ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編

癲癇をかかえているものの、ピーチーは時々発作が起きること以外では、ひとまずは元気でした。
予兆のような異常行動はあったのですが、ブルテリアのトボケタ風貌と相まって、それさえも面白く見えたものです。一方ブルテリアはハイテンションで痛みにも強い犬種です。ピーチーの方でも、自分の体調に不具合を感じていても、飼い主に構ってもらう嬉しさで、少々のことは吹っ飛んでしまっていたのだと思います。
ピーチーはお風呂が大嫌いでしたが、お風呂場は大好きでした。
そこは水飲み場でしたし、暑い時にはひんやりした床が気持ちよかったのでしょう。体調が悪い時には、暗くて誰もいないお風呂場が落ち着いたようです。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
今日のピーチーは、朝、様子が変でした。
体が小刻みに震えていて、アクビを繰り返しているんです。
大発作の予兆ではないかと見守りますが、そこまでは至らずに回復。
でもまたしばらくすると同じ状態に。
そんなことを2度、3度と繰り返すので、心配になって、今日は午後の仕事は打ち合わせだけして家に帰ってきました。
家で仕事をしようと、パソコンに向かっていると、突然にお風呂場から『ガタン、ガタン』という大きな物音。
「発作だ!」
直感した僕が駆けつけると、ピーチーは気持ちよさそうに下の写真のような感じでした。
●
グ~
お風呂で寝るのが気持ちいい
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バスチェアと洗面器は寝るのに邪魔だったらしく、蹴散らしたようです。ピーチーはこちらの心配をよそに、高イビキ。因みに、右側のピンクの洗面器は、ピーチーが水を飲むときの専用。ここから豪快に飲むのがピーチー流。この洗面器だけは蹴散らさないのはさすが。
抗てんかん薬のイーケブラは、今日の夜の半錠で2クール目が終わり。
今日のところはおとぼけで済んだけれど、明日以降の発作はちょっと心配です。
今度の日曜日は、DVMsどうぶつ医療センター横浜で、脳神経科の専門医の診察を受ける予定。
――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(18/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|19/31
ピーチーは脳神経科を受診していました。
かかりつけ医の治療で病気が改善しないので、専門医による二次診療を受けたのです。
高度医療という選択肢です。
今では割と一般的になってきた考え方ですが、当時はそれを嫌う獣医さんが沢山いました。
――前話――
発作は嫌いよ|17/31
愛犬が病気になると、当たり前だったことが、急にできなくなったりします。
ピーチーの場合はトイレがそうでした。
子犬の頃に覚えて以来、疑うことなくその場所で用を足していたのにね。
飼い主の寂しい気持ちも知らず、ずっと寝ているピーチーでした。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。
しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。
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