9Kg 
3月28日の体重|13.0Kg 
4月5日の体重|13.15Kg 
4月12日の体重|13.4Kg  これが今回
【今のピィ子の目標】
①絶対に人も犬も噛まない
 → 甘噛みトレーニングは続いています。
②「伏せ」が、いつでもどこでも、長時間できる
 →オヤツで釣ったら「伏せ」はできるようになりました。
 → 遠くからのコマンドによる「伏せ」は、まだできません。
【これまでに達成できたプチ目標】
①座れ
②待て
③興奮時以外では、甘噛みはほぼしなくなりました。
④「座れ」、「座って待て」は、ほぼ出来るようになりました。
⑤室内トイレはもう大丈夫だと思います。

 

 先週のツイッターです

ピィ子、桜の花に囲まれたあ!!

ピィ子、あ、花びら!!

ピィ子、アイパンチ拡大中だよ!!

ピィ子、すっかり葉桜だねえ

ピィ子、桜をパクリ!!

ピィ子、なんかTVで言ってるけど……

ピィ子、あ、タンポポ!!

ピィ子、あ、氷だ!

ああ、誤飲・誤食注意…|1/3

ああ、誤飲・誤食注意…|2/3

 ああ、誤飲・誤食注意…|3/3

 ピィ子について

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毎度ですが、ピィ子についてお知らせしておきます。

名前:ピィ子
血統書登録名:ピーチー
生年月日:2019年6月28日
犬種:ミニチュア・ブルテリア
性別:メス
今分かっているピィ子のこと
性格:陽気、細かいことは気にしない、頑固者、意固地
人見知り:全くなし
犬見知り:しない。人も犬も大好き。
空気を読まない:遊んで!の熱意がすごい。
その他:大食い
犬種の特性
要注意:顎が恐ろしく強い(犬の中ではチャンピオンと言われる)
痛みに強い:病院で注射されながら、尻尾を振る
水:とてもよく飲む

 

――ピィ子の育児日記――

文:高栖匡躬
 ▶プロフィール
 ▶ 作者の一言
 ▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
 ▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介

――次話――

ピイ子がうちにきて34週間

このところ、ちょっと大人っぽくなってきたように感じるピィ子。
人間年齢はどれくらい?
と思ったら、今12歳であと10日ほどで13歳。
もうすぐ中学1年の女の子かあ。
子供だけど、大人の階段の入り口くらいなんだなあ。
としみじみ――

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――前話――

ピイ子がうちにきて32週間

先週満開を迎えた桜も、そろそろ見納めですね。
今日は桜の花びらが沢山舞っていました。
ピィ子は、先週の想像妊娠が落ち着いてきました。
心配していた嘔吐も大丈夫そうです。
子犬は何かと、心配の種が尽きませんね。
本犬はどこ吹く風みたいですが。

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――育児日記の1話目です――

ピイ子がうちにきて1週間
飼育本の躾テクニックは、真似しても上手くいった試しがありません。
よそでは上手くいっても、うちの子は違うということですね。
ということで、試行錯誤の記録です。
まずはトイレと、甘噛み、座れから。

 我が家が先代犬のピーチーを迎えたときのこと

偶然に手に入れたマンション。
引っ越してからわかったのですが、なんとそのマンションは、当時にしては珍しい、ペット可の物件でした。

マンションがペット可とだ気が付いたのですが、すぐに犬を飼おうとはなりません。命を預かるのですから覚悟が大事です。最後まで面倒が見られるかな?
――まだまだ迷いがありました。

ペットショップからの電話で、予約していたアイパンチのブルテリアがお店に来たことを知った筆者。あまりにも突然で、心の準備がまるでありませんでした。

 犬を飼うということ

『犬を飼うということ』は当サイトのサイト名。
沢山の意味を込めた名です。同名のTV番組が有名なのですが、それはそれ。
出会いから別れ、喜びも悲しみも、全部詰まっている言葉ですね。
その昔、谷口ジロー氏の『犬を飼う』のように、犬を愛そうと思っていました。
そしてピーチーがきました。

 もう一度、犬を飼うということ

愛犬ピーチーが去って、3年。
少しだけ寂しいけれど、その寂しさを楽しむ毎日。
次の子は? 
と考えなくもないけれど、是非にという気持ちでもなくて――
そんな中で、1枚の写真が送られてきました。

 

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