まる
ルイが初めてうちに来たのは7年前のことです。 同居していた娘夫婦が、ペットショップでルイに一目惚れしました。 「突然犬を飼いたい」 と言いだしたのです。 その当時、娘は妊娠5ヶ月―― 当然、私は反対しました。 ● 娘と同居を始める前から、うちには先住…
作者からのメッセージ 愛犬の闘病に大切なことは、タイミングと選択肢です。 本話は、16話続いた『ルイの闘病記』のあとがきも兼ねています。 作者のまるさんは、自身の経験をもとに、闘病に大切なのはタイミングと選択肢だと語ります。 動物は口がきけない…
まるさんと、愛犬ルイの別れの話。 「ルイ!ルイ!」 私はルイを抱き上げ、何度も呼びかけました。 「嫌だ!」 別れの話はいつも切ないです。 しかし、闘病記で語られる別れにはどれも、飼い主が悲しみを乗り越えていく予感があります。 作者のまるさんは、…
そのまま続くと思われた闘病は、突如終わりを告げます。 まるさんの愛犬ルイは、突然に天国へ。 ――まるさんの言葉―― この日のことは今も鮮明に思い出します。 そして思い出すと涙が溢れてしまいます。 ――そして、ドッグイヤー。 良く聞き言葉です。 犬は全て…
闘病は文字通り、病気との闘いですが、同時に飼い主の心の闘いでもあります。 話すことのできない子と向き合い、小さなことで一喜一憂。 でも、小さなことを喜べるのは、とても大切なこと。 飼い主を喜ばせようとするその子に、応えてあげることだから。
作者のまるさんが今回心配しているのは、闘病中の食事。 療養食は美味しくないんですね。それは人間と同じです。 恐らく、闘病する飼い主さんは、似たような経験をしているはず。 限られた選択肢の中での工夫。 元気なときには、想像もできなかった苦労。
闘病で無視出来ないのが、費用、時間、投薬など 作者のまるさんが心配したのは投薬でした。 薬のカプセルが大きいために、喉の奥に押し込まなければなりません。 ――実は作中に登場するアトピカをいう薬は、うちの子に処方されたものと同じ。 あれは大変なん…
「ジャンプが嬉しかった」 その言葉に、我が愛犬を振り返る。 ――階段登るのが好きだったな。 ――3段跳びは、当たり前だった。 それが―― ほんの僅かの段差を登れずに、困った顔をしていたっけ。 切ないけれど、それもあの子の一生の一部だった。
闘病では、飼い主の心がゆらゆら揺れますね。 当たり前のようにできたことが、段々できなくなる。 その寂しさ――、切なさ―― しかし、出来なくなったはずの事が、時々できる。 その時の嬉しさといったら―― 小さなことが、とても大切に思えて―― 闘病記は、心の…
「どうして欲しいの?」 飼い主はいつも問いかけますね。 だけど――、愛犬は何も答えてくれない。 初めは言葉の通じぬもどかしさ。やがて自分の無力さを知る飼い主。 それでまた聞く―― 「どうして欲しいの?」 そうやって、心が通って行くのだと思います。
「参考にはなっても、なかなか役にはたちません」 飼い主&作者の、まるさんはそう語ります。 ネット上には、大量の情報が溢れているというのにね。 ――でも、飼い主は逃げ出せないんだよなあ。 と、我が家の闘病を振り返ってしまいます。
闘病時にも体調の浮き沈みがあります。 それは飼い主の気持ちの浮き沈みでもあります。 快復に向かっているのでは? そんな希望を持つのもつかの間で、体調はまた変化を―― 今日の散歩はどうだった? 食欲は? ウンチは? 闘病は小さなことが、とても大事なこ…
今回は多頭飼いならではの苦労の話。 愛犬の闘病中は、色々なことが犠牲になります。 通院時間、投薬時間を守るため―― 長時間外出できない、残業できないなどなど―― 実は当事者は、それを苦労とは思わないのですがね。振り返ると、大変なことをしていたんだ…
愛犬の病気に気付いた時には、かなり進行していることがよくあります。 犬は本能として、弱みを見せないようにするから。 そして犬は――、飼い主を喜ばすのに一生懸命であるから。 犬は病気の進行が早い反面、回復も早い。 だから、早く気づいてあげたいです…
愛犬の闘病中には、ちょっとしたことが気になります。 小さな仕草や食欲、排便…… どこか痛いの? 何が食べたいの? もどかしい毎日―― 飼い主は愛犬が送ってくる、小さなサインを一生懸命感じ取ろうとしますね。 うちでも、毎日話し掛けていた。 そんな日々が…
闘病の始まりは、変化の始まり。 通院の回数が増え、検査結果に喜んだりがっかりしたり。 決まった時間に薬をあげなきゃ。 療養食は美味しくなさそう。食べさせるのに工夫がいって―― その時は大変だって思うけれど、振り返るととても大切な日々。
獣医師から病名を告げられた飼い主は、とまどいます。 そしてそこから、検査の数値に一喜一憂する日々が始まります。 (ちょっとしたアドバイス) 愛犬の検査の結果は、きちんとまとめて、スクラップなさってください。 ――まるさんのように。 その数値の変化…
まだ7歳の、元気な愛犬でした―― ちょっとしたことで受診した、動物病院。 そこで告げられたのは、受け入れがたい深刻な病名と余命でした―― もの言わぬ愛犬の病気は、多くの場合、ある日突然に判明します。 その時の飼い主の動揺は、計り知れません。 ここか…