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【癲癇|てんかん】7月20日 大開脚はどうしてなの? ~発作は嫌いよ(25/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (写真は元気な頃のピーチー)
 
当時を振り返り

闘病をしていると、病気そのもの以外でも困ったことが起きがちです

ピーチーの場合は、ご飯の時に後ろ足を大開脚してしまうのがそうでした。最初はコミカルなポーズと笑っていましたが、段々と開脚の角度が開いていくので心配になりました。
筋力が弱っているのが理由のように思えましたが、それは老化によるものなのか? それとも癲癇が原因なのか?
薬を飲むようになって段々角度が開いていったので、もしかすると薬の副反応なのかもしれない。

実は後になってみると、ピーチーを襲っていた自己免疫不全もその理由の1つであるようでした。

 当時のブログより|ごはんを食べる時、足を開いてしまうのはなぜ?

※文体は執筆当時のままです。

いつの頃からかは正確には思い出せないのですが、いつの間にかうちのピーチーは、食事を大開脚のスタイルで食べるようになっていました。
――多分1年くらい前からでしょうか?

僕は最初その理由を知らず、ただコミカルな仕草に笑っていたのですが、どうやらピーチーは僕へのサービスで、そんな可笑しな格好をこしていたのではなかったようです。

ピーチーの開脚の角度は、その後も次第に広がっていきました。そして段々とご飯を食べにくそうな仕草し始めるにつれ、さすがにこれはおかしいと僕は思い始めました。ピーチーの顔つきも困り顔のように見えます。

理由を調べてみると、どうやらそれは高齢で足腰が弱ってしまって、踏ん張りが利かなくなっているという事らしいです。犬は後足から老化が始まるのだそうです。これは一大事です。

まずは、食べやすいように、ご飯の器を持ち上げてやりました。手にもって、色々な高さ、角度を試してみます。ピーチーにとっては、高さ15cm位が丁度良いみたいで、変に角度をつけるよりもまっすぐに置いてやった方が具合が良さそうです。

早速、電話帳や大判の写真集などで重ねて、台を作ってやりました。
しかし、ピーチーがフードの器をぐいぐい押すので、このようなやり方ではすぐに器は滑り落ちるし、台自体も崩れてしまいます。

さて、どうしたものか?

 

 ごはん台と、ラグで解決

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適当なものはないかと探してみると、老犬用にフードの台を上げてやる金属製の台座が見つかりました。早速買おうと思ったのですが、どうやら小型犬用らしく、随分と華奢なつくりに見えます。

エレクター(金属製の棚)を買って、組んで作ってやろうかと考えているうちに、良いものがあるのを思い出しました。

我が家でブルテリアグッズを収納している、コカ・コーラの木の箱です。
測ってみると高さは丁度15cmでジャストです。重みがあるので、移動しませんし、トップが木なので、器の滑り止めにもなります。

これがコカ・コーラの木の箱

ちょうど良い高さです

しばらくこれで様子を見ていたのですが、やはり大開脚は止まりませんでした。最初のうちは良いのですが、食べるのに夢中になている間に、段々と脚が広がっていくのです。食べ終わる頃には、お相撲さんの又割状態に近くなっていきます。

うちはフローリングなので、余計に滑りやすいようです。

とは言え、今から床をカーペットにするのも大事です。足元に滑り止めになるようなものを敷いてやろうと、バスタオル、足拭きマットとためし、ついにはタタミ1畳ほどのラグを買ってきてやりました。

ラグを敷いたら滑りにくくなりました

ラグとコカ・コーラの箱の組み合わせは最高でした。まだ脚は広がりますが、これまでとは全然違います。ピーチーはラグと自分の足の肉球との摩擦係数の具合を、段々と学習して、今ではほぼ開脚無しで食べられるまでになっています。

下の写真はお気に入りのラグと、コカ・コーラの箱と共に。
後ろにはピーチーの親友のルンバ君もいます。

ラグで寛ぐピーチー

ここがお気に入りの場所になりました

この写真ですが、ピーチーをここに連れてきて、伏せをさをせて撮ったのではありません。ピーチーがラグを気に入ってしまい、自分からこのポジションで寝るようになったのです。

さて、目先の大開脚については改善したものの、筋力が弱っているという根本の問題は解決していません。

今回はフローリングで、いち早く筋力の低下に気付いたことを良しとして、これからはピーチーの筋力強化に取り組みたいと思っています。

● ● ●

(追記)
実はこの時期に、多発性関節炎も発症していた可能性が後に判明します。
今になってみると、大開脚は筋力の低下だけでなく、関節が上手く曲げられないことも理由ではなかったかと思います。

ブルテリアは意外に股関節が柔らかいので、大開脚はむしろ一番無理のない(痛くない)姿勢だったのかもしれません。

この後ではラグに変えて、コルクのマットを敷きました

意外に股関節が柔らかかった


 

――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(25/31)つづく――

文:高栖匡躬
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――次話――

発作は嫌いよ|26/31

早朝に発作に襲われたピーチー。
前後の足で、バタバタと宙を掻いています。
思い出せばこの発作が起きる前には、妙に調子が良くて、可愛く甘えてきていました。
やはり愛犬を「可愛いなあ」と感じる時は、発作の前触れなのかもしれません。

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――前話――

発作は嫌いよ|24/31

愛犬の闘病が始まると、
”何も起きない”ことがどんなに素晴らしいことか気づかされますね。
当たり前の日々が、とても愛おしく思えてきて。
夕方の散歩道、遠い夕焼けを見ながら、
「ああ、今日は何もない良い一日だったな」
なんて思ったりするのです。

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――この記事の初回です――

発作は嫌いよ|1/31

我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。

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