ピーチーの闘病記:癲癇(てんかん)編
ピーチーの体調は浮き沈みしながら、全体的にはじりじりと悪くなっていく方向でした。
老犬にまっしぐらという感じです。
この当時はその状態に慣れていたのですが、改めて考えると癲癇という病気だけでそのように体調が悪くなるのもおかしな話です。
この日は比較的体調が良かった日で、素直にそれを喜んでいたのですが、今、当時の写真をみると体調が良い日でもこの程度だったのだなと再認識します。恐らくこのときは既に、ピーチーの体の中では自己免疫不全が進んでいたのだろうと思います。
当時のブログより
※文体は執筆当時のままです。
朝、ピーチーが散歩をねだりに来ました。なんとなくだるそうで、調子も今一つだった昨日と打って変わって元気そのものです。
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散歩行こうよ!
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「そうかそうか、散歩に行くか」
昨夜に雨が降ったらしく、地面は濡れています。しかしピーチーは、足取りもしっかりしていて、顔つきも良いです。
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体調は浮き沈みだね
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しかし、今日は僕が起きるのが遅くて、早朝に家を出ることができませんでした。
夏は朝7時が近くなると、もうかんかん照りの状態です。地面の温度がまだ上がりきっていないのと、風が涼しいことだけが救いですが、やはりピーチーの熱中症が心配になります。
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てくてく
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結局、いつもの散歩コースを途中でショートカットすることにしました。距離にすれば、だいたいいつもの3分の1くらい。
こめんなピーチー、明日は早く起きるからな。
ピーチーの大好きな噴水まで来ました。でも、まだ朝が早いので、水は出ていません。残念そうなピーチー。この噴水は、下の写真の青いところを踏むと、パイプの先から水が落ちてくる仕組みになっています。
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青いところが
水が出るスイッチ
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まだ朝が早いから
踏んでも水は出ないぞ
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家に帰ると、早速ピーチーはお風呂場に飛び込んで、こっちを見ています。
強い視線――
これは水を出してくれのサインです。
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喉が渇いちゃった
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洗面器にたっぷりと水が入っているのですが、ピーチーは水道から出る水を、直接飲むのが好きなのです。
「ほら、出してやるよ、ピーチー」
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あ、水が出た
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ゴクゴク
うまそうに飲んでます
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――癲癇闘病記・発作は嫌いよ(29/31)つづく――
文:高栖匡躬
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――次話――
発作は嫌いよ|30/31
前の日調子が良かったピーチーですが、この日は大発作で病院へ。
なかなか安定しません。
振り返ると、闘病が始まってまだ3か月。
あっという間に悪化していることに驚かされます。
MRIでは脳には異常なし。
その意味がやがて明らかになるのですが……
――前話――
発作は嫌いよ|28/31
ピーチーは発病してから急に弱りました。
大好きな散歩もトボトボ歩きだったりして。
少し前は、毎朝5㎞走っても足りないくらいだったのに――
ヘルニアも指摘されていました。
1つ病気をすると、次々に何か出てきます。
老犬になったなあと思いました。
――この記事の初回です――
発作は嫌いよ|1/31
我が家の愛犬、ピーチーの癲癇闘病記です。
それはある日突然の発作からはじまりました。
予備知識もなく駆け込んだ救急病院。
発作は1回限りのものかもしれず、まずは様子見だそうです。
――僅かな希望
しかし、発作はその後も繰り返し襲ってきました。
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