犬を飼うということ

いつまでも君と……

エッセイ

犬について語ったエッセイです。

『血の涙』をもう一度考えてみた ~看取ってみて、初めてわかること。伝えたいこと~

撮影&文:樫村慧 また春がやってきた。愛犬ラフを見送ってから、2回目の春だ。 ラフは4月20日生まれ。生きていれば、今日で13歳になる。いなくなって寂しいかと聞かれれば、それは寂しい。思い出さない日はない。しかし、それも案外悪くないと思う自分も…

自然に消えたわたしの迷い ~ここあ がうちの子になったのは~

撮影&文:はなここ ~うちの子がうちにくるまで No.19~ ”うちの子がうちにくるまで”とは愛犬を家に迎えるまでの葛藤を、飼い主自身が、自分の言葉で綴ったエッセイのシリーズです。 ● 今回は、我が家にとって2番目の家族、『ここあ』のお話をしましょう。 …

【ペットロス】8月のこと ピーチーまたな ~犬ってやっぱり~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーとの別れから、あっというまに時は過ぎて、暑い夏になっていました。気持ち的には――あんまり変わらなかったように思います。 大きなペットロスはなく、一時は大きくなった寂しさは落ち着いて。しかし、寂しさ…

【ペットロス】4月1日 ピーチーのいない3日間 ~うちの子が旅立ってからのこと(3/3)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーが去った時、悲しくはありましたが同時に充実感があって、それがバランスを取っていたような感覚でした。 その当日は、悲しみに打ちひしがれる事も無く、淡々と過ぎました。その翌日もそうでした。 しかし――…

【ペットロス】3月31日 火葬を終えて ~うちの子が旅立ってからのこと(2/3)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーは別れの翌日の朝、荼毘にふしました。 当日は、前の日のブログを書いて、それから斎場に向かいました。気持ちとしては、沈んでいるのではなく、むしろ前向きでした。 ピーチーの死に様は、誇らしいものであ…

【ペットロス】3月30日 大好きだった自転車 ~うちの子が旅立ってからのこと(1/3)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ここからは、3回に渡って、ピーチーが旅立った後のブログを掲載したいと思います。 ピーチーが去った後の感覚は、よく言われているような喪失感とは、少し違ったように思いました。心にぽかんと穴の空いた感触なので…

【看取り】【肺がん】3月29日、昼 さようなら、ピーチー ~うちの子が旅立つまでのこと(18/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― 驚くほど短くて、長い時間でした。 ピーチーに妙な兆候が見えたのが3月15日。この日で14日。ちょうど2週間です。 体感的には3か月はたっぷりありました。今でも日付を辿ると驚きます。「たった2週間だっけ?」 それほ…

【看取り】【肺がん】3月28日、夜 今夜は一緒に寝ることにします ~うちの子が旅立つまでのこと(17/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの苦しさは、側で見ていてよくわかりました。しかし、文句も言わずにピーチーはそれに耐えていました。 いや、耐えていたのかどうかは分かりませんね。受け入れていたのは確かです。 安楽死の選択は、ずっと…

【看取り】【肺がん】3月28日、午後 生きようとする意思 ~うちの子が旅立つまでのこと(16/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーとの大切な時間は、刻々と過ぎて行きます。かなり苦しい状態だと言うことは、見るからにわかります。 筆者は、安楽死は肯定しています。賛成派というほど積極的ではありませんが、尊重すべき重要な選択肢であ…

【看取り】【肺がん】3月28日、早朝 また新しい朝を迎えました ~うちの子が旅立つまでのこと(15/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの状態は劇的に下がる事はなくなりましたが、ゆっくりと下降していきます。 それを悲しむと言う気持ちはありません。全てを受け入れて、看取りという一連の時間の中にいたように思います。 ● ピーチーに「行…

【看取り】【肺がん】3月27日、夜 ピーチー、恐怖の防災点検 ~うちの子が旅立つまでのこと(14/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この日は、これで3回目の記事更新でした。 刻一刻とピーチーの様子が変わり、それを書き留めていました。ブログの読者に伝えることも目的でしたが、それよりも自分の心の平静のためだったようにも思います。 文章に書…

【看取り】【肺がん】3月27日、夕方 呼吸が苦しいだけなのに ~うちの子が旅立つまでのこと(13/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この頃には、もう深刻な状況が定常化していました。 いつ何が起きても不思議ではなく、ピーチーはもう明日を迎える事がないかもしれないと、常に思っていました。 ● しかしながら心は乱れるのではなく、逆に平静でし…

【看取り】【肺がん】3月27日、未明 最後の力を振り絞り ~うちの子が旅立つまでのこと(12/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この段階になると、ピーチーの状態は刻々と悪くなっていきました。しかしながら、ピーチーはまだ生きようとしており、その姿に励まされる飼い主。 飼い主にできることは、もはやそう多くはありません。何が起ころうと…

【看取り】【肺がん】3月26日、夜 ピーチーは不思議な子 ~うちの子が旅立つまでのこと(11/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーは子犬のころから、食いしん坊でした。 いつも見事な食べっぷりで、かつて胆管閉塞を患い、いつ胆嚢が破裂するか分からないという時でさえ、医師が驚くほど食欲がありました。飼い主はとしてはその食欲が、決…

【看取り】【肺がん】3月26日、午後 今日はピーチーの月誕生日 ~うちの子が旅立つまでのこと(10/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーが劇症肝炎を患い、九死に一生を得てからの日々は、我が家にとってはボーナスタイムでした。 年に2回だけ、誕生日とクリスマスのお祝いだった大好物のウニは、毎月の月誕生日に上げるようになりました。 「…

【看取り】【肺がん】3月25日、夕方 ピーチーの好きな木の棒を取りに ~うちの子が旅立つまでのこと(9/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この2つ目の記事を書きました。 自分で過去の記事を読んでみても、別れの覚悟が固まって行くのがわかります。はじめのうちは、否定(または疑い)だったように思います。やがてそれは、あるがままの全てを受け入れよ…

【看取り】【肺がん】3月25日、早朝 ピーチーは虹の橋を渡らない ~うちの子が旅立つまでのこと(8/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― この記事は、ピーチーの介護と看取りの記録の中で、もっとも思い出深いものの1つです。2年前の今日、この記事で触れたのは、『虹の橋』についての話でした。 下記の文中にもあるのですが、筆者は『虹の橋』の詩が、…

【看取り】【肺がん】3月24日 酸素ジェネレーターが届きました ~うちの子が旅立つまでのこと(7/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの病状悪化も、前日から下る速度が増した印象でした。 トイレに行くのに、ほんの数メートル歩くだけで息が上がります。歩くたびに、酸素を吸わせて楽にさせてやる――、その繰り返し。 ピーチーは自分の体に何…

【看取り】【肺がん】3月23日 状況は悪化しているように…… ~うちの子が旅立つまでのこと(6/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの状況は悪くなっていきました。今当時を思うと、ゆっくりと悪くなるのと、階段を下るように悪くなる様が、ミックスしたような感じでした。 体調の小さな浮き沈みに一喜一憂しているところに、ある時ガクンと…

【看取り】【肺がん】3月22日 今日は割と安定しています ~うちの子が旅立つまでのこと(5/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーが次々と新しい病気を発症したのは、恐らくは自己免疫不全に原因があるであろうと既に感づいていました。 しかし自己免疫不全には、根本的な治療法はまだ発見されていません。 1つの病気に目途をつけ、ホッと…

【看取り】【肺がん】3月21日 久しぶりのてんかん発作 ~うちの子が旅立つまでのこと(4/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― ピーチーの最後の闘病のはじまりは、癲癇(てんかん)の発作からでした。当初は癲癇とだけ闘っていたのです。※癲癇の闘病記は、また別に記すつもりです。 ようやくそこに目途がたってきたところで、劇症肝炎の発症。 …

【看取り】【肺がん】3月20日 どうした? 調子悪いのか? ~うちの子が旅立つまでのこと(3/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― 主治医からは、肺がんの疑いが強いとは言われましたが、確定診断をしたわけではありません。 よって完全に望みがないわけではないとは思っていました。レントゲンに写った最も大きい影は、ピンポンだまくらい。人間の…

【看取り】【肺がん】3月19日 病院にいった結果は…… ~うちの子が旅立つまでのこと(2/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― 時々息が粗い―― そんな程度の変調でした。 ちょっと気分が悪そう――、ちょっとダルそう――、ちょっと熱があるかも―― これまでに何度もあった変調と較べて、取り立てて悪いわけではありません。もっと具合が悪いことは、…

【看取り】【肺がん】3月18日 それは小さな変調から始まりました ~うちの子が旅立つまでのこと(1/18)~

撮影&文:高栖匡躬 ――当時を振り返り―― 劇症肝炎から奇跡的な生還を果たしたピーチー。一旦はそのまま完全復活をするかと思いましたが、ステロイドの大量投与からの減薬で、離脱症状が現れます。 ステロイドによって失われた筋力は、なかなか回復せず、頬は…

看取りの時に訪れる奇跡 ~うちの子が旅立つまでのこと・前文(その2)~

撮影&文:高栖匡躬 自分の愛犬が歳をとり、平均的な寿命の年齢を迎える頃になると、とたんにその死が身近なものになってきます。そんな時に、多くの飼い主が覗くようになるのが、ペットロスや闘病をテーマとしたホームページやブログです。 筆者の場合もそ…

別れの予感、別れの準備 ~うちの子が旅立つまでのこと・前文(その1)~

撮影&文:高栖匡躬 皆さんは愛犬を看取った事は、ありますか?筆者は2年前に愛犬のピーチーを看取りました。 看取る前は、看取りとはどんなものか、想像もできませんでした。しかし今は良く分かります。あれは、別れとは少し違うもののような気がします。何…

【看取りの記録】3月15日 別れの時へのプロローグ ~うちの子が旅立つまでのこと・はじめに~

撮影&文:高栖匡躬 3月は筆者にとって特別な月です。なぜならば、2年前の2016年3月29日に、筆者の大切な愛犬、ピーチーが天国に旅だったからです。今でも、そのときのことは、鮮明に覚えています。 幸いにもペットロスはありませんでした。正確に言えば、大…

【二次診療】【セカンドオピニオン】愛犬の闘病に大切なことは、タイミングと選択肢です ~これから闘病をなさる方へ~

撮影&文:まる もう2年前のことになります。数日前まで元気に走り回っていた愛犬ルイが、突然に低アルブミン血症という名の難病を発症しました。獣医師から告げられた余命は、たったの3年。 私はなんとかルイの命の期限を延ばしてあげたいと願い、その日か…

【低アルブミン血症】5月10日 3日前のこと――虹の橋――(その2)~ルイの闘病記(16/16)最終話~

撮影&文:まる ――回想―― ルイのこの病気で、私が学んだことがあります。どんなに小さなことでも、愛犬が普段と違っていたり、どこか違和感を感じて、「あれ? おかしいな?」っと思った時は、何かしら体の異変を知らせているサインなのかもしれません。 な…

ラフと歩く日々 まとめ読み(Complete)を公開しました。

ラフと歩く日々は、Withdogのオープニングタイトルとして公開した作品。SmartNewsにも掲載されて、多くの方々にご愛読をいただきました。 ぜひもう一度、まとめよみでお楽しみください。 Reviewカテゴリー:エッセイ作者:樫村慧 ホームセンターのペット売り…