介護
前3話で書いたことは、愛犬の終末期と看取りまでにできる心の準備です。 ここからは、別れの後でもできる意識の変化を書こうと思います。 皆さんは、死に対して、どのようなイメージを持たれているでしょうか? ほとんどの方は、”怖い”ものと思われているの…
筆者は愛犬ピーチーを看取った時、8つの小さな覚悟を、1つ1つ段階を上るように決めて行きました。意識してそうしたわけではありません。 今振り返ると、それはとても良かったように思います。 1つ1つの思いはそれなりに重大なものですが、受け止められ…
前回は飼い主が、愛犬の老いを意識するようになるまでの過程を書きました。 ここから先は、飼い主さんごとに考え方が違ってきます。 愛犬の老いの先に、避けられない死を明確にイメージした飼い主さんは、別れの準備をはじめることでしょう。その方法は、飼…
犬を飼うと、いつかやってくるのが愛犬との別れ(死別)。 そして別れとセットになってやってくるのがペットロスです。 ペットロスは誰もが例外なく経験するものですが、それが軽くすむ場合もあれば、社会生活に支障をきたすほど深刻な場合もあります。 ペッ…
考え方次第でイメージは変わるもの Reviewカテゴリー:コラム作者:高栖 匡躬 本作は、愛犬(愛猫)の死について考えたものです。 普段は直接的な”死”という言葉は使いません。愛犬を亡くした飼い主さんの気持ちへの配慮です。しかしながら、”別れ”という言…
ラフと歩いた日々、ラフのいない日々 Reviewカテゴリー:エッセイ作者:樫村 慧 『ラフと歩いた日々』と『ラフのいない日々』は、『ラフと歩く日々』の続編で、3部作の構成になっています。 愛犬ラフが腎不全とわかり、余命2年と告げられてから、投薬と点滴…
ラフと歩いた日々、ラフのいない日々 Reviewカテゴリー:エッセイ作者:樫村 慧 本作『ラフと歩いた日々』と『ラフのいない日々』は、『ラフと歩く日々』の続編となるもので、3部作の構成になっています。 『ラフと歩く日々』は、ホームセンターで売れ残って…
『ウチに来て幸せだった?』 そんなテーマで執筆を打診されたのは、昨年末のことでした。 我が家の愛犬は、我が家に来て幸せだったのか? 愛犬家なら誰もが一度は考える疑問について、エッセイを書いてみませんかとのこと。 二つ返事で快諾した――、のは良い…
前回の記事では、 ”生きざま” と ”死にざま” について触れました。今回はそれととても近い要素である、”死に方” について書こうと思います。 ”生きざま” と ”死にざま” が個性であり、個人の心に寄りかかるものであるのなら、”死に方” だってそうだと思うの…
看取りの瞬間、その前と後 文:高栖匡躬 看取りの時について 今回は愛犬の看取りの時について、書こうと思います。”看取り”と言うと、普通には、別れの瞬間のことだと感じます。皆さんも同じではないでしょうか? しかし、実際にその場に遭遇してみると、そ…
わたしが考える安楽死 撮影&文|ゆうすけパパ 私の考え方 - 否定はしない 暗い話題は好きではないのですが、今日は安楽死を話題にしようと思います。 私は安楽死について、実際に選択するかどうかは別にして、否定はしないという考え方です。また安楽死に…
テツへの手紙(4/4) 撮影&文|テツのママ テツがいなくなって - 不思議な出来事 テツがいなくなってから、不思議な事がおき始めました。我が家に1羽の鳥が訪れるようになったのです。 それはオーストラリア・マグパイと言っうカラス科の鳥で、毎日我が家…
テツへの手紙(3/4) 撮影&文|テツのママ 苦渋の決断 その夜、パパと私とテツの3人は、リビングに一緒に寝ました。テツは呼吸が苦しそうでした。しかし私はそんなテツをどうすることも出来ず、ただただテツの頭や身体を撫でてあげることしかできませんでし…
テツへの手紙(2/4) 撮影&文|テツのママ 楽しい日々 そして老い テツとの生活は、毎日、毎日とっても幸せでした。パパと口喧嘩をした時には、いつもテツが間に入って、じっと座って見守ってくれました。 私が悲しんでいると、そっと膝の上に顔を乗せて、…
テツへの手紙(1/4) 撮影&文|テツのママ 愛しいテツへ ママより ~愛しいテツへ~テツ、テツに初めてお手紙を書くよ。テツが初めてパパとママの元に来たのは2006年11月12日。生後2ヶ月の時で、体重はまだ4 kgだった。テツはとっても不安そうな顔をしてい…
別れの印象は変えられる 文|高栖匡躬 こんな方に 愛犬・愛猫を亡くした|十分なことをしてあげられたのか?|まだ後悔が残っている||死には悪いイメージを持つ今はペットロスかもしれない|皆、どうやって見送ったの?|経験者の話を聞きたい 【目次】 別…
別れを意識することは、命を意識すること 文|高栖匡躬 こんな方に 愛犬・愛猫を亡くした|十分なことをしてあげられたのか?|まだ後悔が残っている|死には悪いイメージを持つ|今はペットロスかもしれない|皆、どうやって見送ったの?|経験者の話を聞き…
文|高栖匡躬 犬や猫が天国の前に行くところ 飼い主を待っているところ この記事は、有名な『虹の橋』の詩を考察するものです。その詩に込められた意味について、原文を読み解いて解説してみようと思います。 『虹の橋』は愛犬、愛猫を失った多くの飼い主た…
最後の瞬間まで喜びはあるもの 看取りは、飼い主にとって葛藤の時期。 うっかりすると、悲しみばかりに心を奪われがちです。 しかし、喜びはいつものように、すぐ目の前に沢山あって―― 後で気付くのです。 その時自分は、永遠の宝物になる大切な時間を、一緒…
別れは日常の先に 愛犬を迎えた時から、介護も別れも来ると知っていました。 いざその時を迎えると、それはいつもと同じ日々でした。 不思議ですね。そんな一大事が日常の先にあるなんて。 日常ならば、楽しめば良い。 その時でないと、できないことばかりだ…
泣いて見送る? 笑って見送る? ペットとの別れ、涙を想像しませんか? でも、他にも方法はある。 ――という提案。 うちでは、笑って見送りました。 その方が、うちの子らしいと思ったから。 笑顔は最後のご褒美で、天国へのお土産だと思いました。 泣いて見…
愛犬ゆうすけとの別れから5か月。 慰霊祭の日、遺骨を納骨堂に納めるかどうか迷う飼い主。 しかし――、そこで不思議な事が起きます。 愛犬に思いを馳せる飼い主。 色んなことがありました。 楽しい思い出ばかり。 そう、愛犬はいつまでも一緒なんだよ。
僕の腕の中でおやすみ 食いしん坊だったあの子に、最後に何か食べさせてあげたい。 ――しかし、「その時」はやってきます。 ゆっくりと飼い主のもとに歩き、その腕の中で眠りにつく。 別れは切ないのだけれど、見えなかった絆が、はっきりとそこにあると感じ…
何か食べたいものはないかい? 残された時間を、楽しく過ごそうとする飼い主。 楽しくする事にも、 努力や決意が必要なんです。介護って。 そして―― 最後の散歩、最後の食事と、最後の~が増えて行く。 切ないけど、それを受け止めるのが飼い主。 それでも楽…
後悔はほんの少しだけあるよ 僅かな異変に気付いてから、1か月半で旅立ってしまったゆうすけ。 犬の病気はドッグイヤーで進行する。 一生懸命に生きてくれたから、大きな後悔は無いよ。 でも―― ちょっとだけ、心残りはあるんだ。 残された時間を共に生きた、…
闘病を続けるラフを、突如痙攣が襲う。 「うん、うん、ごめんね、苦しいよね、ごめん」 涙が止まらない。 命って何だろう? 飼い主って何だろう? 一緒に生きるって、どういうことなんだろう? そんなことを考えたくなる話。 その時、家族の選択は?
腎不全のラフがついに腎臓サポート食を食べなくなります。 それからは食べてくれる物を与えていましたが、それも段々と食べなくなって… 食いしん坊のラフが、何年も腎臓サポート食を食べてくれたのは本当に偉かったなと今になって思うのです。
『ラフと歩く日々』の続編です。 愛犬を看取る、家族のお話。 ペットと暮らす者なら誰もが通る道だけれど、少しずつ違う道。 色々な選択肢があって、正解は一つではない。 わが家なりの送り方って何? いったい家族は、どんな道を歩いたのか?
第4話|それは一瞬ではなく、連続した時間 看取りは、臨終への立ち会いが重視されがちです。 しかし別れは連続した時間であり、臨終はその一部に過ぎません。 飼い主が予感した瞬間から、看取りはもう始まっています。 自分らしく愛犬を送ることが、一番大切…
第3話|生き様と、死に様について 愛犬が旅立った時、その別れ方を飼い主は想います。 良い別れだった? それとも良くない別れだった? それは、良い一生だったのか、そうでなかったのか? という意味も含みます。 一生に、良し悪しなんて無いのにね。 別れ…