ルイの闘病記:低アルブミン血症
この頃は、一進一退の時期でした
そんな中で、ルイがジャンプしたときはとても嬉しかった。
ルイは私が出かけると、他の家族が家にいても、出窓にじっと座って、私が帰宅するのを待っている子でした。
ちょっとスト―カ―気味(笑)
ルイの状態は、食欲や検査結果数値では明らかにいい方向には向かっていなくて、私はとても悩んでいました。
病気の事が、自分でもわからなかったことに対しても、心を痛めていました。当時のブログより -朝の散歩は気が乗らず
今日のルイ。
朝の散歩は少し。
ウンチは粘土くらいに形のある状態になったのでうれピ(^^)
なので、もしかした、今日の血液検査の結果はよくなってたりするかしら~
ってほんの少し期待しながら病院へと♪
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し、しかし――
最初に体重計ったら4.9キロ。前回より0.1キロ増…
ふ、増えてる――、ショボーン
さわった感じで腹水けっこう引いてるかな、と思ってたのに逆だった。ショック。
「お腹が少し張ってるかな…」
と先生も――。ぐすん
それを物語っているがごとく。アルブミンが1.3ダウンに下降。
_<)
思いっきりガックリ⤵
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先生の見解は
「ステロイドを減らしたことで、1日に悪くなった時点でアルブミンが1.0くらいまで下がったのではないか」
との事。
その後、更に次のように。
「ステロイドを増量してふたたび上がり、今はまだ上がりきっていない段階なので、今の量を1週間続けましょう」
それでまた上がるはずだということでした。
一進一退でかなり凹む。
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朝ごはんは完食。
でも、お昼は少し食べたら拒否されたので、しょんぼり。
なので、奥の手使いました。
ウエットタイプ混ぜてあげたら、4粒だけ残して、なんとか食べてくれた。
そして3時半ごろにお散歩。
しかし、気分が乗らない感じなので、早々に家に戻る。
しかし――庭をうろうろ。
家のなかにはすぐには入りたがらない(^_^;)
散歩がしたいのかしたくないのか、どっちなの?
よくわからんルイです(..)
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夕方、さっきの散歩でウンチをしていないので、ふたたび外に出たら、今度は調子がよいのか、突如歩く歩く、私はびっくり!
でも心配…_<)
ええ、私は過保護ママですとも真顔
だから、途中で帰ろうと促すも、「ルイは嫌だ」とでも言うように、抵抗。
さらに歩こうとする。
お気に入りの出窓
まあ、ルイはほんとに歩きたくないときは、その場に座り込んじゃう子なので、調子は悪くないのだろうと、ルイの歩きたい気分に付き合うことにしました(^_^;)
座り込んだら、また抱いて帰ればいいしね。
でも、ほんとに調子いいのかな?
不安になる過保護ママです。
だってね、ウンチが――
最初の半分は、朝よりは軟らかいけど形のあるものだったので、「おっしゃ!」と喜んだら、残り半分は、ペースト状のドロドロウンチになってしまった――
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その後も30分くらい歩いたところでまたゆるいウンチ。
そしてお腹がしぶるのか、その後4回ほど、残りを絞り出そうとするみたいにふんばるんだけれど、ウンチは出ない。
その後は何事もないかのごとく、更に元気よく10分くらい歩き続けたけど――
けど、けど――、大丈夫かい?無理してないかい?
また過保護ママ。
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もうダメ! 私が無理!
ついに「終わり!」と言って、抱きあげ連れて帰ってきてしまいました。
帰宅後。
ごはんあげたら、ぜんぜん食べようとしない…ガーン
でも、薬だけは飲んでもらわないと!
ウエットタイプでコ―ティングした薬を、手に取ってあげると、それはなんとか食べてくれた。
それで、ああ、もしかしたらウエットタイプならば食べるかい?
試しに、缶の残りフ―ドをあげてみたら、それにはなんとも食い付きよい(^_^;)
とりあえず、少しでもなんとか食べたので、ホッと胸を撫で下ろしました。
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――と、今日はこんな感じで、調子がいいのか悪いのかよくわからないルイだったな(^_^;)
今日は、夜に末息子が帰って来まして、いつもいない人間がいるためか、ルイの落ち着きが悪く、なかなか寝なかったけ。
しばらくしてから、ようやく寝ました。
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その帰って来た息子には、私の顔色が青白く見えるらしく
「顔色が悪いけど大丈夫なの?」と、いたく心配されてしまった。
自分では顔色がかわからないんだけど?
すると旦那まで、「言われてみたら、ほんとに今日はおかしいぞ」って言いはじめました。
自分で鏡を見るも、やっぱりわかんないわ~(^^;)
でも、確かにここんとこ、立ちくらみが酷いので、貧血気味なのかもしれない。
10日の診察で血液検査あるから、そのときに立ちくらみのことは先生に言うつもりなので大丈夫でしょう。うん。
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トップの写真に写っている出窓――
ルイのお気に入りで、自分で飛び乗っては、こうやって窓の外を眺めていたんだけど、腹水が溜まるようになって、ピョンピョン上がれなくなりました。
悲しいね(T-T)
またピョンピョン飛び乗れるようになるといいんだけど。
――【低アルブミン血症】闘病記・つづく――
文:まる
▶ 作者の一言
▶ まる:犬の記事 ご紹介
――次話――
闘病で無視出来ないのが、費用、時間、投薬など
作者のまるさんが心配したのは投薬でした。
薬のカプセルが大きいために、喉の奥に押し込まなければなりません。
――実は作中に登場するアトピカをいう薬は、うちの子に処方されたものと同じ。
あれは大変なんですよ。大きいから。
飲む方も、飲ませる方も……
――前話――
闘病では、飼い主の心がゆらゆら揺れますね。
当たり前のようにできたことが、段々できなくなる。
その寂しさ――、切なさ――
しかし、出来なくなったはずの事が、時々できる。
その時の嬉しさといったら――
小さなことが、とても大切に思えて――
闘病記は、心の記録でもあります。
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この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この連載の1話目です――
まだ7歳の、元気な愛犬でした――
ちょっとしたことで受診した、動物病院。
そこで告げられたのは、受け入れがたい深刻な病名と余命でした――
もの言わぬ愛犬の病気は、多くの場合、ある日突然に判明します。
その時の飼い主の動揺は、計り知れません。
ここから、飼い主のまるさんと、大切な愛犬ルイの闘病が始まります。
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数字が語る犬の闘病
ペットが病気になると、意外に飼い主は誰にも相談することができず、孤軍奮闘の状態になりがちです。時には愛犬(愛猫)を病気にさせたのは自分なのではないかと、罪悪感を抱いたりして……
ちょっとだけ考え方を変えて見て。
あなたは一人ではないんです。
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まるさんの家に、愛犬ルイがやってきたときのお話
娘さんの犬が、事情があって愛犬に。
手が掛かかる子。世話が大変な子。
預かっているつもりの子――
でも、いつの間にか、そうではなくなっていて、
それに気付いたのは、お別れの後でした――
16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきです。
作者のまあさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。
動物は口がきけないから、飼い主に全てが委ねられますね。
まあさんは、しっかり闘いました。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。