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【癲癇|てんかん】7月9日 お風呂は嫌いだけどお風呂場は好き ~発作は嫌いよ(18/31)~

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ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (写真は若いころのピーチー)
 
当時を振り返り

癲癇をかかえているものの、ピーチーは時々発作が起きること以外では、ひとまずは元気でした。

予兆のような異常行動はあったのですが、ブルテリアのトボケタ風貌と相まって、それさえも面白く見えたものです。一方ブルテリアはハイテンションで痛みにも強い犬種です。ピーチーの方でも、自分の体調に不具合を感じていても、飼い主に構ってもらう嬉しさで、少々のことは吹っ飛んでしまっていたのだと思います。

ピーチーはお風呂が大嫌いでしたが、お風呂場は大好きでした。
そこは水飲み場でしたし、暑い時にはひんやりした床が気持ちよかったのでしょう。体調が悪い時には、暗くて誰もいないお風呂場が落ち着いたようです。

 当時のブログより 

※文体は執筆当時のままです。

今日のピーチーは、朝、様子が変でした。
体が小刻みに震えていて、アクビを繰り返しているんです。
大発作の予兆ではないかと見守りますが、そこまでは至らずに回復。
でもまたしばらくすると同じ状態に。

そんなことを2度、3度と繰り返すので、心配になって、今日は午後の仕事は打ち合わせだけして家に帰ってきました。

家で仕事をしようと、パソコンに向かっていると、突然にお風呂場から『ガタン、ガタン』という大きな物音。
「発作だ!」
直感した僕が駆けつけると、ピーチーは気持ちよさそうに下の写真のような感じでした。

グ~

お風呂で寝るのが気持ちいい

バスチェアと洗面器は寝るのに邪魔だったらしく、蹴散らしたようです。ピーチーはこちらの心配をよそに、高イビキ。因みに、右側のピンクの洗面器は、ピーチーが水を飲むときの専用。ここから豪快に飲むのがピーチー流。この洗面器だけは蹴散らさないのはさすが。

抗てんかん薬のイーケブラは、今日の夜の半錠で2クール目が終わり。
今日のところはおとぼけで済んだけれど、明日以降の発作はちょっと心配です。

今度の日曜日は、DVMsどうぶつ医療センター横浜で、脳神経科の専門医の診察を受ける予定。

 

――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(18/31)つづく――

文:高栖匡躬
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――次話――

発作は嫌いよ|19/31

ピーチーは脳神経科を受診していました。
かかりつけ医の治療で病気が改善しないので、専門医による二次診療を受けたのです。
高度医療という選択肢です。
今では割と一般的になってきた考え方ですが、当時はそれを嫌う獣医さんが沢山いました。

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――前話――

発作は嫌いよ|17/31

愛犬が病気になると、当たり前だったことが、急にできなくなったりします。
ピーチーの場合はトイレがそうでした。
子犬の頃に覚えて以来、疑うことなくその場所で用を足していたのにね。
飼い主の寂しい気持ちも知らず、ずっと寝ているピーチーでした。

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――この記事の初回です――

発作は嫌いよ|1/31

我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。

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