ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
愛犬が病気になると、当たり前の日々が遠ざかっていきますね。
子犬の頃に覚えて、上手くいくのが当然になっていたトイレが、急に出来なくなるのもその1つ。
しかし落胆している場合ではありません。とにかくまた覚えてもらうしかないのですから。
ピーチーがオシッコが上手くできると嬉しくて、それを喜んでいる飼い主の姿を見るとピーチーも嬉しくなって、それでまたやる気になってと――、まるで子犬の頃と同じですね。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
今日のピーチーは、ずっと寝ています。
正確には昨日からずっとなのですが……
この睡眠には理由があります。昨日、またてんかんの発作が起きてしまったので、1クールだけで止めていたイーケプラをもう1クール追加することになったためです。てんかんの薬はもともと眠くなるようなのですが、従来のゾニサミドに加え、イーケプラを与えるので、眠いどころか、ネムネムになってしまうのです。
ピーチーは先日のMRI検査で、ヘルニアの傾向が確認されたため、もう10日も散歩に行っていません。1週間ほど安静にする予定だったので、本当はもう散歩解禁になっているのですが、折悪く丁度雨が降り始めたので出られずじまい。
(あ、うちは雨の日は散歩はお休みなのです)
最近は暑いから、ピーチーは涼しいところで寝たがります。だから涼しいところを求めて移動します。
寝る→温まる→移動→寝る→温まる→移動→寝る→温まる→・・・というサイクルを繰り返し、気が付くといつも違う場所で寝ているのです。
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お風呂の脱衣場で寝ていたかと思うと
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次は玄関で
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そして飼い主の布団の上で
本当はここが一番好きなのですが、
すぐに温かくなるので、
長くは居られないようです
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そしてリビング
台があったら食べやすいです
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でも不思議と、ごはんの時間だけは、なぜか目が覚めるようです。
だから、ピーチーの一日の生活は、下の図に収まる訳です。
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昨日病院から帰って以降は、発作は起きておらず、また怪しい兆候もありません。僕の遊び相手にはなってくれませんが、まあそれはそれで良いかという思いです。
ちなみにトイレのしつけですが、昨日病院から帰ってきての1回目のオシッコに狙いを定め、無事成功。(これ前回報告しましたね)
晩御飯の後にも狙いを定めて、これも成功。この2回でピーチーはトイレをまた思い出してくれました。
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そういえば今朝方、嬉しいことがもう1つありました。
急に脱衣所で『ドタン、ドタン』という音がしたので、「また発作か!」と思い、急いで駆けつけると、なんとピーチーがトイレでウンチをしてました。ぐっすり寝ているところに便意を催したらしく、なんと、起きてトイレまで走って行って用を足したのです。
「偉いぞ、ピーチー」
飼い主がそう思って感動しているうちに、ピーチーはまた寝てしまっていました。
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(17/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|18/31
ピーチーはお風呂が大嫌い。
「お風呂」という言葉を聞くだけで、逃げ出してしまう子でした。それなのに何故かお風呂場は大好きでした。
体調が悪い時はいつもお風呂場にこもりました。
ひんやりして暗くて静かな場所で、一人でいたかったのでしょう。
――前話――
発作は嫌いよ|16/31
大事を取って病院で一泊したピーチー。
翌日迎えにいきました。
お腹ペコペコで家に着いたら、早速ごはん。
そして次にトイレ――
発作の度にトイレの躾がとれてしまうピーチーでしたが、今回はどうか?
注目の、発作後ファースト・オシッコです。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
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