ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
本話は4度目の発作の時のお話です。
4度目となると「また来たか」という思いです。
しかし、ピーチーの場合はその発作の間隔が段々と短くなってきており、発作自体もかなり激しいものでした。発作の度に視野が狭くなったり、躾(トイレや、座れ、待てなど)がとれてしまうことからもそれがうかがえました。
一通りのことを経験し、前向きに立ち向かおうと覚悟が決まるのと同時に、今の治療法(処方された薬)では駄目なのではないかとも考え始めた頃です。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
4度目の癲癇(てんかん)発作は6月20日。
この時の経緯は、以前のブログに書いたので割愛します。
▼4度目についての記事はこちらにあります
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何度も発作を繰り返すと、飼い主の方も慣れたものでもうベテランの域かも。
(言いすぎか?)
念のためにお知らせすると、ピーチーの闘病に関して我が家に悲壮感はありません。
可愛そうになー、とは思うけれどね。
今までもピーチーは、よく病院のお世話になる子だった。
決して病弱ではありません。元気いっぱいなんだけれど、毎年何かをやらかすんですよ。極端なのはフリスビーでハッスルしすぎて、骨折したことだってあったほど。
ブルテリアって痛みに強い犬種だから、骨折していても嬉しそうに遊んでいて、こっちが気が付かないんだよね。それで、翌朝になってから、イテテテって感じで。
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前にも載せたけれど
骨折してギブス姿のピーチー
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2年前には膵炎から胆管閉塞を併発し、もう胆嚢破裂のぎりぎりのところまで行って、死ぬ一歩手前、いや半歩手前で踏みとどまった。
この時のことは皆さんの役に立ちそうなことなので、別途の記事でまとめますね。
ある日突然、我が家のピーチーを襲ったのは急性膵炎
危険な状態でしたが、幾つも幸運が重なって無事回復しました。
「良かった」と胸を撫でおろす飼い主。
――しかし、そうではありませんでした。
それは本当の闘病の始まりだったのです。
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犬の図鑑を見ると、ミニチュア・ブルテリアは寿命が12歳くらいと書かれている。ピーチーはもすぐ14歳。だからもう何が起きてもおかしくないお年頃なのだ。ただ他の子(というより犬種?)に比べてハイテンションなので、それを感じさせないというだけのことだ。
改めて思うのだだけど、ブルテリアって、人間を悲しくさせない不思議な力があるようだ。これは絶対だ。だって具合が悪くて寝てる時でさえ、傍目には面白いんだもの。
あ、ちなみにピーチーは、まだ寝たきりという訳ではありません。
むしろ、元気いっぱいな部類。
次回はここまでに気が付いたことを、癲癇発作のTipsとしてまとめてみる。
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おまけ 1
元気なピーチーは自転車での散歩が大好き。
5Kmくらいを、最初から最後まで走りっぱなし。
ハッスルしすぎて毎回脚を壊すので、
自転車での散歩は1年前に封印。
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おまけ 2
何故だか、太い枝が好き
子供の頃には、電柱みたいな丸太を持ち上げようとして、
悪戦苦闘したこともあったんだよ。
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(8/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|9/31
癲癇の発作が起きた時、気を付けた方が良いことをまとめました。
ネットの医療記事は通り一遍なので、飼い主目線の実感です。
あまり書かれていない事は、
・一人で病院に連れて行くならタクシーで
・最初のトイレに気を付ける
・ごはんと薬の時間を分ける
――前話――
発作は嫌いよ|7/31
『癲癇は(まず)命に関わるものではない』
それは分かっているし、段々と客観的に見れるようにもなる。
――とはいえ、飼い主の心はざわつくのです。
何度経験しても。
3度目の発作は過去最大。
挙動不審で、再度トイレの躾が取れたピーチーでした。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
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結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
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